性格が大人しいと友達が出来づらかったり、好きな人が出来ても声をかけづらかったり、何かと自分の性格を気にしてしまうことが多いですよね。
だからといって、いきなり活発的な性格になることもできず、外交的な人を見ると自分を比べてしまい、落ち込んでしまうこともあるのでは?
でも、これらはすべて自分のデメリットに目が向けられているものばかりです。一度大人しい性格のメリットにも目を向けてみると、自分の性格も案外悪くないと思えるかもしれません。
性格が大人しいと自分から声をかけづらく、新たな環境や出会いの場でも人と親しくなるまでに時間がかかってしまいますよね。それだけ自分という人間を積極的に伝えることと、人と話すことが億劫に感じてしまう気持ちがあなたの中にあるからかもしれません。
でも、裏を返せばそれは自分の意見を押し通さない、相手の気持ちを尊重できる姿勢があるとも言えそうです。周囲から真面目な印象、誠実なイメージで通っている人であれば尚更でしょう。
こうした一面が少しでも周囲に伝われば、相手はあなたの性格に共感し、時間をかけてでも仲良くしたいと思うはずです。
時間をかけて交流した分、人はお互いのことが分かってきます。いわばそれは本当の自分を相手に見せられるということ。本音を打ち明けられる人はそうそういないので、そういう相手を見つけられるのは、大人しい性格だからこそ得られるメリットかもしれません。
人は何かとデメリットに目が行きがちです。自分の性格もそれと同じ。それでも人によっては、あなたの性格に好感を抱いている人もいるかもしれません。
というのも、大人しい性格だと人の目が気になって、周りに対してあれこれと気を配ることが多いのでは? それこそ当人にとっては「気疲れしてしまうから」と、気になる性格かもしれませんね。
でも、例えば落ち込んでいる人がいたら、さり気なく気に掛けてあげる雰囲気を出したり、温かく見守ってあげたりする姿勢というのは、悩みを抱える人にとってはとても有難いものです。
それこそ悩みの内容はや人によっては「どうしたの?」「まだ気にしてるの?」と、むやみやたらに声をかけられることを嫌がることも少なくないでしょう。
そのため、あなたの存在感に安心を感じている人は、あなたが考えている以上に多い可能性はありそうです。
性格が大人しい人ほど、自分の喜怒哀楽をあまり表に出すことをしないのでは? それこそ仕事でトラブルがあった、プライベートで●●を無くしてしまった時など。周りを巻き込んでアタフタするのではなく、「どうしよう……」と焦りながらも冷静に考えられる人が少なくないように思います。
それだけ自分の力で解決しようとする気持ちがあるからかもしれませんね。おかげで周囲の人はそんなあなたに好印象を感じて、温かいアドバイスをしてくれたり協力的な姿勢を示してくれたりするかもしれません。
何でも自分ひとりで背負い込んでしまうのは良くありませんが、客観的に考えることができて、冷静に物事を見つめられる姿勢は、仕事・プライベートでもサポート上手な役割を発揮することができそうです。
いかがでしたか。今回はこれらのポイント3つでしたが、これ以外でもまだまだ大人しい性格がもたらすメリットはたくさんありそう。自分の性格を少しでも認めてあげることで、周囲の人の至らない点にも目を瞑ることができ、それだけ人付き合いも上手になれるはずです。自分を悲観し過ぎず、自分への自信をぜひ高めてみてくださいね。
【参考文献】
『内気な私でよかったと思える本』植西聰著(河出書房新社)
Photo by Chris Photography(王權) (改変 gatag.net)