恋愛に悩み疲れた人に捧げる「悩まなくてすむ恋愛」

恋愛に悩み疲れたらどうすればいいのかについて、今回はお話したいと思います。

まずあなたはなぜ恋愛に悩むのか? について

仕事柄、恋愛相談の掲示板を頻繁に見ますが、片思いの人の気持ちがわからないという恋愛相談が非常に多いです。交際中の人も、彼の気持ちがわからないと悩んでいます。

男は女子ほどに、恋愛のことについて考えてこなかったので、どうしても男は常にしれっとしていて、女子のほうが悩み上手になります。

女子が幼稚園のころからたとえば10万時間、恋愛について考えてきたとすれば、男子はその1/10くらいの時間しか恋愛について考えてきませんでした。女子がたとえば中学の頃、女子どうしで恋愛談義をしているとき、男子は戦闘もののゲームを熱心にやっていました。あるいは野球やサッカーをしていました。

ゆえに男子の恋愛のスキルは、女子に比べてかなり低い。ゆえに彼はぼ~っとしていて、傍らで彼女が悩むわけです。まあ仕方ないですよね。

悩まなくてすむ方法

悩まなくてすむ方法は、「なぜ恋愛で悩むのか」を考えると、すぐにわかります。

なぜ悩むのか? 相手を自分の思い通りに動かしたいと思っているからです。

たとえばあなたたちカップルがセックスレスだったとします。それについてあなたが悩んでいるとします。「なぜ彼は最近、わたしのことを抱いてくれないのだろう、わたしのハダカに魅力を感じなくなったのだろうか」と。

でも、「彼はわたしとセックスをしたがらないんだなあ」とのみ思えば、そういう悩みは生まれてこないですよね?

つまり単純に、彼が最近抱いてくれないという事実を、事実のまま受け止め、そこに余計な感情をくっつけないような思考回路を持つと、悩みは生まれない。

この「事実を事実のまま受け止め、そこに自分の余計な感情をくっつけない」というのは、たとえば帝王学が教えています。王様……ではなく、たとえば会社の社長で帝王学を学んでいる人はわりといます。

経営者は、たとえば売り上げが下がったときにどうするのか?

感情的に部下を叱りつける人もいれば、感情がおかしくなって売り上げを水増しし、どうにか黒字の決算書を偽造しようと頑張る人もいます。

しかし帝王学を学んでいる社長は「ああ、この商売は赤字か、ではあと3ヵ月赤字が続いたらこの商売をやめて、ほかの商売をしよう」と考えるそうです。ある種の経営者にとって、なんの商売をするのかは、あまり問題ではないのです。事実、ユニクロの柳井さんは、もともとは建築関係の会社をやっていました。

あきらめは希望を生みます

事実を事実のまま見て、そこに余計な感情をくっつけない、というのはもう、多くの人にとって訓練をしてそういう思考回路を手にするしかありません。

一部の、きわめて親の育て方が素晴らしかった人を除き、だれもそういう思考回路を教わってこなかったから。でも、そういう思考回路を手にしてしまえば、かなり楽です。

「ああ、彼はわたしがデートに誘っても乗ってこなかったな、まあしかたない、ほかの男子を当たろう」これで話はすべておしまいです。

片思いの彼があなたに振り向いてくれない? まあしかたない、ほかの手を使って彼のことを口説きなおすか、ほかの男子を当たろう、こう思って話は終わりです。

 事実を事実のまま見ると、そこには「まあしかたない」と、あきらめが生まれます。が、あきらめは希望を心にもたらします。あきらめたことで、心がひとところから解放されたので、心は希望を見ます。

具体的な事実とは、つねに人に希望をもたらすのです。具体的な事実を知りながら希望が心に芽生えない人は、その具体的な事実を、じつは見ていないということです。事実が、あなたの感情によって隠されてしまっているのです。

 

Written by ひとみしょう

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