ついこの前、披露宴で幸せそうだったのに、もうスピード離婚する夫婦がいます。スピード離婚の理由とは何でしょうか?
この記事ではスピード離婚の原因と回避策ついてご紹介します。結婚する前から、しっかり対策しておきましょう。
「結婚した相手とは何があっても生涯添い遂げるべき」という保守的な考えがもはや通用しなくなった現代では、離婚は決して珍しいものではなくなっています。3組に1組の夫婦が離婚すると言われるほどですので、スピード離婚も一定数存在するでしょう。
しかし、せっかく結婚するならば相手と添い遂げたいものです。この記事ではスピード離婚の可能性のある夫婦の原因やその対処法について特集しているので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも、スピード離婚とは一体どのような状況を指すのでしょうか? 明確かつ唯一の定義はありませんが、一般的には結婚して3年以内に離婚してしまうとこの状況に当てはまるでしょう。
4年以上の結婚生活ならばあまりそうとは言えませんが、1年以内での離婚ならば、間違いなくスピード離婚です。
周囲の人にすれば、「この間入籍報告を受けたばかりなのにもう離婚?」とびっくりするはず。
長く交際してお互いのことを熟知しているカップルであっても、結婚して早々に夫婦関係が破たんしてスピード離婚に至るケースもあります。
離婚は決して悪いことではありませんが、離婚に踏み切るまでに相当なストレスがかかりますし、離婚後もしばらくは精神的につらい状態が続くでしょう。できるならば、離婚せずに幸せな結婚生活を続けられるに越したことはありません。
スピード離婚を回避するためには、まず結婚生活が破たんしてしまう理由についてきちんと知っておくことが必要です。ここからは、スピード離婚の理由を紹介していきます。
スピード離婚の理由で一番多いのは、性格の不一致です。
どうしても考え方や性格が合わないと、ちょっとしたことでも喧嘩をしたり衝突をすることが増えてきます。ケンカするほど仲が良いと言う場合もありますが、実際にはケンカをすればするほど精神的にも体力的にも疲れてしまうでしょう。
結婚前から性格が合わないとわかっている場合は、その段階できちんと認識し、別れる選択をするのが賢明でしょう。お互いに我慢をしていても長くは続きません。しっかり自分と見つめ合い、別れる努力も必要でしょう。
スピード離婚の理由には、浮気など不貞が原因の場合があります。
最近の女性は、浮気されても泣き寝入りはしません。元カノと綺麗に終わっていなかったなどないよう、身辺整理をきちんと確認してから結婚する必要があります。
元々コンパ好きや女性関係がだらしない人は、結婚後も怪しいと思って間違いありません。性格はなかなか簡単には変わらないので気をつけましょう。
また、以前は表沙汰になることが少なかった妻の浮気が原因でのスピード離婚も増加傾向にあります。
スピード離婚の理由で、相手の信頼を失ったというケースも多々あります。
結婚までの期間が短い夫婦によくありがちですが「相手のことを知らなすぎた」「分かっているつもりだったけれど、実際にはよく分かっていなかった」というケースが多いのです。
年収が低かったり借金がある場合、結婚前に正直に伝えると相手に結婚を断られてしまう可能性があるため、嘘をつく人も少なくありません。しかし、その嘘がバレてしまうとその時点で相手からの信頼を失い、最悪の場合スピード離婚に至るのです。
スピード離婚の理由で一番辛いのが、相手の暴力です。
家庭内暴力に悩まされる女性も最近増えています。日頃は優しいのに、飲んだら性格が変わるという人もいますよね。暴力があるのであれば、親と同居をしてみる、お酒を飲ませないようにするという解決策もありますが、一旦別れて新しい人生を歩むほうがよいのではないでしょうか。
また、暴力は物理的なものに限りません。精神的・金銭的なハラスメントも暴力の一種です。モラハラが原因でスピード離婚する夫婦も意外と多いのです。
借金があるというのも、スピード離婚に至る理由のひとつとして挙げられるでしょう。パートナーに借金があることを知っていて結婚するのと、全く知らず事実を伏せられた状態で結婚するのとは大違いですよね。
たとえ返済が可能な金額であったとしても、借金をしていたという事実に、そして何よりもそれを自分に隠していたということが許せず、スピード離婚を選ぶ人もいます。
また、借金の額が大きすぎた場合、今後も生活を共にしていくのが不安になるため、離婚を選んでしまうのも無理はないでしょう。
夫婦間で結婚に対するモチベーションに差がありすぎたというのも、スピード離婚に至る理由のひとつ。
一方は結婚に対して強い期待や夢を抱いているのに対して、もう一方はパートナーから求められて何となく結婚したという場合、両者の結婚に対する考えが違いすぎるため、結婚生活を円満に送ることが難しくなってしまいます。
片方は自分の理想の結婚生活の実現に協力してくれないパートナーに不満を抱くでしょうし、もう片方は結婚の理想を押し付けてくるパートナーに嫌気が差すからです。
実は、スピード離婚をする夫婦には一定の共通点が存在するというのをご存知でしたか?
特徴としてまず挙げられるのが、交際期間が短い状態でスピード結婚をしたということです。将来について落ち着いて考えずに勢いだけで結婚したカップルの多くは、思い描いていた結婚生活と現実のギャップに打ちのめされ、破局するでしょう。
また、どちらかが我慢を強いられている夫婦もどこかで我慢の限界が来るため、スピード離婚しやすいと言えます。
ここまで、スピード離婚に至る原因やすぐに関係が破たんしやすい夫婦の特徴についてご紹介してきました。
できるならば離婚は避けたいと考える方も多いことでしょう。ですが、離婚をすることは決して悪いことではありませんし、それがスピード離婚であったとしても非難される理由はどこにもありません。むしろ、スピード離婚したほうが幸せになれることも多いのです。
ここからは、スピード離婚のメリットについてチェックしていきましょう。
スピード離婚のメリットとしてまず挙げられるのが、早々に独身感覚を取り戻せるということです。
結婚をしていると配偶者がいるという責任感や拘束感がありますよね。愛する夫や妻が相手であればそれを心地よく感じることもできますが、離婚したいと考えている相手ならば精神的にかなりのストレスが溜まってしまいます。
その点、早めに離婚をすれば束縛から一気に解放され、独身に戻れるので身も心も軽くなるでしょう。
人間関係に縛られる必要がないというのも、スピード離婚することで得られるメリットとして挙げられるでしょう。
結婚すると、第一に配偶者に縛られることになります。法的にも倫理的にも社会的にも、配偶者に対して責任と義務を負わねばなりません。
また、結婚は個人対個人だけでなく家対家という側面もあるので、配偶者の両親や親戚にも縛られることになります。特に女性の場合、義実家との関係にストレスを感じる方が多いです。スピード離婚をすれば、このような煩わしい人間関係から解放されることができます。
スピード離婚のメリットのひとつとして忘れてはならないのが、辛い結婚生活によって心身を蝕まれることがなくなるという点です。
離婚したいと思うほど嫌な相手と結婚生活を続けなければならないことほどストレスの溜まることはありません。世間体などを気にして辛い生活をずるずると続けるよりも、思い切って離婚してしまったほうがよっぽど幸せになれるしょう。
理想の結婚を手に入れられるチャンスがあるというのも、スピード離婚をするメリットのひとつ。
スピード離婚後は晴れて独身生活を謳歌できますし、その後にもっと素敵な人に出会うこともあるでしょう。実際、最近では再婚をする人も増えてきています。また、スピード離婚という失敗から学び、教訓を得ることで、次こそは幸せな結婚生活を実現できるようになるのです。
スピード離婚にはさまざまなメリットがありました。しかし、いいこと尽くしではないことも知っておかねばなりません。物事には表もあれば裏もあるように、スピード離婚にもメリットもあればデメリットもあるのです。
では、具体的にはどのようなことで困る可能性があるのでしょうか? よく考えないままスピード離婚をして後悔しないように、デメリットについてもしっかりとチェックしておきましょう。
スピード離婚のデメリットとしてまずご紹介したいのが、離婚したこと自体を後悔する可能性があるということです。
配偶者と上手くいかず、喧嘩や衝突が増えると「離婚」という言葉がふと頭をよぎることでしょう。ですが、一時の感情で衝動的にスピード離婚をしてしまうと「やっぱり離婚しなければよかった」「まだ配偶者のことを愛しているのに何で離婚をしちゃったんだろう」と後悔することも多いのです。
一度離婚をすると、復縁できる可能性はかなり低いということも知っておかねばなりません。
経済的に困窮する可能性があるというのも、スピード離婚のデメリットのひとつ。もちろん、結婚後も共働き夫婦としてお互いに経済的に自立していたならば、スピード離婚後もさほど経済的ダメージはありません。
ですが、特に女性の場合は結婚を機に退職をして、その後は主婦として夫の稼ぎで生活をする人も少なくありません。この場合、スピード離婚をすると経済的な支柱をも失うことになるため、生活は厳しくなるでしょう。
スピード離婚のデメリットのひとつとして知っておきたいのが、諸手続きが大変でストレスがかかるということです。
離婚届を出せばそれで終わりではありません。お互いの両親や親戚はもちろん、関係者に離婚の報告をしなければなりませんし、職場では配偶者控除など諸々の手続きを行わなければなりません。
また、結婚の際に夫の名字に変える女性が多いですが、離婚をすると通帳やクレジットカード、保険証、パスポートなどあらゆる公的な証明書の名前をまた変えなければならないのです。
スピード離婚をすると、どうしても周りの反応が気になってしまうものですよね。多くの人を招いて盛大な結婚式を挙げた場合や職場結婚をした場合は、周りに顔向けができなかったり、悪い噂を流されることもあるかもしれません。
子供がいない時点でのスピード離婚ならば、まだ何とかなるでしょう。しかし、妊娠中の離婚はかなり大変です。
女性の場合、心も体も非常にデリケートな時期なので妊娠に悪影響が出てしまいかねません。また、お腹の子を一人で育てなければならないことへの不安や、養育費など金銭的な問題に頭を悩ませることになるでしょう。もしスピード離婚するならば、子供を作る前がよいと言えます。
スピード離婚の慰謝料はどれくらいなのでしょうか? 結論から言うと、離婚の理由によって慰謝料の額も変わってきます。
相手の不貞や暴力が原因ならば慰謝料の額も高くなりますが、単なる性格の不一致の場合には慰謝料は認められない場合が多いでしょう。
ちなみに、子どもがいる場合は慰謝料とは別に養育費を請求することも可能です。ただし、養育費を未払いする人も少なくなく、それが社会問題になっているほどですので、しっかりと相手から養育費を受け取れるように弁護士を入れて協議すべきでしょう。
結婚とは幸せで楽しいことばかりではありません。苦しいことや大変なこと、パートナーに腹が立つこともあります。しかし、一度は生涯を誓い合った相手なのですから、感情的になってスピード離婚を選択してしまうより、二人の関係を修復する努力をしたいものですよね。
そこでここからは、スピード離婚を回避するために実践したい方法についてご紹介していきます。
まず、二人でしっかり話し合う必要があります。感情的になって「離婚する」と言わずに、別れたいと思う理由や原因をお互いに話し合いましょう。
別れてしまうのは簡単です。しかし、誰しも嫌な部分は持っています。気に入らないことがあったからといって別れれば、毎回結婚しては離婚をする人生になってしまいます。冷静になって、離婚したい理由をどう改善できるのか、自分をさらけ出して本音で話してみましょう。
二人で話しても話が進展しない場合、第三者に相談することをおすすめします。両家の親でもいいですし、親に知られたくない場合は夫婦でカウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。裁判所の夫婦関係調整調停(円満調停)を受けてみるのもいいかもしれません。
第三者が入ることによって、お互いに客観的に原因究明ができます。愛し合って結婚を選んだ二人なのですから、もう一度その頃を思い出してみてください。
スピード離婚を回避するためには、結婚後にお互いに努力することも大切ですが、それ以上に結婚前にやっておくべきことがあります。
ここからは、スピード離婚をしないための結婚前の心構えについて解説していきますので、結婚を考えている方はぜひチェックしてみてください。
まず大切なのが、隠し事をしないということです。結婚したら絶対にバレるので、結婚前には何でも話しておきましょう。
言いにくいことでも、「何でも話し合える夫婦になりたいから」と伝えて話し合いを重ねることでお互いに隠し事がなくなり、信頼関係も増します。異性関係はもちろんですが、特にお金に関しての隠し事は発覚すると揉めてスピード離婚になりやすいので、くれぐれも注意しましょう。
子供はいつ頃に何人くらい欲しい、いずれはこういうところに住みたいなど、将来の方向性をしっかり話しておきましょう。
二人の考えが同じであれば、多少の揉め事があっても乗り越えていけるはずです。何より、結婚前に将来についてじっくりと腹を割って話し合うことで、結婚生活や人生の考え方に関するギャップを埋める努力ができるでしょう。
夫婦で別々の方向を見ていると、結婚生活はいつか破たんしてしまいます。そうならないためには、交際時に将来について率直に話し合い、将来像を共有できるようにしておくことが大切でしょう。
今回はスピード離婚の原因やその回避策についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
スピード離婚は必ずしも悪いものではなく、むしろ早々に結婚生活に見切りをつけて次にムーブオンしたほうが幸せになれることもあります。ただし、後悔することがないように、スピード離婚をする際にはしっかりと話し合い、お互いに納得した上で離婚届に判子を押しましょう。
Written by KKYOKO