SNSやワイドショーで言われる車離れなどに続き、「若者の恋愛離れ」そんな言葉まで誕生しています。
この問題は海外のニュースサイトなどで記事にされ、日本の社会問題として取り上げられたこともありますが、若者の皆さんはその実感はありますか?
今回は、若者の恋愛離れについてのお話です。
恋愛に興味がない。そこまで恋愛を重視しない。恋愛よりも大切なことがある。
そんな感覚を持つ若者の行動を「若者の恋愛離れ」と言い、時には社会問題として扱われることもあります。
因みに若者の定義も色々とあるかと思いますが、おおよそ18歳から30歳くらいまでを若者と呼んで問題はないでしょう。
では実際、若者が本当に恋愛に興味がないのかと言えば、たぶんそんなことはないと思います。世の中を見渡してみても、多くコンテンツは恋愛の要素を含んでいます。
流行の歌やドラマ、映画などでは恋愛を取り上げてばかりですし、その他の娯楽でも恋愛要素を含んだものはたくさんあります。
とりわけ、クリスマスやバレンタインの時期に販売される商品は、どれも恋愛を意識したものばかり。
本当に若者が恋愛に興味を示さなくなったのであれば、そういった恋人イベントはとっくの昔に消え去っているはずです。
恋愛の若者離れという言葉を作ったのは、間違いなく若者と呼ばれない年齢の人間です。
また、若者の○○離れという言葉のほとんどが、若者ではない人が作った言葉です。一見、そんな人たちには若者は恋愛に興味がないように映るのかもしれません。
しかし若者と呼ばれる人たちも恋愛には興味はあるのです。昔と比べると、現在では様々な娯楽やコンテンツが存在しており、恋愛に裂く時間は減っているのは事実かもしれません。
ですがだからと言って、イコール恋愛に興味がない、とはならないはずです。それらの様々な娯楽を楽しみ多種多様なライフスタイルを送る若者を見た「若者ではない方々」が、若者の○○離れと言っているにすぎないわけです。
むろん、これは誰が悪いというわけでもなく、世代間の価値観の食い違いが原因なだけなのです。きっと、今の若者が若者でなくなった時、その時代の若者を見てあれこれと言いたくなることでしょう。
若者の恋愛離れという言葉が、なぜここまでキャッチ―な意味合いを持って語られるのか。それはやはり結婚率が低下と関係しているからでしょう。恋愛しないことには、結婚ができず、結婚率が低下する、という構図が出来上がるわけです。
でもだからと言って、昔の人たちが恋愛をして結婚をした。だから結婚率が今に比べて高かったとは言えません。なぜなら昔は、結婚するのが当たり前という価値観があり、また、お見合い結婚が幅を利かせていた時代だからです。だからこそ、たとえ恋愛や結婚に興味がない人間でも結婚できた(しないといけない)時代だったわけです。
ですが現代は結婚しないと生きていけない、というわけでもなく、お見合い結婚も珍しい時代です。だから恋愛や結婚に興味がない人は、そのまま恋愛も結婚もしません。そんな人たちの存在が見えやすくなった時代だからこそ、若者ではない人々が「若者は恋愛に興味がない」と言っているにすぎないのです。
今回は若者の恋愛離れについて、できるだけ若者視点で書いてみたのですが、いかがだったでしょうか。
恋愛をするのは自由。むしろ自由だからこそ恋愛は恋愛なのです。恋愛に興味のある人はそのまま恋愛を楽しみ、あまり恋愛に興味のない方はそのままで大丈夫。
楽しめないのであれば、無理に恋愛をする必要なんてないのです。
Written by センチネル