男性は女性からのボディタッチに弱いものです。何気ないボディタッチでも、お酒が入ったことによるボディタッチでも、等しく意識せざるを得なくなるものです。
さて、男性の中の何割かは「女の子からのボディタッチをこんなに意識してしまうものなら、男からのボディタッチも女の子に強く印象付けるんじゃないか?」と思う者もいます。そういう男性にとっては、ボディタッチって女性を落とす為の手段だったりするものです。
男性を落とすあにボディタッチを活用する女性がいるように、女性を落とす為のボディタッチを効果的に活用する男性だっているんです。
今回はそんな男性に話を聞いてみました。
このたび話を伺うことができたのは、現役ホストにしてこれまで億に達するほどの金額を貢いでもらったというDくん。現在29歳の彼は、ぼちぼちホストを引退し、貯金を元に実家の稼業を継ごうと考えているようです。
そんなDくんいわく「男のボディタッチ、特にハグは気になる異性にするもの」とのこと。「ンなこと言われなくても分かってるわ!」と怒鳴っちゃいましたけど、何故こんな分かりきった話をするのでしょうか。
どうやらハグについて、思うところがあるようなのです。なんでも、Dくんのような百戦錬磨の女たらしの力をもってしても、恋愛のアンテナが立っていない女性を振り向かせるのに手こずる場合があるのだとか。かなりストレートな愛情表現をしないと、なかなか自分が好意を抱かれていることに気付かない女性もいる、とこう言うのです。
そしてそんな女性って、普段恋愛から遠ざかっているけど、イコールモテないというわけでもなく、きちんと磨けば綺麗な宝石になる場合もあるとDくんは言います。Dくんの場合は、仕事柄女性にタッチすることも多々あるというのですが、タッチすることで自分の好意を相手に伝える意図があると話します。
直に触れ合うことで距離を縮めたいということなんでしょうが、そんなDくんの意図も、普段男性と関係を持たない女性の場合は、十分に汲み取ってくれないんだそう。まあプロなので、時間を掛ければ落とせると豪語するDくんですが、ボディタッチをしているのに相手になかなか好意が伝わらないという瞬間だけは、どうにもモヤモヤするそうです。
ボディタッチの究極として、Dくんはハグを挙げています。「ハグが本当に生理的にNG。という異性にはしない」と彼は言うのですが、やっぱりたまに、ハグされてるのに好意に気がつかない女性もいるようですね。これはホストとしての仕事中でも、プライベートでも、どっちにも当てはまるとのことです。
結構な男前のDくんにハグされてときめかない女性がいるというのなら、それはもう強引にハグされて嫌われたんじゃないの? と思うのですが、ともかく彼は、男性はもっとハグをすべきと説きます。そして女性も男性のハグの理由、下心について察知してほしいと話してくれました。
前述のDくんの話にある、男性が女性にハグをする理由には下心がある、という言葉。あれは個人的にも間違っていないと思います。嫌いな人にハグをする器用な男性ってそんなに多くいませんし、やっぱりどんな場合であれ、異性にハグをするということは、そういう気持ちがあってのことでしょう。
これはたとえお酒が入ろうと、ふざけてノリでやってしまおうと、ハグはハグ。その価値はさほど変わりません。ハグをする時点で相手のことを憎からず思っているし、言ってしまえば一線を越えたいと思っているのです。
女性のみなさんには、男性にどんなシチュエーションであろうとハグされた時点で「あ、この男は私を、割と本気で狙っているんだな」と考えてもらって良いはずです。人間ってそんなに複雑なことは考えずに生きているもんです。「ハグ=一線を越えたい」は、動作の通り本当にそういう願望が表に表れたものと考えて、ほぼほぼOKでしょう。少なくとも男性からのハグの場合は。
大人の集まる飲み会なんてのは、ハグもそう珍しい光景ではありません。僕もそういうシーンを何度も見てきましたが、やっぱりハグをしあっている男女って、その後一線を越えちゃった、なんて話を聞き及ぶものです。
男性からのハグは、好意と考えても良いでしょう。
Written by 松本 ミゾレ