いくつになっても、相手のことを好きになれば好き避けしてしまうのは、ある意味で仕方のないことだろうと思います。
好き避けしない人とは、元々高いコミュニケーション能力に恵まれている人か、何度も好き避けで失敗したのち、好き避けしなくて済む能力を必死になって磨いた人です。
が、まあ、そういう人はほんとにごくわずかで、好きならどうしても好き避けしてしまう人の方が多いですよね。
さて今回は、好き避けする女性に対する対応で男子が実は困っていることについて見ていきたいと思います。
好き避けする女子に対する対応で、男子が最も困っているのが、「話しかけるタイミングを失い続ける」です。
1回タイミングを失うだけなら、まだいいんです。2回目のタイミングで話しかけるといいから。でも、好き避けしてくる女性の対応を見て、男子は「この子、きっと俺のことが好きなんだろうな」と直感してしまうんですね。
この直感が、男性を自意識過剰&挙動不審にさせてしまうのです。「俺のこと好きかも」と意識してしまったら最後、もう彼はドキドキしちゃって、いつ話しかけようかと思うのです。でも当然、自分からなんて話しかけられないから、彼女はいつ俺に話しかけてくるのだろうか、と彼は考えます。
でも彼女は好き避けしているのだから、彼女の方からは話しかけてきません。なので、何か話をするきっかけを作ろうと彼は考えます。が、もうこの時点で、彼は軽くパニックになっています。そして後悔します。彼女が最初に好き避けしてきた時に、強引にでも「おはよう」とか「お疲れ!」などと、「普通に」挨拶しときゃあよかったなと。
後悔しても時は戻りません。もう二人は、普通の会話すらできない関係になってしまっています。
好き避けしてくる女性に対する対応として、他の男性が彼女にしているみたいに、「おはよう」「お疲れ!」という対応をしたいと彼は思っているのです。
でも話しかけるタイミングを何回も逸していたら、「彼女は俺の対応を見て、女性に話しかける勇気を持たないダメンズの意気地なしだと思っているに違いない」などと彼は思ってしまっているのです。
だから、彼は彼女と普通の会話すらできなくなってしまったのです。こうなると、男は本当に困るんですよねえ。普通に会話できない関係とは「他人より遠い関係」ということだから。もう、切なくて悲しくて……の世界なのです。
普通の会話すらできない関係の女性に対して、男はもう表立って何もしません(できません)。もちろん彼女が話しかけてきたら、ちゃんと大人な常識ある対応をしますよ。でも自分から、何らか対応が必要になるアクションを起こさないんですね。ただ彼女のことを遠くからチラ見するのみです。
そんな彼は、頭の中で妄想が膨らんでいます。遠くから彼女を見ながら、彼女のスタイルを想像し、そのスタイルから彼女がお風呂に入っているシーンを妄想し……みたいな、アホみたいなことを妄想するのです。
そして、こんな妄想に苦しめられるくらいなら、最初の時に彼女に声をかけておけばよかったと、また後悔するのです。
女性も女性で、好き避けしてくる男性にどのように対応すればいいのか苦慮していると思います。こういうのって、どうすればお互いに好き避けせずに済むのでしょうね?
きっと、ちょっとだけ前に出る勇気がありさえすればいいのではないかと思います。最初に会った時に、好き避けしたくなる気持ちをぐっとこらえて、他の人がやっているみたいに「おはよう」とか「お疲れ!」と声をかける――これくらいの対応ができていれば、以後、好き避けに対する対応に苦慮することはないはずです。
人って「一応挨拶はする関係」とか「少し話したことがある関係」の人には、割と優しいじゃないですか。反対に、好き避けしている(されている)相手とか、一度も口を聞いたことのない関係の人に対しては、相手が好き避けしていると分かっていても、飲み会にすら誘わないじゃないですか。
好き避けするくらいなら、好き避けしたい気持ちをぐっとこらえて挨拶する! これだけのことを意識するだけで、あなたの大人としての世界の扉はすっと開くのではないかと思います。
Written by ひとみしょう