好きな人ができない時って、昔は「そういう時期である」と割り切って、女子同士で楽しく遊んだり、学生なら部活や勉強に集中したり、バイトしたりしている人が多かったように思うんです。
しかし、ネットを見ていたら、最近では「好きな人ができないんですが、どうすればいいのでしょうか」という恋愛相談が目につきます。
「どうすればいいのでしょうか」という問いの答えとして、「では勉強に集中してみよう」というのを望んでいるわけではなく、「どうすれば好きな人ができるのか教えてください」という方向で答えたほうがいいってことですよね?
ではお答えしましょう。
好きな人ってどうすればできるのか、という問いの答えは「恋ってするものじゃなくて落ちるものだ」というものです。
若い女子のライターなどは「こうすればできます!」みたいなことを書いていたりするし、それは「まあ一理ある」答えではあるものの、恋愛の本質が「落ちる」である以上、本質的にはそんな小手先のテクニックでどうにかなる問題ではない、というのが、オトナの見立てです。
恋って、ある日突然「落ちる」ものです。例えば、ごくふつうに何の気なしに道を歩いていて、スポッと穴に落ちちゃう、みたいなドッキリというかコントというか、そういうのが恋です。あなたの意思に関係なく落ちるのが恋。
「今はバイトが忙しいから恋愛なんてしたくない」と思っていても、落ちる時は落ちます。「好きな人をつくりたいんだけど、どうすれば好きな人ができるのかわからない」と3年悩んでも、落ちない時はさっぱり落ちない。これが恋の本質なんです。
つまり恋って、あなたの意思に関係なく存在しているものです。
とはいうものの、恋に落ちる確率を高める方法はあります。たとえば、何か目的をもって習い事をしてみるといいです。
よく「出会いがない」という悩みに対して「習い事をすれば恋人ができます」と回答している人がいます。で、それを読んだ人が実際に習い事をして「でも彼氏ができなかった」と、さらに悩むケースがあります。
習い事って、何か目的がないと続かないし、出会いの場として機能してくれないんですよね。
たとえば、社会人向けの大学があります。高卒なら大学1年生からスタートします。専門卒だと3年編入が可能な場合もあります(大学側が認定する単位等による)。大学で出会った男女は、わりと恋に落ちやすいそうです。なぜならお互いに目的があるから。
つまり、目的に向かって真剣に生きている限りにおいて、人は感性が研ぎ澄まされているから、簡単に好きな人ができやすいということです。
「好きな人ができません」とか「好きってどういう気持ちですか」とか「好きになる方法を教えてください」と言っている人って、その人のレベルにおいては真剣に生きていると思うんですが、何かが足らないんですよね。
足らないからダメということではなくて、もっと真剣になれる余白というか伸びしろをたくさん持っているわけです。自分でその余白に気づいて、より真剣に生きてみる。これが好きな人ができない時にやってみる価値のあることです。
ついでみたいに2つ目の答えを言うなら、女子って「好きな人ができない」と悩んでいても、やがて誰かと恋に落ちて、幸せに結婚している人が多いので、そう心配することはないです。
心配するくらいなら、美味しいものをたくさん食べて、カラオケにでも行って、H&●とかユニ●ロとかの割引クーポンをスマホでゲットして買い物に行くといいです。
恋愛以外に楽しいことって山のようにあるのだから、「好きな人はいずれできる」と割り切って、楽しく暮らしてみてはどうですか?
Written by ひとみしょう