【ご質問内容】
私は、嘘をつかれることが大嫌いで「1度嘘をつかれると信用できなくなって上手くいかなくなるタイプだから、嘘だけはつかないでね!」と付き合った当初に伝えていたにもかかわらず彼がすぐにバレる嘘をつきました。
彼氏は私のことを愛していないんでしょうか? 教えてください。
(静岡県在住、32歳、医療事務)
ご質問誠に有難う御座います。
女性の方から全く共感を頂けないことは重々に承知をしておりますが、もしも奥さんや彼女を愛していたら、どうして正直者でいることが出来るのか、というのが私の考えになります。
まず嘘をつく前提として、何かしらやましいことや隠したいことや引け目があるのは間違いありません。「嘘をつく=やましいことがある」という公式は間違いなく正しいのです。
ちなみに、ごく稀に何1つやましいことがないのに嘘をつく人がおりますが、これは一般的にサイコパスと呼ばれる人種です。非常に少数で、今回の回答と関係が御座いませんし、問答無用で距離を取るべき相手ですので、今回は割愛させて頂きます。
さて、この時点で「引け目があるのが悪い」「愛しているなら、やましいことなどないはずだ」と言いたくなる女性が多いのは分かりますが、その考え方は正直に言って子ども過ぎる考え方でしょう。
エンジニアの皆様にはきっとご理解頂けることと思いますが、現場を知らない営業マンが「絶対に壊れない物を作れ」という現実的に存在しない、空想上の産物を要求してくるのと同じ話。
物は必ず壊れるし、人は必ず間違える。
それはこの世の真理です。その前提の上で、どうやりくりすればいいかを考えなくてはなりません。
確かに人がやましい感情を抱くのは良いことではないかも知れませんが、防げるものでも御座いません。もしも「私にはやましい気持ちなど存在しない」と言うのであれば、それは「自分のやましさ」を自分勝手な理論で正当化して「やましくない」と思い込んでいるだけなのです。
例えば、夫に言ったら引かれる値段の化粧品を買う時。
引け目は絶対にあるのです。
夫に言ったら「なんでそんな高いもの……」と言われるのが分かっているにもかかわらず、自分の中で「でもこれで私が綺麗になれば、夫にもメリットがある」とか「夫の稼ぎが悪いから、これが高いと思うだけで、極めて一般的な値段だ」とか、色々理屈をこねて「自分は引け目がない」と正当化しているだけに過ぎません。
そして最後には、これを買うのは正当であり、引け目など存在しないと本気で思い込む。
私は何も「買うな」と言っているわけではないのです。
引け目を正当化するな、と言っているわけでもないのです。
自分自身にも引け目がある、という事実を理解して頂きたいだけなのです。
さて、それでは引け目ややましさは誰にでも必ず存在する、ということを前提に話を進めましょう。
もちろん引け目の度合いによっては許さない方が良いものも御座いますが、いかなる引け目も許さない、というのはこれは事実上「自分を含めて、この世のありとあらゆる人物を許さない」ということに他なりません。
具体的にどの程度の引け目ややましさから許すべきなのか、というのは個人の裁量としか言えませんが、これがあまりにも厳しい方は少し見直した方が良いでしょう。
それでは何かしら「引け目」や「やましさ」を感じる行動をしてしまったとき。
その時に何でもかんでも正直に言う男は、よほどのアホか、奥さんを愛していないかのどちらかです。
そして、よほどのアホも、奥さんを愛していない男も、どちらも奥さんを不幸にするので別れた方が賢明でしょう。
自分のやましさのせいで、奥さんを悲しませる行為をしてしまった場合、時にはそのことを墓場まで持って行くことこそが、私は誠実だと思います。反論があるのは分かりますが、奥さんとこれ以降も付き合っていたいという気持ちがあるのなら、それは口を噤まなければなりません。だからこそ愛しているのならどうして正直で居られるのかが分からないのです。
嘘をつかれたくないというお気持ちは分かりますが、もしもどうしても「嘘をつかない相手」を望むのであれば「自分のことを愛してはいない正直者」か「自分のことを愛している嘘つき」の2択の選択になります。どちらをお選びになるのかはお任せ致しますが、個人的には後者をオススメ致します。
もちろん「自分のことを愛している正直者が良い」と仰ることでしょう。
それならば類似品をご用意させて頂きました。
「自分のことを愛していて、なおかつ自分にはバレないほど嘘が上手い人」
ただ現実的には、なかなかどうしてこんな男性はそうそうおりません。特にご質問者様のように、相手に怪しいところがあれば、永遠に追求するタイプの女性ではまず嘘を突き通せる男性はいないことでしょう。
反論があるのは分かりますが、現実的な話として、嘘をつかれたくないのなら相手の黙秘権を認める必要が御座います。
嘘をついてまで隠したい「引け目」が許せなくて別れるのは構いませんが「嘘をつく」という行為が許せないなら、これはおそらく誰ともうまく行くことはありません。
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Written by ラブホスタッフ 上野