「タイプじゃない男からはモテるのに自分の好みの男にはモテない」なんていうのは女の恋愛あるある話。
結果、好きな男は言い寄ってこないから仕方なくそれほど好きでもない男と付き合ってしまう……なんてこともあるだろう。
でも、
“女として生まれたからには、やはり自分が気になる男と付き合いたい”
“妥協でも、保険でもなく1度でいいから自分が好きになった男を落としてみたい”
と思うのが本心ではないだろうか。
保険の男なんかより、本命の男と抱き合うほうがナンボ女の幸せを感じられるか……。
しかし、チャレンジせずに諦めるのはまだ早い。
面と向かっては自分から好きとはとてもいえなくとも、“好きに仕向ける”努力はできるはずだ!
たとえばこんなふうに……。
●「『もしかして、○○くんなの?』と自分のとこに走って近って来た同級生の女子。偶然街中で俺の姿をみつけて笑顔で駆け寄ってきてくれた彼女に不覚にもいい歳して胸キュン。それまで意識なんてしてなかったけど思わず今度飲みに行く約束しちゃったよ」
(40代男性/会計事務所)
●「クライアント先に出掛けようとした時、ロビーで同じ課の女性が『○○さ~ん。待って~~~』と駆け寄って来た。『コ、コレ、大事な忘れ物。ハイ』って僕のデスクに置いてあった資料を渡してくれた。息を切らせながら胸を上下にしている彼女を間近で見てカワイイと思っちゃいました」
(30代男性/自動車関係)
――女の小走りにやられてしまう男性は多い。
男は俺をみつけた瞬間に相手が走ってきてくれることに感動を覚えるのだ。
コレは保育園や幼稚園のお迎えのシーンでよく見られる光景。子供はお母さんの姿をみつけた途端「ママぁ~~~」といちもくさんに掛け寄っていく。
その姿に“愛しさ”を感じない母親はいないはずだ。
だから、気になるカレを見つけた瞬間に会釈して挨拶だけで終わらせるなんてもったいない。ここは嬉しそうに駆け寄っていくこと!
とびきりの笑顔でカレに向かって“てってってっ”と突進していこう。
遠くから見つめるとか視線と送るだけでは、本命男は女の罠にはハマらない。
狙った獲物には自ら近づくべし!
●「よくモテる女の恋愛テクとかキャバ嬢の会話術だとか巷で言われてるけど、『さすが~』『知らなかった~』『ウケる~』『こんなの初めて~』っていう褒め言葉なんていい加減聞き飽きた。男も馬鹿じゃないから『どうせみんなに同じこと言ってんだろ』って本気にしないよ。言われ慣れている言葉じゃ響かない。“俺の価値”を本当に分かってくれてる女性なら薄っぺらい褒め言葉なんて使わないはず」
(30代男性/広告)
●「仕事ぶりを褒められてもさほど嬉しくもない。仕事がデキるのは男として当たり前だと思ってるし、人に言われなくともそれなりにやってきた自負がある。だからキャリアや業績なんかよりも自分の考え方やポリシーを持ち上げられると嬉しい。『なるほど~そういう考え方もあったんですね』とか『やっぱり、言葉に重みがあります。相談してよかった』なんて納得されると口先でなく心底褒められてるんだと感じる」
(40代男性/コンサル)
――「え~男って単純だから褒めれば喜んでくれるんじゃ……。」なんて“恋愛成就のさしすせそ”をガチで実行なんてしちゃダメ!
「さすが~」「信じられない」「すごい~」「センスいい」「そうだったんだ」を乱用するのは賢い女がすることではない。
しかも「タイプじゃないけど言い寄ってくる男」ならともかく、あなたが「自分から好きになる男」がそんな簡単な言葉で落ちるワケなどない。
あなたの気になるような男やタイプの男はきっとプライドが高いはず。
彼らが心くすぐられるのは「俺の価値が分かる女」なのだ。
男の持ち物や容姿、社会的地位や職種を褒めるより、男としての生き方や考え方を褒めるべき!
それは“彼自身そのもの”を賞賛することになるので、彼の承認欲求は満たされる。
そこまで積み重ねてきた経験から繋がるものを褒められたら男にとって嬉しくないハズはないのだ。
●「男がボディタッチに弱い生き物だなんて女性は決めつけるけど、触られれば何でもウハウハ状態になるワケじゃない。タッチの種類にもよるよ。『もぉ~~○○くんってば』『マジ、ウケる~』なんて笑いながら女性から肩や背中を叩かれてもそんな意識しない。どっちかというとメニューを取る時とかグラスや皿なんかを渡す時にほんの一瞬、触れ合ってしまう……みたいなシチュエーションのが相手を女として意識してしまう。そこで『あ、ゴメンナサイ』なんて手を引っ込めて恥じらってくれたらなお◎」
(30代男性/医療関係)
●「職場の飲み会が撤収し、帰り道が同じ方向の女性と二人で電車に乗った。席に座ったら彼女寝ちゃって……。無防備な寝顔だけでもドキッとしたのに彼女のアタマが俺の肩にもたれかかってきてもう心臓バクバク。彼女の柔らかな髪が俺の鼻をくすぐりさらに興奮! しかも電車の揺れでビクッと気づいて『ヤダ! 私ったら、恥ずかしい』って顔を赤くして謝る姿に俺、キュン死」
(20代男性/保険)
――「やだぁ~~○○くんたら(笑)」なんて肩を叩いたり腕を引っ張るなんていうのはお子ちゃまレベル。また飲み会でトイレに立つ時にカレの肩に手をかけて「どっこいしょ」なんてタッチじゃ女を意識しない。
恋愛上級者はもっと柔らかなタッチで攻めるべし。“身体的接触”はほんの一瞬だからこそ萌えるのだ。
わかりやすく触られるよりも触れたか触れないかの感触のほうが刺激的。
またその瞬間ソフトタッチでの女の恥じらいこそ男の性的興奮を高めるのだ。
さらに直接さわるのでなく間接的タッチも効果大!!
「ネクタイ曲がってるわ」「襟が折れてる」な~んて服を直してあげたり、「今何時?」と相手の腕の時計を取るなんてのもアリ。
「手相見せて!」なんて直接手を握られるよりも男の気持ちは高ぶるのだ。
気になる男には、
「コイツ、俺のこと好きだろ」と思わせるのではなく、「もしかして、俺に気があるのか?」と思わせることだ。
真のアプローチの目的は「もしかしたら……?」と疑わせることにある。
男は「コイツは俺にメロメロ」「既に手の内にある」と分かってしまえば食指が動かなくなるもの。
男が動こうとするのは「コイツ、落とせるかも?」と匂ったときだけ。
本命の男を手に入れたければ、相手から「手に入れたい」と思わせることである。
男には確信をもたせるのではなく疑惑をもたせたほうがうまくいくのだ。
Written by 体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子