アイツって全然私の気持ちをわかってない!! 女子の間ではたびたび鈍感な彼に対する不満が話題に上がりますが、ちょっと待って! 本当は相手が鈍感なのではなく、アナタ自身が気持ちを上手く伝えられておらず「察してちゃん」になっている可能性があります。
日本には昔から本音と建前という言葉があります。これは意外にも日本独自のモノで、察してちゃんはこの本音と建前が進化したものです。察してちゃんの最大の特徴は、本音を言わないこと。そして言わないだけならまだ良いのですが、本心に気づいてもらえないとキレたりスネたりします。はっきり言って、かなり面倒な存在です。
例えば…
・「今日は仕事が早く終わったんだよね」→(今から会おうって言って!)
・「クリスマスとかちょっと面倒だよね」→(でも、プレゼントは用意してくれるよね?)
・「怒ってないよ~」→(怒ってるにきまってるでしょ! 気付け! 謝れ!)
付き合いが長くなると、言葉にしなくてもわかることが増えていきますが、本当にツーカーの仲になれるのはかなり長い道のり。むしろ気付けという無言の圧力は、じわじわと相手を疲れさせてしまいます。
私ってもしかしたら察してちゃんかも……そう不安になった方はおめでとうございます! 察してちゃんの困ったところは、自分が相手に対して無茶なフリをしていることに気づけないこと。そして自分の要求は当たり前と思い込んでいるところです。つまり私ってもしかしたら!? と自分を振り返ることのできたアナタは、既に察してちゃんの呪縛から逃れたも同然なのです。
察してちゃんの特徴は、本音を言わない事とさきほどお伝えしましたが、自分が察してちゃんにならないためには、日頃から素直な気持ちを伝える癖をつけることが必要です。
またコミュニケーションの癖というのは一朝一夕では治りません。気をつけつつも自分がいつものように察してオーラを放ってしまったら、気づいた時点で相手にキレない! 期待しない! と心に決めましょう。
自分の本心というのは、自分でも分からない時があるものです。そう考えると、相手に気持ちが伝わらないのも当然のことなのですが、ついつい甘えや期待感から、無茶な要求をしてしまうこともあるでしょう。ですが、気持ちを素直に伝え合える関係の方が、心が安定した付き合いができるかもしれません。
Written by おおしま りえ