婚活アプリを使うとき、あなたが一番気にするお相手の条件は何でしょうか？ 身長ですか？ 居住地ですか？
条件の項目はたくさんあれど、多くの女性が最も気になる条件といえば「年収」なのではないでしょうか。
確かに婚活相手として見ると、結婚したあとすぐに生活に困窮してしまうような、少なすぎる年収の男性では心もとないものです。
しかしアプリで表示される年収欄の数字に固執しすぎるのも大問題です。
そのままでは婚活成功を逃してしまいます。その危険性をこの記事では説明していきます。
1. 年収を気にするのはいけないこと？
婚活をしている女性が相手の年収を気にしてしまうことは、ごく普通のことです。それ自体は、何もいけないことではありません。
せっかく婚活成功して結婚したのにいきなり貧困生活を送らなければならないなんて、誰だってイヤです（ちょっと大げさですかね……）。
二人なら共働きで普通に暮らしていけたとしても、妊娠して仕事を休まなければならなくなったときに、男性の稼ぎだけでは食べていけなくなるというのも困ったことです。
ですから相手の年収を気にすること自体は、悪いことではありません。ただ、年収欄に表記されている数字にとらわれすぎているのは、非常に良くない状態です。
2. 年収欄の数字は本当に信頼できる？
多くの婚活アプリでは、年収欄に記入する数字は自己申告制です。稀に収入証明書提出を推奨するアプリもありますが、提出済みの男性はほとんど見受けられません。
さて、あなたは自分の周りの男友達や兄弟の年収を知っていますか？
30歳男性を例にとると、平均年収は「457万円」だそうです。そこから税金などもろもろを引かれた手取り額は「348万円」です。
婚活中の女性の中には、びっくり仰天したという人もいるのではないでしょうか。
だってアプリ内には「29歳・年収1000万円」「32歳・年収1500万円」なんて書いてある男性がゴロゴロ存在していますものね。
ハッキリ言います。そのほとんどが、真っ赤な嘘です。
30歳の会社経営者で年収は1500万円超、港区のタワーマンション住み……そんな男性はドラマの中にしかいません。
99.99％くらいの確率（筆者の勝手な体感です）で、嘘を書いているのです。
もしも奇跡的にそんな男性がこの世にいたとしたとしたら、もうすでに他の女性につかまってしまっています。
30歳で結婚をしたがって、悠長に婚活アプリなどをしているはずがありません。
＜参考元＞ https://heikinnenshu.jp/kininaru/30sainenshu.html
3. どうして男性は年収を盛るの？
婚活アプリ内の男性が年収1000万円超などと嘘を記載するのには、理由があります。
それは多くの婚活女性が「年収600万円以上」「年収800万円以上」などで、フィルターをかけて相手検索をするからです。
そんな中で、正直に「年収500万円」だなんてリアルな数字を記載をしていると、女性の目にさえ触れることもできません。
他の男性にも、条件的に見劣りをしてしまいます。その結果、婚活アプリには年収詐称する男性があふれかえってしまいました。
そして自称年収1000万円超男性は、本気で婚活をしているわけではありません。年収1000万円の数字に惹かれて寄ってくる女性と、ただ単に軽く遊びたいだけです。
なぜかというとお付き合いするにせよ、結婚に至ったとせよ、ちゃんと深く付き合えば年収がそんなに高くないことがバレてしまうからです。
タワーマンションには住んでいないので招くこともできませんし、毎日のように高級レストランやホテルのバーに連れて行けるはずもありません。
ですから年収が年齢や職種の割に、妙に多い男性には要注意なのです。真剣に婚活をしている男性ではないと推測できますし、なによりも嘘つきだからです。
4. 年収にこだわり過ぎた女性の実際の失敗談
筆者の知人は、かなり婚活相手の年収にこだわる女性でした。割と美人だったこともあり、婚活をはじめるとほどなくして、31歳でIT企業経営者の年収1500万円の相手を見つけました。
その男性のInstagramを筆者も見せてもらったのですが、連日のように一流ホテルのバー、高級レストランでの食事、タワーマンションの窓から見えるきれいな夜景の写真などばかりが投稿されていて、一見すると本当にお金持ちそうでした。
しかし彼女とデートするのは、いつもその辺の庶民的なバルのような感じで「付き合ってください」とも全然言い出さなかったそうです。もちろん、ご自慢の港区タワーマンションにも招待されたことはありません。
彼女は玉の輿婚に目がくらんでいたので、その不自然さに全く気付いていないようでした。意地が悪い筆者は、こっそり男性のInstagramの写真をいくつか保存して、画像検索をしました。
案の定、ネット上からの拾い画像だということがすぐに判明。タワーマンションから見える夜景も一流ホテルのバーラウンジも全部、ネット上に他人が載せた画像だったのでした。
5. 年収にこだわらなかった女性の婚活成功体験
もう一人別の知人は、婚活するときに年収フィルターをかけていなかったそうです。理由は「年収が高い低いよりも、気が合う人がいいから」ということでした。
そして、年収欄を空欄にしていた一人の男性とマッチングしました。「年収欄が空欄だなんて、よっぽど稼ぎに自信がないか、もしかしたら無職なんじゃないの？ 」と余計なお世話な心配がよぎりましたが、特に口出しはしませんでした。
その後二人は意気投合しトントン拍子にお付き合いを進め、一年も経たずにゴールイン。本当に気が合う相手と結婚ができた二人は、現在にいたるまでとても幸せそうです。
結婚したあとに相手のお財布事情をこっそり聞いてみて、びっくりしました。本物の会社経営者で、年収ももちろん1000万円超。
なぜそんな人が年収を空欄にしていたかと理由を尋ねると「年収につられて寄ってくるような女性はイヤだった」というシンプルなお答えが返ってきました。
まさに、無欲の勝利ですね。
6. 年収のフィルターを外してみませんか？
そんなラッキーすぎるシンデレラストーリーは置いておいて、年収ばかりにこだわりすぎると婚活成功を逃してしまうということがわかりましたか？
実際、年収が高すぎる相手は仕事や付き合いが多忙で家に帰ってくることも遅く、休日もあってないようなものです。子供が生まれたら、間違いなくワンオペ育児を強いられることも目に見えています。
それよりもそこそこの年収で気の合う人と、二人で一緒に笑って暮らせたほうが楽しそうだとは思えないでしょうか？
実際結婚したらわかるかと思いますが、年収だけ高くて気の合わないような男性と死ぬまで寝食を共にするのは本当に苦痛なものです。
それにもし、あなたが「年収800万円以上」というフィルターをかけていたとして、運命の相手が年収780万円だったら出会うことができなくなってしまいます。怖いことですね。
年収の高さは、結婚生活においてそんなに重要な事項ではありません。
そんなことよりも「自分の仕事や人生を尊重してくれる相手なのかどうか」「子育てや家事を積極的に手伝ってくれそうか」「自分の親や友達まで大事にしてくれるか」など、現実的な部分での条件をしっかりとチェックするべきではないでしょうか。
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