できちゃった結婚(以下デキ婚)、授かり婚……いわゆる結婚する前に妊娠をしたという人は意外と多いもの。筆者も結婚3年目になるデキ婚夫婦です。
「結婚する前に妊娠なんて……」という賛否はともかく、デキ婚で結婚生活を始める人にとって、さまざまな不安があると思います。
そこで今回はデキ婚・授かり婚で結婚した夫婦の本音をまとめてみました。筆者の体験談を踏まえながら紹介していきます。
「デキ婚は離婚率が高いんだって」
妊娠が発覚し結婚をするとき、親戚や友人からこんな言葉を投げかけられました。正直なところ、私自身はあまり気にしていませんでしたが、同じような境遇の女性は、「本当に結婚してもいいんだろうか?」そんな不安が絶えなかったという話を聞きます。
しかし、私の周りで結婚した友人は、「結婚までの順番」に関わらず離婚してしまう人もいますし、デキ婚でも夫婦として長く続いている人もいます。
結婚までの順番も、金銭面などを考慮すれば、計画的である方がいいのかもしれません。けれど赤の他人同士がひとつ屋根の下で暮らすことになる結婚生活において、3年先・10年先・50年先は誰にも検討がつきません。
「デキ婚したんだけれど、離婚しないか心配……」もしも今、あなたがそんな不安を抱いているのなら、予測不可能な事態を漠然と不安に思うより、どうして不安なのか、どうして離婚するかもしれない……と心配になるのか、その原因をひとつひとつ紐解いてみてください。
不安要素がはっきりとわかれば、これから夫婦としてどうやって生活していくべきか、改善していくべきかがわかるはず。
「彼氏とは3年くらい同棲していました。お互いいずれ結婚するつもりで。けれど私も彼氏も仕事が忙しくって、とくに結婚の話は進展しないまま時間だけが過ぎていってて……。
結婚の話もそのうちしなくなったので、ちょっと不安でした。2年前、娘の妊娠が発覚したときに、じゃあ籍を入れようか! と、なりましたが、今思えば、妊娠が結婚のタイミングとなっただけなので、あまり気にしていません。
もしも娘を授からなければ、10年後も結婚せず「内縁の妻」になっていたと思うので、逆に良かったかなって」(29歳/営業)
彼氏と同棲していようが、付き合いが長くなろうが、いざ『結婚をしよう』と決心し、行動に移すまで時間がかかったというカップルが多いのも事実。
もともと結婚を考えていたけれど、というカップルだって妊娠がキッカケで結婚に踏み切れたという意見です。
昔よりはデキ婚に偏見はなくなりましたが、もしも不安になったときは、こういう人もいるんだ! ということを思い出してみてくださいね。
「授かり婚というやつで、結婚してから5年経ちましたが、仲良くやっていますよ。特にこれといったデメリットはないけれど……強いて言うなら結婚式がまだできていないことですかね。
あと当時大学生だったので、大学を中退したのは悔やんでいます。妊娠と結婚って、自分の環境がガラリと変わるので、『そのとき』は諦めなきゃいけないものもあるかもしれません。
けれど、結婚式もいつかできるし、もうちょっと落ち着いたら通信制で単位を取ることもできるし。あんまり悲観的にならなくてもいいかなって」(26歳/主婦)
計画的に結婚した場合、自分たちのやりたいこと・環境を考慮して段取りを進めていけますが、デキ婚の場合、突如となく環境が変化しますよね。
どんな状況であれ、結婚や妊娠は今までのライフスタイルをガラリと変化させますが、デキ婚の場合は変化に対して準備ができていないことがほとんど。
もしかすると、諦めなきゃいけないものもあるかもしれませんが、それは『今』の話。何年かして、子育てに余裕ができたときには、また挑戦できるものだってあるのです。
キッカケよりも今が大切。今回は妊娠して結婚された女性二名と筆者の体験談を紹介しましたが、夫婦生活が長くなっていくと、結婚したキッカケなんて気にならなくなるんです。
ネガティブなイメージを抱かれることもあるかもしれませんが、とやかく言う人は自分の人生においてとくに関係のない人ですから。
Written by 焼肉ハナコ