好きな人には、自分と同じように好きでいてほしいもの。好きな思いが強ければ強いほど、もっと愛されたい、特別な存在でありたいと願います。
では、「好き」から「特別な存在」にステップアップするにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、そんな複雑な恋心について真面目に考えてみました。
1. 「特別な存在」ってどんな存在?
好きな人にとって唯一無二の特別な存在になりたい――誰しもが抱くであろう希望ですが、特別な存在ってどんな存在のことをいうのでしょう?
例えばあなたと彼が恋人同士だった場合、既にあなたは彼にとっての特別な存在といえますよね。でも今現在の特別な存在ではあっても、この先ずっと特別とは限りません。身も蓋もない言い方をすれば、恋人とは替えの利く存在だからです。
だからこそ「ただの恋人」ではない「特別な恋人」になりたい、誰もがそう望むのです。自分の他には決して替えの利かない、彼にとってオンリーワンである自分。それがあなたのなりたい「特別な存在」ではありませんか?
では、そうなるためにはどうしたら良いのでしょうか。まずは、「特別」の中身をもっと具体的に見ていきましょう。
2. 「特別な存在」はなぜ特別なのか
一緒にいると落ち着く
誰かを好きだと思うと、ドキドキして落ち着かない……。誰しも、こういった経験があるでしょう。これは付き合い始めてからもしばらく続きますが、次第に少しずつ変化し、やがて穏やかな時間を過ごせるようになっていきます。
が、中にはどれだけ長い時間を一緒に過ごしても、どうもしっくりこない相手がいるのです。簡単にいえば、相性が合わないということですね。
相性とは曖昧な基準ですが、確かにあるんですよね。そして、相性がぴったり合う人と一緒にいると理屈抜きでほっとするし、安心していられます。
悩みを相談できる
仲が良いから、悩みを相談したり弱みを見せたりできるとは限りません。悩みを相談できる相手なのかどうかは、お互いの信頼関係や置かれている状況によっても異なります。
信用はしているし好きだけれど、きっと理解してもらえないだろう相手には、悩みを打ち明ける気にはなれないものです。そういった懸念をすべて取っ払える相手って、とても貴重。まさに特別な存在と呼べるでしょうね。
本音で喋れる
人は誰しも、本音と建前を使い分けて生きています。確かにこれは処世術の1つとして時に必要なことではありますが、建前ばかりでは疲れてしまうのも事実。
嘘も建前も抜きで本音で語れる相手がいなければ、いつか息が詰まってしまいます。特別な存在とは、そんなオアシス的な存在でもあるのです。
二人だけの秘密を共有している
秘密という言葉からは、ドキドキするような、イケナイことのような、そしてどこか甘いような……不思議な印象を受けませんか?
そんな秘密を共有することで、お互いに連帯感が生まれ、それまでよりもぐっと親密になれるのです。他の誰も入り込めないような強いつながりで結ばれている二人には、そういった「二人だけの秘密」があるのかも。
将来の話ができる
恋人同士には「今、とにかく好き!」という状態もあれば、「結婚を前提に考えている」という状態もあり、その時々の段階があります。
これは、付き合いの長さやお互いの年齢、そして思いの強さなどによって徐々にステップアップしていきます。もちろん、今だけでなく未来まで考えられる方が、より特別な存在であると言えるでしょう。
3. 今より一歩進んで、特別な存在になるには
ただの「好き」じゃ満足できない、特別な存在にステップアップしたいなら、以下の方法を試してみましょう。
時間をかける
これまた身も蓋もない話ですが、一朝一夕で特別な存在になろうとするのは無理です。「好きな人」から「大切な恋人」になり、さらに「特別な存在」に変わるまでには、それなりの時間がかかります。お互いを知って理解し合い、確かな信頼関係が築けてこそ生まれる関係性なのです。
誠実に接する
例えば「私をあなたの特別にして!」と迫ったところで、それで急に特別な存在になれるわけではありませんよね。誰かの特別な存在になるのに、裏技も近道もないのです。
逆に、小手先のテクニックを駆使して相手の心を操ろうとした結果、かえって警戒されてしまうような事態にもなりかねません。素直に誠実に自分の思いを伝え、また相手の気持ちを受け入れて、そうやって少しずつ特別な関係性が育まれていくのです。
自分から相手を特別扱いする
最も大切なのは、望んでばかりではダメだということ。誰かの特別になりたいなら、まずその相手を特別扱いすることから始めなければなりません。自分は不特定多数からモテたいから、あなただけ特別扱いしてね! なんて、虫の良すぎる話ですよね。
秘密を教えてほしければ自分の秘密をまず教える、本音で喋ってほしければ先に本音でぶつかっていく。それができて初めて、相手の気持ちが動くのです。
4. おわりに
恋をすれば、誰だって自分が相手にとっての特別になりたいと感じるはずです。これまで好きだった女の子の中で一番好きになってほしいし、「一緒にいてこんなに楽しい子は初めて」って言われたい。
じゃあそのために、自分は何ができる? まずそこから考えてみると良いかもしれません。ゆっくりと時間をかけて大切に、二人の特別な関係を育んでいってくださいね。