ボルダリングジムでホールドをゴシゴシする時に使われているブラシ。ただ単に掃除をしているのかなと思われるかもしれませんが、ボルダリングをするにあたって重要なことなんです。
シューズやチョークと違い、レンタルすることもないため馴染みがないかもしれませんが、必要不可欠なものです。今回はそんなブラシについてお伝えします。
シューズとチョークを揃えたら、次はブラシの番です
レンタルのシューズやチョークでは物足りなくなる位にボルダリングにハマると、お気に入りのマイシューズやチョーク、チョークバッグを購入したくなりますよね。
そんなマイグッズを揃えた方が、次に買いたくなるのがブラシではないでしょうか。
ボルダリングを始めたばかりの頃は、掴みやすいホールドが多いため、チョークの必要性をあまり感じなかったもしれませんが課題の難易度が上がるにつれ、ありがたみが身に染みます
しかし、そのチョークがついたホールドをブラシで綺麗にする理由というのは、恥ずかしながらピンときませんでした。
ホールドは、触ってみると表面がザラザラしています。このザラザラが摩擦となって手指や手の平での保持が可能となります。
しかし、ホールドに皮脂やチョークがつくことによってこのザラザラが無くなってしまい、摩擦が減ることで手が滑りやすくなります。
そのためにブラシで余分なチョークを落とす必要があり、安全に課題を攻略するためにも欠かせない大事なものなのです。
ボルダリング用のブラシの使い方
ボルダリング用のブラシは、大きさや毛の種類も様々です。ホールドの汚れを落とすためにブラシでこすりますが、強い力は必要ありません。
強い力でこすり過ぎてしまうことで、ホールドが削れ摩擦が無くなってしまうこともありますし、優しく擦るだけでも汚れは十分に取れます。
ブラシの毛については、柔らかいものや硬いものがありますが、ホールドが削れてしまうような硬いものは避けた方が良いでしょう。
ジムで使われているホールドであれば、万が一のことがあっても交換することができますが、天然の岩場ではそうはいきません。
室内のボルダリングしかやらないという人でも、いつかは外岩にチャレンジするかもしれませんので、どんなブラシでも優しく擦るということを癖付けておくことが必要です。
ブラシを選ぶポイントとおすすめのブラシ
ボルダリング用のブラシは、動物の毛を使ったものがおすすめです。動物の毛と言っても、種類により感触は違いますが、ナイロン製より柔らかく、小さな隙間にも入り込みやすいと言われています。
感触に限らず、毛の密度や長さも商品により変わってくるため、同じ動物の毛を使ったブラシでも使用感は違ってくるでしょう。また、ホールドの形状によっても使いやすさが変わってきます。
カチなどの小さなものであれば細いブラシ、スローパーのように表面積の比較的大きいものは幅が太いブラシの方が扱いやすいです。
▶ ラピス ユーバーブラシ
▶ イボルブ ボルダリングブラシ
どちらもお手頃な価格で、持ち運びにもかさばらないシンプルなブラシです。気になるチョーク汚れをささっと落とせます。
こちらは、腕を伸ばしただけでは届かない高さにある汚れも落とせるように、柄の部分が伸縮します。高さ3mを超える部分のホールドでも、しっかり届きます。
最初の一本というよりは、本格的にクライミングを行う人向けと言えますが、あるととても便利です。
紹介した商品以外にも、沢山のブラシがあります。色々あって迷う場合は、クライミングシューズやチョークバッグのメーカーとお揃いにしてみるのも良いのではないでしょうか。
外岩ではブラシで汚れを落とすことは必須マナーです
外岩でのボルダリングは、道具も自分で用意しなければいけません。ボルダリングに限らず、ロッククライミングでは、ありのままの自然を壊さずに体一つで挑戦するという気持ちがとても大事です。
自分が登った後にチョークの汚れを落とすということは必須ですので、外岩へ行く際は、ブラシも忘れずに持っていきましょう。
ありのままの自然を大事にするという点で、なるべく環境にも優しい素材を使いたいという考えから、ブラシの毛だけではなく持ち手の部分にもプラスチックを使用しない商品も増えてきています。
登る前にもホールドの汚れを確認して、色々な課題を攻略しよう
登った後に汚れを落とすことを中心にお伝えしましたが、登る前にホールドの汚れを落とすことも大事です。
自分の手にしっかりチョークをつけても、その手を置く先のホールドに摩擦がなければ、掴むことが難しくなるからです。
ボルダリングのレベルアップやみんなでワイワイと楽しむことも大事ですが、登る前と後にささっとブラシで汚れを落とせるスマートさもとっても大事です!
万全の状態を整えて、難しい課題にもどんどんチャレンジしていきましょう!