「結婚したい」という願いは、年齢を重ねれば重ねるほど強くなるもの。特にアラサー世代の独身女性は、周囲の結婚・出産ラッシュに巻き込まれて、焦りを感じることもあるかもしれません。婚活に励み、望み通りに結婚していく女性がいる一方で、なかなかチャンスに恵まれない場合もあるでしょう。
実際に、生涯未婚率は年々上昇の一途をたどり、アラフォーの独身女性も珍しくなくなりました。しかし、結婚したい独女にとっては、同じ轍を踏みたくないと感じてしまうことでしょう。筆者も最近、38歳独身で結婚したくてもできない独身女性たちに出会いました。そして彼女たちを見ていると、「やっぱり38歳で独身だな」と感じてしまうポイントがあったのです。
そこで今回は、38歳の独身女性たちの共通点を考えてみました。
筆者が出会った38歳の独身女性たちは、共通の知人が仕切る飲み会で出会いました。彼女たちを見てまず感じたのは、総じて元気がないこと。見方を変えれば「落ち着きがある」ということにもなるのですが、彼女たちに限っては、話しても蚊の鳴くような声、さらに覇気がなく、盛り上がっている飲み会にそぐわない雰囲気を醸し出していました。
自分に負担をかけて無理に場を盛り上げる必要はありませんが、年齢を重ねた女性なら、ある程度空気を読むことが必要。盛り上がる周囲の人たちを横目に「こういう場が苦手で……」とボソッとつぶやき、周りと会話を楽しもうとせずムスッとしているのは、38歳の大人として相応しい態度とは言えないのではないでしょうか。
何かの集まりに参加したのならば、少しでも楽しもうとする姿勢を持ってみて。そのような姿勢で周囲と関わっていけば、38歳であろうと何歳であろうと、魅力的な女性と感じる人が必ずいるはずです。
38歳で独身だという彼女の隣に座った筆者は、さらに気になることがありました。それは、肌の荒れ方。遠くから見ると色白の大和撫子といった雰囲気だったのですが、近くで彼女を見てみると肌はニキビがひどくて毛穴も目立ち、決して美肌とはいえない状態でした。
肌トラブルで悩む独身女性は多いでしょうし、外見だけで人を判断することはできません。しかし、顔の大部分の印象を決める肌からは、生活の乱れや不健康な毎日を連想してしまいがちです。
中でも一番問題なのは、出会いを求めているのに美容に関するケアを怠っているという印象を与えてしまうこと。男性は、女性よりも視覚的な情報を重視します。特に出会いの場では、パッと目に入った見た目の第一印象がその後を左右すると言っても過言ではありません。
ですから、どんなに見た目に自信がなくても、「ありのまま」の内面で勝負したいと考えていても、最低限の外見を整えることが婚活では求められます。それを放棄しているのに出会いがほしいと言うのは、矛盾した行動と言えるでしょう。
外見の話で言えば、女性だからこそできるメイクも重要なポイントになってきます。欠点を隠し、長所を活かすことができるメイクは、婚活をするなら改めて見直すべきポイントとも言えるでしょう。しかし、長年メイクをしていると自分のやり方が確立されてしまい、年齢と共に変化させていくのが難しくなります。つまり、メイクにこそ年齢が表れてしまうのです。
筆者が別の集まりで出会った38歳の独身女性も、見た目で損をしている印象を受けました。それは、メイクの方法が昔から変わっていないこと。
昔流行った細すぎる眉毛はもちろん、肌の色に合わないチークに厚めのファンデーションは、彼女をキレイに見せるというより、実際年齢の38歳より老けて見えさせるものでした。
どんなに肌のケアをしても、それをメイクで台無しにしてしまっては元も子もありません。そして、年齢によって変化する肌や顔のパーツに合わせたメイクをしなければ、若々しさを潰してしまうことにもなります。
自分でメイクの方法を変えるのは難しいので、メイク教室に行ってみたり、コスメショップでメイクを教えてもらいながら道具を一新してもいいかもしれません。
メイクと同じことが言えるのは、服ではないでしょうか。特に着る人の個性が表れる服には、趣味や金銭感覚も反映されると言えるでしょう。
筆者が出会った2人の38歳独身女性たちは、服のタイプが異なるものでした。まず1人は、過剰に露出した服を好んでいました。胸元はざっくりと空き、タイトなミニスカートをはいていたため、足を組めば下着が見えてしまいそうでした。38歳の大人の独身女性としては、少々やり過ぎなくらいの露出があったと言えるでしょう。
そしてもう1人は対象的に、20代の女性が着ているような甘めシフォンの服を着ていました。リボンや花柄が女性らしいのですが、38歳の女性が着ると非常に子どもっぽく、さらに安っぽさも感じさせてしまうものでした。
何歳になっても好きな服を着たいと思う女性は多いもの。しかし年齢を重ねると、見た目だけでなく経験から醸し出される雰囲気も変化します。そんな自身に似合う服も当然変わるため、いい意味で「好み」より「似合うかどうか」を重視した方が、魅力を倍増できるでしょう。
そして筆者が最も「結婚できない」と感じた理由は、「結婚したい」「出会いがない」と言ってはいるものの、婚活に本腰を入れていると感じられなかったからです。
彼女たちは真剣に悩み、38歳という年齢のハンディキャップも十分理解しているように感じましたが、どこか消極的。というのも、友人同士の集まり以外の出会いの場には行っていなかったのです。筆者が「婚活パーティやマッチングアプリはしているの?」と聞くと、答えはNO。もちろん結婚相談所にも登録はしていませんでした。
彼女たちが婚活をしない理由は、「どうやって婚活をすればいいかわからない」というものでしたが、それ以上に自然な出会いを未だに求めているからのよう。38歳になっても、婚活をすることに恥ずかしさや抵抗を感じているという印象を受けました。
最近は、20代前半から結婚相談所に登録する独身女性も増えています。そのため、38歳の彼女たちが本気で結婚を目指すなら、婚活に関する情報収集だけでなく、行動を起こす必要があるのかもしれません。結婚へのアプローチ方法は人それぞれですが、やらない理由ばかりを言っているようでは、いくつになっても結婚にたどり着くことは難しいと言えるでしょう。
いくつになっても独身を謳歌し、人生を楽しんでいる女性はたくさんいます。働き方やライフスタイルが多様化した今こそ、結婚に縛られない生き方も選択肢の一つで言えるでしょう。
しかし、38歳で「結婚したい」と言っているなら、きっと自分自身が見落としている部分があるはず。独身の今こそ、自分自身を振り返ってみる良い機会かもしれませんよ。
Written by 東京独女スタイル