長年付き合っていた恋人に振られてしまったり、片思いの彼に実は彼女がいたり……。
恋愛は毎日をときめかせるエッセンスにもなりますが、時には疲れて「もう恋なんてしたくない!」と思ってしまうこともありますよね。
そんな時にこそ恋愛に関する本を読んで、気分転換してみるのも良いでしょう。
優しい気持ちになれる小説や自分を重ねてしまいそうになる痛快なエッセイまで、恋愛に疲れた人にこそ読んでほしい一冊を厳選してご紹介していきます。
1. 好きになってくれなくていいから嫌いにならないでと祈っていた/sleep
ツイッターで16万人以上のフォロワー数を誇る、共感を呼ぶ恋愛ツイートが人気のsleepさんの3冊目の書籍です。
恋愛は自分でも予期せぬ人に恋い焦がれたり、信じられないような行動をしてしまったりと、思い通りにならないことの連続です。
そんなままならない恋愛に涙した日々にそっと寄り添って肯定してくれる、そんな内容になっています。
恋愛に疲れてしまったのは、それほど本気で相手や自分の気持ちと向き合ってきたからでしょう。
ページをめくっていくと、ところどころに印象的な美しい風景写真も載っており、写真集兼エッセイのようになっているので見ているだけでも心が癒されます。
傷心中の方にも、ぜひ読んでほしい一冊です。
2. ほんの小さな幸せをきっと君は奇跡だという/猫とろ
ツイッターで大きな話題を集めた当時女子高生イラストレーターの猫とろさんによる、恋愛シチュエーション・アンソロジーです。
絵本のような優しいタッチの絵で描かれる恋愛ショート漫画の数々は、胸がキュンとしたり少し切ない気持ちになったりと、純粋な恋の思い出を呼び起こしてくれます。
オールカラーの本人による手書き文字になっており、若い作者が描き出す儚く美しい恋の数々に、心打たれること間違いありません。
3. 愛がなんだ/角田光代
数々の珠玉の恋愛小説を生み出し女性の支持を集める直木賞作家、角田光代さんの恋愛小説です。
28歳のOL、テルコが飲み会で偶然出会ったマモルを好きになり、ひたむきに思いを寄せるというストーリーです。
特徴的なのは、テルコの痛々しいまでの従順さとも呼べるマモルに対する行動力です。
テルコは盲目的にマモルに好意を寄せ、呼ばれたらいつでもどこでも駆けつけるといったいわゆる「都合の良い女」になってしまいます。
マモルはテルコの気を持たせるような態度を取りつつも、決して恋人になろうとはしてくれません。
やがて自分自身の生活まで犠牲にして恋に夢中になるテルコですが、そんなテルコの姿に自分の過去の恋愛を重ねる方も多いのではないでしょうか?
この作品は2019年に映画化もされており、ヒロインのテルコを女優の岸井ゆきの、テルコが思いを寄せる相手・マモルを成田凌が演じて話題となりました。
テルコは傍目からは痛々しくも映りますが、本人は決してそうは思っていません。
ひたむきに好きな相手を追いかけるテルコの姿は、上手くいかなかった恋愛もそんなに悪いものではないと気付かせてくれるかもしれませんよ。
4. たったひとつの恋/北川悦吏子
2016年に日本テレビ系で放送された恋愛ドラマのノベライズ版です。
ドラマではKAT-TUNの亀梨和也さんが主人公を、女優の綾瀬はるかさんがヒロインを演じたことでも注目を集めました。
脚本を手掛けた北川悦吏子さんが自らノベライズしており、ドラマの内容に忠実な小説に仕上がっています。
社長令嬢の奈緒と苦労人で貧乏な弘人が運命の出会いを果たし惹かれ合うストーリーで、様々な障害にぶつかりながらもひたむきに恋を追い求める2人の姿に胸が締め付けられます。
ままならない恋に悩みつつ真っすぐに進もうとする奈緒の姿に励まされる場面がたくさん詰まっています。
まさに「純愛」とも呼べる王道ラブストーリーは、恋愛って良い部分もあったなぁ、としみじみ思い出させてくれるでしょう。
これまで数々の名作恋愛ドラマを生み出し、「恋愛の神様」とも呼ばれる北川悦吏子の描く繊細で美しいモノローグが心に染み渡る一冊です。
小説が気に入ったら、ぜひドラマ版もチェックしてみると二度楽しめます。
5. 脱・ダメ恋愛/ゴマブッ子
カリスマ的人気を誇る恋愛ブロガー・ゴマブッ子さんによる恋愛指南書です。
タイトル通り、恋が長続きしない、彼から大事にされないなど恋愛で悩んでいる人の問題点をスッパリと爽快な口調でぶった切っていきます。
ダメ恋愛を繰り返してきた人にとっては耳が痛い内容もあるかもしれませんが、むしろ痛快に問題点を指摘してもらって次の恋愛に生かしていこう! と思える内容です。
毎回ダメな恋愛を繰り返して恋愛に疲れたという人にはぜひ一読してほしい「最終・最強処方箋」です。
6. おわりに
今回は、恋愛に疲れた女性におすすめしたい本をご紹介しました。
恋愛をお休みしている時期にこそ、自分自身を振り返ったり、頭を空っぽにしてフィクションを楽しんだりできる本を読んでみるのもおすすめです。
客観的な気持ちで読書をすると、それまで気付かなかった気持ちや考えに出会えることもあるでしょう。
ご紹介した中で気になる本があれば、ぜひ読んでみてください。