「束縛されたい」なんて言っている女子に言いたい。
あなたはまだ本当の束縛を知らない……!
束縛彼氏と付き合ってしまったがために友達を失いかけた体験談を元に、なぜ束縛するのか、束縛を改善する方法はあるのかをiVERY編集部ササニシキがお話ししたいと思います。
1. 束縛彼氏の破ってはいけないルール
私が20代前半の頃に付き合っていた束縛彼氏は、職場の上司でいわゆる社内恋愛。女性が多い職場だったので、仕事を頑張っている彼がとにかく素敵に見えました。
それが、付き合ってすぐ彼に違和感を感じるように……。
付き合う前までは想像もしなかった束縛が待っていました。
束縛彼氏のルール①:1日の行動は必ず報告
彼はとにかく私の行動を把握しておきたいので、朝昼晩毎日連絡をしていました。職場の上司でしたが、外出が多くほとんど会わない日もあったので、私の行動はすべて必ず連絡しなくてはいけないルールになっていました。
・朝「起きました」「おはよう」
・昼「お昼休憩中です」
・夜「家につきました」「お風呂入ります」「寝ます」
残業で遅い時間になった時は大変です。私からの連絡が来ないと彼からメッセージの嵐。
「何しているんだ」
「男といるのか?」
「浮気しているんだろ」
仕事してるっつーの。
とにかく毎日こんなやりとりばかりしていました。
束縛彼氏のルール②:自分以外の男とは話してはいけない
会話はおろかメッセージのやり取りもすべてNGです。男性と話しているところを見られた後はお説教タイムが待っています。
職場でどうしても男性と話さなければいけないシーンがあり、さすがにそれは許してもらえると思っていましたが、これもNG。
「男と話さなくてもなんとかなるようにしないといけないだろ!」
「もしかしてあの男のことが好きなのか?」
「男に媚びてんじゃねーよ」
一度説教が始まると止められないので、とにかく男性と話さないように気を付けて過ごしていました。
束縛彼氏のルール③:元カレとの共通の友達とは関わってはいけない
職場の男性と話すことさえNGなので、元カレとの共通の友人も当然NG。しかも男女ともに元カレと関わりのある友人は一人残らずNGなのです。
たまたま元カレが近くに住んでいたこともあり、とにかく元カレから遠避けようと必死になっている様子でした。
元カレには未練はないし会うこともないと説明してもなかなか信じてもらえず、彼と喧嘩をした時は、
「もういい、元カレのとこ行けよ!」
とよく言われていました。
ちっせぇ……ちっせぇ男だぜ……。
束縛彼氏のルール④:スマホはいつでも見せなくてはいけない
スマホチェックは当たり前。もはやロックすらかけていませんでした。メッセージから写真までありとあらゆるものを見られるので、たまに来る男友達からのメッセージは読んだら削除。どんな内容のメッセージでもNGでした。
たまに削除し忘れてメッセージを発見されたらもう大変。
「お前浮気してんだろ!」
と、してもいないのに浮気をしたことになります。結果的に彼と付き合っている間、私は一度も浮気をしていないのに、彼の中では私が3回程浮気したことになっていました。
……そんなに浮気してほしかったのかよ。
2. 彼はなぜ束縛するのか
すべての束縛する男性が当てはまるとは思いませんが、彼が束縛する理由を考えてみました。
コンプレックスだらけ
実は年の差カップルだった私たち。私は20代前半で彼は40代でした。
「若いお前の周りにいる友人たちも、元カレもみんな若いから心配になる」
と言われたことがあります。年齢はどうやっても克服できない大きなコンプレックスになっていました。
それ以外にも、見た目に自信がなさそうに見えたり、自分より仕事ができる社員の文句を言ったりと、様々なシーンで自分を誰かと比較しては落ち込んで、マウントをとろうとすることもありました。
元カノに未練がある
私には元カレと連絡を取るなと言いつつ、自分は元カノと連絡をとっていた彼。元カノとは喧嘩別れだったこともあり、勢いで別れてしまったことを後悔しているようでした。
私と喧嘩している時も、元カノと比較するようなことをよく言っていました。
「元カノのほうが綺麗で痩せてる!」
じゃあなんで私と付き合ってんだよ……。疑問に思ったし、心無い言葉に傷つきました。
自分自身が元カノに未練があったから私に対しても「元カレに未練があるんじゃないのか?」と思っていたのかもしれません。
3. 束縛彼氏と付き合っていた当時の心境
こんなひどい束縛男信じられない!
すぐに別れればよかったのに!
ええ、おっしゃる通りです。そうすべきでした。
結果的に彼とは1年半付き合い、最後は私から別れを切り出しました。
なぜすぐに別れなかったのかというと、
・とにかく彼が好きだった
・好きすぎて悪い所が見えなくなっていた
・怒られた自分が悪いと思っていた(自分に自信がなかった)
・束縛が当たり前の毎日に麻痺していた
これはもう病気といっても過言ではありませんね。完全に幸せの意味をはき違えています。振り返ってみると、自分に自信がなかったことが一番大きかったのかなと思います。
もちろん今はこんな病的な考えは持っていません。自力で卒業できてラッキーでした。
ちなみに、完全に彼に依存していた私が別れようと思ったきっかけは、彼がとうとう手を出してきたから。
バチンっ!と叩かれた瞬間、
あれ、何してんだ私……。叩かれる理由なんてあるのか?こいつ……私のことを傷つけようとしている……!!
と我に返りました。少し時間がかかりましたが平和な世界に戻れて本当に良かったです。
4. 束縛をやめさせる方法は?
ありません。
この世のどこかにあるかもしれませんが、探さないでください。時間の無駄です。そんな苦労をする必要はありません。
束縛彼氏以外に優しくて素敵な男性は数多くいるし、むしろ束縛男が少数派です。
束縛されたくないのであれば、今すぐ別れるべきです。需要と供給がちぐはぐです。
束縛されたい人と束縛したい人が付き合って、共依存のドロドロの関係性を築けばいいのです。それが彼らの幸せなんです。
だから束縛をやめさせようと頑張らずに、「自分の担当ではなかったな」と切り替えて新しい恋に進みましょう。
私が束縛彼氏と別れて違う男性と付き合った時、世の中の一般男性はこんなにも優しいのか……!!と衝撃を受けました。
束縛彼氏に依存している間、別れることを考えるのはなかなか難しいですが、第三者に相談してでも今すぐ別れることをお勧めします。
5. まとめ
束縛された経験をお持ちの人なら、「あーわかる」と共感するポイントもあったのではないでしょうか。
束縛されたことがない皆さん、気分を害してしまい申し訳ありません……。束縛する男性とは出会わないで一生を終えることを願っております。
束縛彼氏の現場(過去)からササニシキがお届けしました♪