ボルダリングで必要なアイテムと言えば、何と言ってもシューズです。メーカーごとに、さらにはシューズごとに違うサイズ感。
ひとつひとつ確かめるのは大変な作業に感じますが、今後の快適なボルダリングライフのためには大切なプロセスです。
今回は、クライミングシューズを選ぶ時に気を付けて欲しいことについてご紹介いたします。
スニーカーを購入する感覚と言うよりも、道具を購入する感覚でクライミングシューズは「シューズ」としてではなく、「道具」と認識していきましょう!
まずは足を入れてみる! 痛みがないか確認しましょう!
シューズ選びでまず初めに確認したいのが、足を入れた時の感覚はどうかです。クライミングシューズには足入れのタイプが3つあります。
紐で締めるタイプの「レースアップ」、着脱が簡単な「ベルクロ」、スルッと足を入れるタイプの「スリップオン」の3種類です。
着脱のしやすさを優先するならば、ベルクロがおすすめですが、逆にベルクロがクライミングの邪魔になってしまうこともあります。
次にトウ(つま先)のタイプですが、「ストレートタイプ」と呼ばれる通常のタイプと、親指に向かってカーブしているタイプの「ターンイン」の2種類で、ターンインは、親指よりも人差し指や中指が長い人におすすめのタイプです。
いろいろ足を入れて試してみて、痛いと感じたら、次のシューズを試していきましょう。
我慢の限界は何分? 履いて2分がカギ!
シューズ選びのジャッジ基準としてよく言われるのが、着用してから2分間我慢ができるかどうか。なぜ2分なのかというと、ボルダリングジムでの課題コースをスタートしてからゴールするまで、およその2分くらいかかるからです。
この2分間の我慢ができないシューズであれば、ゴールまでたどり着くことができません。痛くて痛くて仕方がない思い出しか残らず、「ボルダリング」=「足が痛くて苦痛なスポーツ」という印象になってしまいます。
履いてから2分間! 必ずチェックしてみましょう。
履き始め2分+つま先立ち5分の計7分ジャッジ!
ボルダリングは、つま先を使って登って行くスポーツです。シューズを履いてから2分ほど、つま先立ちをして5分間の我慢が必要です。
ボルダリングはホールドに足を引っ掛けながら登っていきます。足のつま先をホールドに乗せるではなく、「つまむ」動作が必要になります。イメージしやすい動きとしては、直足袋をイメージすると分かりやすいでしょう。
2分と5分で合計7分間を不自由なく過ごすことができないとなると、アウトです。そのシューズは、サイズが合っていないと考えた方がいいでしょう。
小さいサイズのシューズでつま先立ちをすると、つま先が丸まってしまってるんだけど……と思うかもしれませんが、大丈夫です心配ありません。
ボルダリングは、「手」と「つま先」がとても重要になってきます。
隙間ゼロの密着度! かかと&つま先フィット
隙間ゼロがシンデレラフィットを目標にシューズ選びを進めていきましょう。登っているときにスポッとかかとが外れてしまったことはありませんか?
アジアの人は欧米の人に比べて甲高幅広タイプの人が多いことから、欧米製のシューズを着用すると隙間が発生するのも仕方のないことです。
このことを頭に置いて、色々な種類のシューズを試着して、なるべくピッタリと合うサイズのものを選びましょう。
つま先がピッタリというのも大事ですが、かかとも重要なポイントであることをお忘れなく。
故障の原因はシューズ。合っていない原因とは?
痛みが気になる……そんなことはありませんか? シューズが合っていないことが、故障の原因として多いのが現状です。
- サイズが合っていない?
- 形が合っていない?
- 締め付けが強すぎ?
など色々な原因が考えられます。痛いまま履き続けていると、ボルダリング自体が苦痛になってしまいます。
原因は何かをじっくりと考えて、ピッタリとフィットするシューズの購入を検討しましょう。
ちなみに、「ケガ」と「故障」の違いを知ってますか? ケガは原因が明らかなもので、故障は原因が明らかでないものを呼びます。
まとめ:シューズ選びは慎重になりすぎず、最初の一足目は練習と考えて。
いかがでしたでしょうか。自分にピッタリのシューズを見つけるのはなかなか至難の業です。
まずは、急いで購入するのではなく、レンタルシューズを履き比べする期間を設けて、自分の足にベストなシューズを探しましょう。
はじめて購入したシューズがすべてだと思わず、一足目は練習のつもりで気楽にシューズショッピングを楽しんで。
ボルダリングのレベルアップとシューズ選びと、どちらが早く到達するか楽しみですね。