鏡を見て「なんだか老けた? 」と感じる場合、顔のたるみが原因の可能性があります。顔のたるみは年齢にとともにみられるようになるものと考える人は多いですが、実は若くても顔のたるみが起きることもあります。ここでは顔のたるみの原因について解説していきたいと思います。
顔のたるみの大きな原因として挙げられるのが表情筋の衰えです。顔には表情筋という筋肉がありますが、この筋肉が衰えると、自然とたるみがみられるようになります。若くても顔にたるみが見られるという場合、ほとんどはこの表情筋の衰えが原因となります。
表情筋とは、字のとおり顔の表情をつくる筋肉です。通常、筋肉は骨から骨へとくっついていますが、表情筋の場合は骨から皮膚へとつながっているのが特徴です。表情筋は皮膚に直接つながっているため、さまざまな表情をつくり出すことができますが、この筋肉が衰えると皮膚も一緒にダランと下がってしまって、たるみができてしまうのです。
若くても表情筋が衰えやすいのはどんな人なのでしょうか? 若くても表情筋が衰えやすい人の特徴をお伝えしますので、自分に当てはまる点がないかチェックしてみましょう。
・無表情でいることが多い
・仕事はデスクワークでPCの画面を見ていることが多い
・ほとんど人と接することがない
・タンパク質を食事であまり摂らない
・睡眠不足が続いている
表情筋は使わないと衰えます。ですから表情豊かな欧米人に比べて、日本人は無表情でいることが多いために表情筋が衰えやすいといわれています。とくに普段から表情で喜怒哀楽を表すことが少ない人は、表情筋が衰えやすいので注意しましょう。
同じく仕事がデスクワークでPCの画面を見ていることが多い人、ほとんど人と接することがない人も無表情でいることが多いため、表情筋の衰えからたるみができやすいといえます。
またタンパク質は筋肉をつくったり、肌にハリを与えるコラーゲンを生成したりするために必要な栄養素ですから、タンパク質が不足すると筋力が弱くなりますし、肌のハリも低下してたるみやすくなります。
睡眠不足は直接たるみと関係ないように思えるかもしれませんが、細胞や筋肉は夜のうちにつくられますので、睡眠不足が続くと表情筋や肌の老化が進み、たるみができやすくなります。睡眠不足が続いている人、睡眠時間は取れているけど熟睡できないという人は、そうでない人に比べてたるみができやすくなります。
もちろん、加齢も顔のたるみの原因となります。年を重ねるに連れて筋肉は弱くなってきますが、顔の表情筋も例外ではなく加齢によって低下します。そして加齢によって表情筋が低下してしまうと、筋肉の上にある顔の皮膚や脂肪を支えておくことができなくなってしまいますから、顔にたるみが見られるようになってしまうのです。
また真皮のコラーゲンやエラスチンの生産量は加齢によって減少してしまいます。コラーゲンやエラスチンといった肌にハリや弾力を与える成分の量が減少してしまうと、肌をふっくらとさせることができなくなります。ですから顔にたるみが見られるようになってしまいます。
このように加齢によって表情筋が衰えること、肌にハリを与えるコラーゲンやエラスチンの生産量が減ることもたるみの原因となります。
できてしまったたるみは、衰えた表情筋を鍛えるエクササイズをすることと、食生活を見直すことで改善することができます。
たるみに効く表情筋のエクササイズを2つご紹介します。
どちらも簡単にできるので、朝晩鏡を見ながら実践してみてくださいね。
・頬のたるみを改善する
口をしっかりと開けて、「あ」「え」「い」「お」「う」と、1つ1つゆっくり、はっきりと発音しましょう。
これを5回程度行ってください。
・口周りのたるみを改善する
口を閉じたまま、口角を上の方に向かって引き上げます。その後、右の口角を元の位置に戻し、左の口角はさらに上の方に引き上げ5秒間キープします。左の口角を元に戻し、両方の口角を上に向かって引き上げ、今度は左の口角を元の位置に戻し、右の口角を上の方に引き上げ5秒間キープします。
左右交互に5~10回程度繰り返してください。
たるみを改善するためには、食生活にも気を配りましょう。筋肉やコラーゲンの原料となるタンパク質はとくに意識的に食べるようにしてください。タンパク質は肉類や魚類、大豆・大豆製品に豊富に含まれています。ダイエット中だとしてもタンパク質の摂取量は減らさないように注意してくださいね!
またコラーゲンを生成する際にはビタミンCや鉄分などが必要となります。ビタミンCはレモンやグレープフルーツ、イチゴ、キウイなどのフルーツから摂れますし、鉄分はレバーやホウレン草、小松菜、プルーンに豊富です。たるみ改善のためには、タンパク質に加えて、このような食品を意識的に食べるようにするのがおすすめです!
Written by Marie