【ご質問内容】
付き合って半年の同い年の彼氏がいるのですが、彼氏の冗談がきつくて、傷つくことがあります。
冗談の内容は、「口臭い」とか「肌汚い」とか「太った? デブだ~」などといったり、その他は、あらかじめ予定していたデートをキャンセルしたいといい、しぶしぶ了承すると「うそだよ~冗談」などと言ってきたり……。
私が「冗談かよくわからないからやめてよ」というと「本気にすんなよ~冗談でしょ~頭固すぎるよ」と言い、私の言葉を真剣に受け止めてくれません。
最近、彼に振り回されてばかりで、正直疲れています。
冗談をやめて欲しいと毎回真剣に訴えれば、彼は治してくれるでしょうか?
それとも、きっぱりこの彼は諦めて、次の恋に進んだほうがよいでしょうか?
教えてください。
(千葉県在住、25歳、保育士)
ご質問誠に有難う御座います。
ご質問者様は彼氏様に対して少々厳しいのではないでしょうか?
今回の彼氏様は冗談だと思って「口臭い」などと言っているのです。そんな彼氏様に対していくらなんでもご質問者様の要求は厳しすぎます。
これを冗談だと思っているほどユーモアセンスがなく、頭の悪い人間なのですよ?
そんな方に対して「直してほしい」というお願いはやや難易度が高すぎるのではないでしょうか?
無理なお願いというのは「する方」も「される方」も何も得が御座いません。ですのでご質問者様はきちんと彼氏様のレベルにあったお願いをした方が良いでしょう。
具体的にはそうですね……別れて欲しい、くらいであればさすがに彼氏様でも理解できるのではないでしょうか。
男性の冗談は基本的に女性のそれよりも厳しくキツいものが多いのは間違いありません。
太っている男性に対して「巨乳だね」と言ったり、背が低い男性に対して「ちっちゃくて見えなかったよ」と言ったり。それが良いか悪いかは今回の主題と関係ないので言及しませんが、女性の冗談と比較してキツいというのは間違いないでしょう。
ところでこの「巨乳だね」とか「ちっちゃくて見えなかった」という冗談は、キツいかどうか、面白いかどうか、許されるかどうか、ということは別にして「冗談」としては成立しています。
そもそも「冗談」とは何かといえば、これは「変わった見かた」という表現が適切でしょう。
先程の太った男性への冗談を例にして説明させて頂きます。
太った男性は確かに胸が垂れていることが多いのですが、基本的に「巨乳」という言葉は女性に対して使われる言葉であり、男性に対して使う言葉では御座いません。つまり男性に対して「巨乳」と言うのは普通とは違った見かたで男性の胸を表現していると言えるでしょう。
「ちっちゃくて見えなった」も同じで御座います。身長がどれだけ低くとも、人間である限り「見えない」なんていうことはありえません。しかし、それを極端に大げさに表現した言い方が「ちっちゃくて見えなかった」なのです。
どちらも良いか悪いかは別にして「通常とは違う物の見かたをしている」という意味では「冗談」としての体を成していると言えるでしょう。
しかし、今回の彼氏様の「冗談(自称)」は冗談としての体すら成していないのです。何の根拠もない悪口を言っているだけのユーモアの欠片もない言葉に他なりません。
例えばご質問者様が明らかに太ったとして「横綱目指してるの?」という冗談は、良いか悪いかということは別にして「冗談」としての体は成しています。しかし今回の場合、特に太ったわけでもないのに「太った?」と言っているだけ。
事実を変わった角度から捉えることが冗談です。
彼氏様の発言は事実もなければ変わった角度でもない。
これはもはや悪口ですらなく妄言です。
私が何故このように「冗談とは何か」という話をしたかと言えば、それは彼氏様の人生を想像するためで御座います。
残念な現実かも知れませんが、とんでもなくキツい「冗談」を言える男性というのは、それなりに男性間ではニーズが御座います。
もちろん社会人になるに連れてそういう男性の人気は下がっていく傾向にありますが、普通の人とは違う物の見かたでキツい冗談が言える男性は「毒舌キャラ」としてある程度のニーズがあると言えるでしょう。
おそらくツイッターなどでは「私はそんな人は嫌い」という意見が多いと思いますが、良いか悪いかは別にしてイジメっ子の周りにはそれなりに人がいた、ということは皆様もご納得頂けることかと思います。それがニーズなのです。
しかし、本当に不憫なことに彼氏様の冗談は「キツい冗談を面白いと言う集団」であっても、絶対に笑いが取れません。そもそも「冗談」として成立していないのですから当然でしょう。
そういう集団は「キツさ」や「デリカシーの無さ」には寛容ですが、つまらない人間に対しては容赦がありません。ですので彼氏様が友人間でも同じように冗談を言っているのであれば「キツい冗談を使う集団」では「つまらないやつ」と嫌われて「キツい冗談を使わない集団」では「何言ってんだあいつ」と嫌われることでしょう。どう考えても友達がいないのです。
そんなときこういった男性が取る行動なんて3つしか御座いません。
1つ目は、男性の間では一切「冗談(自称)」を言わない。
男性には言えないから彼女に「冗談(自称)」を言う男。
あまりにも不憫でなりません。救いたいとは思えませんが。
2つ目は、自分に一切文句を言えない弱気な男性を集めて、王様を気取る。
弱気な男性も人間で御座います。王様の天下は長くないことでしょう。
あまりにも不憫でなりません。救いたいとは思えませんが。
3つ目は、男性から嫌われていることすら気がついていない。
とても幸せな男性です。その鈍感さは不憫であると同時に少し羨ましくさえ思います。
言うまでもなく救いたいとは思えませんが。
私は何も「可哀想だから付き合ってあげてほしい」と言っているわけでは御座いません。
そうなってしまった理由がどれだけ可哀想で不憫で不運なものであったとしても、それでもなお救えない相手を頑張って救う必要などない。
そんなことをお伝えさせて頂きたかったのです。
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Written by ラブホスタッフ 上野