ボルダリングでよく聞く、ホールドってどんなもの?

ボルダリングをやったことがある人なら、必ず聞いたことのあるホールド。ホールドの配置や形で課題の難易度も変わってくる、ボルダリングの肝となるアイテムです。

競技にはもちろん欠かせないものですが、最近はインテリアとして使われていたり、自宅にプライベートウォール(名前がかっこいい!)を作る人もいるそうです。

今回はそんな奥深いホールドについてお伝えしていきます。

ボルダリングでよく聞く、ホールドってどんなもの?

ホールドとは!

ホールドとは、人工の壁に取り付けられた突起物のことです。大きさや形、材質、色などの違いでバラエティに富んでいます。

カラフルなホールドを使った人工壁は、見ているだけでも楽しくなり、ボルダリングジムのインテリアとしても重要な要素となっています。

ボルダリングの難易度を決めるアイテムでもあり、ホールドの配置や形状によって難しさが調整されています。

ホールドの素材は合成樹脂でできているものが主流です。大きくポリエステル系とポリウレタン系の2つに分かれています。

違いを簡単に言うと、ポリエステル系は硬めでやや割れやすい、ポリウレタン系はポリエステル系のものより弾力があるそうです。見た目ではあまり違いが分かりません。

自宅でインテリアとして使う場合には、素材という点はあまり気にしなくてもよいでしょう。

しかし、登るために設置する際には、安全性の面からもどういった素材でできているのかまで確認することをおすすめします。

ボルダリングでよく聞く、ホールドってどんなもの?

ガバ

ガバと呼ばれるホールドは、名前の由来のとおりガバっと持てる大きさがあり、比較的難易度の低い課題に多く見られます。初心者にも掴みやすいホールドです。

インカット

インカットホールドは、ジャグよりも小ぶりだけど指はしっかりとかかる大きさです。体勢によっては掴みにくくなるため、コツが必要になる場合もあります。

スローパー

スローパーは、初心者第一の壁とも言われる、名前のとおり持ち手の部分が緩やかに傾斜していて掴みづらいホールドです。

この他にも指先程度しかかけられない大きさのクリンプ(カチ)と呼ばれるホールドや、魚や猫、野菜、アルファベットの形をしたホールドもあります。

ホールドの種類によって、どのような持ち方をして攻略するのかというのも、ボルダリングの面白さの一つです。

ホールドは自作できる?

ホールドはネットで簡単に購入できます。何十個パックといった商品もありますが、折角なら一つ一つこだわりたいという人もいるのではないでしょうか。

その時に大きな壁となるのが、コストです。1個1,000円のものを60個揃えたら、それだけで6万です。そうなると自分で作った方が安いんじゃないかと頭をよぎる? かもしれません。

ホールドの自作は、かかる時間やコストなどを考えずに言えば可能であると言えます。

樹脂のホールドは、最初に作りたいホールドの形を粘土やスタイロフォームという断熱材で作ります。

その型にシリコンをかけて固め、シリコンが固まってできた型に、樹脂を流し込めば完成です。材料はホームセンターなどで購入ができます。

一度シリコン型を作ってしまえば、そこに樹脂を流すだけで、いくつも作ることができます。

初期費用がかかること、成形する器用さ、樹脂の臭いに耐えること(硬化する際に発熱したり、きつい臭いを出すものもあるそうです)の3点が乗り越える壁です。

小さいお子さんがいる方は、親子で木製のホールドを作ってみても楽しいのではないでしょうか。

家でボルダリングができる!? 自宅の壁に設置はできるか

ホールドの購入については、実店舗での販売が少なく通販がメインとなっているようです。通販ではクライミング用のホールドを専門に取り扱う店もあります。

施工方法などの相談も可能なところもあり、プライベートウォールは身近なものになってきています。壁や柱に穴を空けない方法で、賃貸住宅でも可能な施工方法もあるとのこと。

子供用に設置するのであれば、高さ1.5メートルほどまでの高さにするか、ホールドを天井近くまでは設置しないという方法で安全性を高めていきます。

ホールドはボルトと爪付きナットで設置するボルトタイプとネジで固定するスクリュウタイプがあります。

どちらも緩まないようにしっかりと取り付ける必要がありますが、締めすぎるとホールドが割れてしまうこともありますので注意しなければいけません。

ボルダリングでよく聞く、ホールドってどんなもの?

おすすめのクライミングホールド4選

折角なら大会でも使用されているようなホールドをつけてみたい! 子供にも優しいホールドがあれば知りたい! そんな方におすすめのホールドを紹介します。

ゴライアスは函館を拠点とする、クライミングホールドブランド。多くのクライミングジムでも使われています。

SoiLLは蛍光グリーンの色が特徴的な、アメリカのブランドです。ワールドカップで使われるようなホールドから、優しいものまで幅広く制作しています。人の顔や手の形のホールドといった変わり種もあります。

METOLIUS(メトリウス)はアメリカのクライミング用品ブランドです。老舗らしいクラシックなデザインが特徴です。

atomikはアメリカのホールドメーカーです。ポリウレタン製の角の丸いキッズ用のホールドなど、安全性の高い商品が揃っています。

今回紹介した以外にも国内外問わず、さまざまなブランドがあります。

ボルダリングをする時には、どこのホールドかをチェックしてみるのもおすすめです!

「ボルダリングとは ~ 初心者が楽しく登るための知識 ~」カテゴリの最新記事