いきなり率直なことを言いますが、男性が交際相手の女性を「幸せにしたい」という旨の言葉を口にする時って、別にそんな遠い将来の安心を確約するものでもありません。
男性なんて短絡的だし、何年も後のことなんてあんまり考えてません。
当初から結婚を視野に入れていた関係なら話は変わりますが、たまにこの意識が男女の認識のズレを生んで、言った言わないの口論になることがあります。
で、口論のそもそもの原因ってのが、大体お金にまつわるものです。
男性って、将来のお金の話を彼女とするのが嫌いです。
そもそも結婚する予定もないうちに、彼女からそんなことを言われるのは、なんか不本意に感じるんですよね。
「別に将来あんたを養うために付き合ってないよ」と思ったりしてね。
なんでこんなことを書いているのかと言えば、昨日知人男性から「付き合っているけど結婚の予定のない彼女に、『そんな趣味にお金を使うより、私とのデートに投資してほしいし、私との将来のために投資してほしい』と言われてしまった」と相談をされたからなんです。
この知人、まあこういう癖のある女性にやけに縁がありまして。
皆さんの周りにもいませんか? こういう女性。
なんというか「必死やな」と思っちゃいますよね。
さて、そんな話に関係しているアンケートを、「恋学」が実施していました。
「彼氏には何にお金をかけてもらいたい?」と題するこのアンケート結果を、良い機会なので是非とも一緒に見ていきましょう。
こちらのアンケートは9月8日時点で593件の回答が寄せられています。
グラフをご覧ください。
「彼氏には何にお金をかけてもらいたい?」
もっとも人気が集中した意見が「【貯蓄】将来のために貯金してほしい!」で209件、35%となっています。
結婚を前提とするお付き合いなら、まさしくこの意見は正しいです。
ギャンブルもお酒もほどほどに、しっかりと現実を見据えていてもらいたいという女性の意見でしょう。
ただ、恋愛なんて9割方は結婚する前に破局しますし、結婚しても意見の相違の連続によって離婚する男女が増えている時代です。
で、不思議なことに、景気と離婚率って連動しているみたいなんですよね。
金銭的な余裕が世帯から失われると、男女共に言動に余裕がなくなるというわけです。
ましてこの時世、結婚もしてない彼女から「2人の将来のために貯金して!」なんて言われようもんなら、男性の中には「めんどくさいな、コイツ」と思うヤツも少なくないでしょう。
「でも彼氏との将来がどうしても心配なの!」と言いたい女性もいるかもしれませんが、それは相手に甲斐性がないからそういう思いが生まれるのです。
はっきり言って、相手が貧乏なのが悪いと割り切って次の恋愛に目を向けた方が良いですよ。
「お金の余裕は心の余裕」って、あれはまさに真理ですね。
2番目に大きな割合を占めていたのが「【交際費】旅行やデートを楽しみたい!」というもので、186件の回答となっています。全体の31%ですね。
交際費関連もまた、女性が重視するもののようです。
男性にとっては「稼いだ金で私をデートに連れてって!」と解釈することも可能です。
景気が良い時代なら、「おお、行こう行こう!」と二つ返事だったものでしょうけど、まあ現代はそういう時代じゃないんですよね。
男性の年収なんてここ数年右肩下がりなのに、これイマイチ女性には伝わってないのでは?
新生銀行が今年発表した、サラリーマンの平均的なお小遣いは、たった37,642円です。
これ、食費も込みでこの数字なんです。
デートをするならガソリン代、食費、ホテル代諸々かかるわけで、どう考えても月に1度ペースしかお金が持ちません。
男性は、それでも無理して大好きな彼女とのデートのために、色々と我慢をしているんです。
男性を擁護するとかいう理由で書くんじゃなく、そういう時代なんです。
だから、交際費にお金をかけてほしいと思うことは自由ですが、これを彼氏にはあんまりアピールしない方が良いです。
関係がこじれる以外に何も生まないので。
女性が交際相手に抱く、お金の使い方についての希望。
この希望を素直に笑顔で受け入れてくれる男性は、現代にはなかなかいないでしょう。
恋愛は妥協も重要です。
譲るべき部分は譲り合って、共に歩んで行くのも悪くないはずですよ。
photo by -Jeffrey-