恋人候補を選ぶ際、自分と合う相手だと長続きすることが想像できます。しかし、自分と合う相手とはどんな人でしょうか。少女漫画などでは、書店や図書館で本を取ろうと手を伸ばしたら、偶然同じ本を取ろうとしており、手と手が触れ合ってフォーリンラブ、なんて展開はありがちです。同じ本を取る=似ている相手=合う相手なのでしょうか。実は、お互い似ていない方が、かえって相性が合うという可能性もあるんです。
全てが完璧な人間はそういません。誰にだって得意・不得意なことは少なからずあります。しかし、自分が苦手なことを相手ができたら、自分にない部分を埋められ、バランスがとれたり、尊敬できたりするでしょう。
例えば、彼は地図を読むのが得意だけど自分は苦手な場合、彼に頼れば道に迷いません。逆に、虫が大の苦手な彼で、自分は大丈夫な場合、率先してゴキブリを退治してやればいいのです。お互い、自分にないものを埋め合えると、一緒にいて安心できますよね。
どうやら、人は元々自分にないものを求める傾向があるようです。しかし、ここで重要なのは、性格や特技などが正反対であること。好きな食べ物や味覚が違うと一緒に食事を楽しめませんし、ものの考え方が全くの正反対だとケンカになってしまいます。
性格が似ている方がうまくいくんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、お互いがおしゃべりな性格だと、二人とも話したいことばかりで聞き手がいなくなってしまいますし、二人とも寡黙だと会話が盛り上がりません。(会話がなくても一緒にいるだけで楽しいという場合は別ですが)また、よく当たる占い師から「クールであまり感情を表に出さない人は、愛想が良くて常にニコニコしている人が合うのよ」と言われたこともあるので、性格は立ち振る舞いにも表れるようです。
おしゃべりな人が好き、寡黙で渋い人が好き、知的な人が好きなど、自分の理想のタイプはあるかもしれませんが、その理想はあくまでも「白馬に乗った王子様」のような理想で、実際にはうまくいく相手ではないかもしれません。
もちろん、どこかが自分のタイプである男性でないと好きになるのは難しいですし、理想のタイプを全否定はできません。しかし、なかなか恋人ができない、または長続きしないと思っている方は、今一度自分の理想のタイプと合う人の違いについて客観視してみてはいかがでしょうか。
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