ボルダリングに慣れてくると、ルートクライミングにも興味が出てくるのではないでしょうか。体一つで登るボルダリングと異なり、ルートクライミングではさまざまな道具が必要となります。
「ジムでのボルダリングしかしたことがないので、どんな道具を使うのか分からない」「道具の使い方が分からなくて不安」という人もいるでしょう。
今回は、ルートクライミングに必要な道具と、その使い方について紹介します。
ルートクライミングとは?
ロッククライミングから派生したのが、フリークライミングである現在のルートクライミングやボルダリングです。
ルートクライミングでは、ロープなどで安全確保をしながら登ります。ボルダリングジムで登っているよりも高い壁を登ることになるため、普段とは違った緊張感が味わえますよ。
ルートクライミングについて
ルートクライミングの基本的なシステムとして、リードクライミングとトップロープがあります。
リードクライミングは、登る人であるクライマーと安全を確保するビレイヤーに分かれて、二人一組で行います。
クライマーはボルトにクイックドローを掛け、ロープをカラビナに通しながら登っていきます。
ビレイヤーはクライマーが登るのに合わせてロープを繰り出し、クライマーが落下したらロープを止めたり、終了点に着いたらロープにぶら下がったクライマーを降ろします。
トップロープは、終了点からロープが垂れています。登り方はリードクライミングと同じですが、落下した場合もロープにぶら下がることになるので、安心して登ることができます。
ルートクライミングに必要な道具①
ルートクライミングで使う道具を揃えるなら、自分に合ったものを選びたいですよね。とはいえ、何から揃えれば良いのか分からないという人もいるでしょう。
ここではルートクライミングを始めるにあたって、最初に揃えたい道具を紹介します。
クライミングシューズ、クラッシュパッド、チョーク
自分専用の道具として、まず最初に揃えたいのがクライミングシューズです。初めてのシューズ選びで大切なことは、幅広い用途に使えることです。
履き心地が良く、痛くないものを選びましょう。無理のない範囲で、できるだけ小さいサイズにするのがポイントです。
外岩でのルートクライミングに必須なのが、クラッシュパッドと呼ばれる衝撃吸収マットです。ウレタンを重ねた厚手のスポンジのようなつくりで、落下の衝撃を吸収して怪我を予防します。
折り目のない一枚タイプと、折り目に合わせてたたむタイプがあります。長さは120cm以上あれば成人男性でも問題なく使えます。
滑り止めや、汗を抑えるために使うチョークは、自分用があると便利です。腰に付けられるチョークバッグに入れることで、課題の途中でも使用することができます。
ルートクライミングに必要な道具②
シューズやチョークなど、ボルダリングでも使える道具を揃えたら、続いてルートクライミング特有の道具について見ていきましょう。
ルートクライミングを行うときに身につける道具には、さまざまなものがあります。
ハーネス、カラビナ、ロープ
ハーネスは安全ベルトの役割を果たす、ルートクライミングに必須の道具です。
腰に巻くウエストベルトと、両足の付け根に巻くレッグループを組み合わせたもので、落下したときに体重を分散し、バランスを取って頭から落ちるのを防ぐような構造になっています。
実際に試着をして、きついところはないか、痛いところはないかを確認しましょう。カラビナは環状の金具で、ビレイ器具とハーネスをつないだり、トップロープを掛けるのに使います。
ロック機能のある安全環付きカラビナを使いましょう。手動で安全環を閉めるスクリュー式のものが初心者でも使いやすいです。
ルートクライミングに使用するロープは、初めて購入するのであれば太さ10ミリメートル前後、長さ50メートル程度のものがおすすめです。
ロープを持ち運ぶロープバッグもあると便利ですよ。
まとめ
ルートクライミングでは、道具を正しく使いこなすことが安全への近道です。
それぞれの道具の使い方を身につけて、安心してルートクライミングを楽しんでくださいね。