たとえば食事をしているとき、口に入れた牛肉を味わいながら「この肉は、どんな牧場から出荷された牛さんのものだったんだろう」と考える人はあまり多くありません。
それからデパートでバッグを選んでいるとき、手に取った商品を見ながら「どういうデザインの変遷があって、ここに並んでいるんだろう」と思う人も、きっとそう多くないでしょう。
私たちは概ね、目に付いた物事の今だけに注視し、それ以前については、ほとんどの場合関心を持ちません。
しかし恋愛は別です。
付き合っている相手が過去にどんな恋愛をしてきたのか、気にならないという人よりも、気になってしまうという人のほうがきっと多いのではないでしょうか。
特に男性は、そういう細かなことがどうしても胸につかえてしまうことも多いものです。
『恋学』では現在、「彼女の過去は気になりますか?」と題して男性限定のアンケートを実施しています。
6月13日時点で84件の回答が寄せられているのですが、今回はその統計をご紹介したいと思います。
こちらのグラフは、いただいたアンケート結果を集計したものとなっています。ぱっと見、オレンジとピンクが目立ちます。
オレンジは「とても気になる」とした回答で、全体の28%を占めていました。
1/4以上の男性は、自分の交際相手が過去にどんな恋愛をしていたのか、非常に気になるということですね。
そしてピンクは「少し気になる」。41%の男性が、交際相手の過去について、多少は気になっていることがあると回答していたことが分かりました。
こうしてみると、およそ7割の男性は、自分の彼女の過去に対して、何らかの興味を抱いていることが分かります。
では彼女の過去について、一体何が気にかかるというのでしょうか。
僕はズバリ、どんな男性と交際して、どんなデートをして、どういうセックスをしていたのか。ほとんどがこれらだと思います。
男性なんてのは見栄っ張りな動物だし、別の男性が過去に愛した女性と交際する際には、相手の恋愛についての思い出を、しゃにむに消去して上書きしようとするものです。
まあ実際にはほとんどの女性は、新しい彼氏と付き合う時点て前の恋愛の記憶をある程度デリートできているんでしょうけども……。
前の彼氏よりももっと満足できるような恋愛。
これを相手に味わってもらおうとする男性は多いものです。
その延長線上に、彼女の過去の恋愛についての疑問が存在する、というわけですね。
一方で、「あまり気にならない」という回答が13%、「全然気にならない」は16%と、決して少なくない男性が交際相手の過去にさほどこだわりを見せていないことも分かります。
こうした男性は、恐らく多くの女性との恋愛を経験して、免疫めいたものが身についてきた人々なのかも知れません。
交際相手が美人だった場合、相手の過去について詮索するよりも「でも今はこの美女の彼氏は俺だから」と考えて、楽天的に向き合う余裕の持ち主が多いというところでしょうか。
ただ、全体的な傾向を見れば、やはり大多数の男性は交際相手の過去について気になってしまうもの。
特にこの時代、SNSも普及していますから、自分の彼女が元カレとLINEなんかで繋がっているのではないかという不安にさいなまれる男性って実際に多いんです。
そしてまた、実際にそれが杞憂ではないというケースもありますから、人生ってのはつくづくままならないものですよねぇ。
誰とでもつながりを持つのが容易な時代というのは、嫉妬深い男性にとっては、なかなかの生き地獄です。
【参照】
恋学アンケート
2015年6月13日現在
photo by オハヨー acworks