2年つき合った彼氏に振られて、現在彼氏いない歴3ヶ月です。
自らも認める、いわゆる「恋愛体質」で、彼氏ができたら恋愛が生活の最優先項目に
なってしまい、何よりも彼のことばかり考えてしまいます。
服装や髪型、メイク、趣味などもその時の彼の好みに合わせてしまって……。
恋愛に依存し過ぎということは自覚していますし、彼の顔色を伺ってばかりは疲れます。
恋していないと不安で、彼に嫌われないよう振る舞うことばかり考えている自分が嫌です。
男性からすると重た過ぎるでしょうか?
でも長年この性格で生きているので今更どうしていいのかわかりません。
(ナホ・28才・保育士)
恋人のことばかり考え、恋人の好みに染まり、恋人のことが生活の最優先になる、とのこと。
互いの影響を受け、互いに変化しあっていくというのは恋愛の醍醐味であり、
それができるナホさんがちょっとうらやましくもあります。
しかも、相手に合わせて変身していく楽しみもあるだろうし、幅広い知識や趣味まで
獲得できて、むしろ人生を豊かにする恋愛観のようにも思えます。
だから、ぜひそのまま突っ走ってください!
……と、言いたいところですが、「疲れ」て「不安」で「自分が嫌」ということは、
やはりそのままというわけにはいきませんよね。
彼氏に重いと言われたり、彼氏に軽く扱われたり……。
おそらく、これまで何度もつらい経験があったのかと思います。
なぜ、そういうすれ違いが起こってしまったのか。
まずは彼氏側の気持ちを想像してみます。
好きな彼女が自分の好みに合わせてくれる。
これはきっと、彼氏にとってうれしいことのはずです。
問題なのは、それが「あっさりと」「過剰に」起こってしまうことではないでしょうか。
喜ばしい変化というのは、基本的に少しずつ進んでいくもののような気がします。
自分の好みが徐々に伝わっていき、それを相手が受け入れていってくれる。
そのプロセスを体感できるからこそ、うれしく感じるのだと思います。
それを省略し、どんどん彼女が自分の好みに合わせてくる……。
彼氏からしたら、これはちょっとつまらないことかもしれず、また、ナホさんのことを
「自分がない女だな」と無意識に下に見てしまうかもしれません。
それはどちらにとっても残念なことですよね……。
なので、こうしてみるのはいかがでしょう。
いきなり彼氏の好みに合わせるのではなく、まずは彼氏が自分に対してどんな変化を
望んでいるのかをじっくり探ってみる。
そして、徐々にそこへと近づいていく。
十分なコミュニケーションもないまま、何でもかんでも自分の好みに合わされて
しまうというのも、彼氏にとっていささか不安なことかもしれません。
それは彼氏のための変化ではなく、「彼氏に合わせないと嫌われてしまうかも……」
というナホさん自身の不安によって起こった変化だからです。
まるところ、彼が感じているのは「重い」という負担感より、「この人、俺のことを
見てるのかな?」という不安のような気がします。
相手の好みに合わせて自分を変えていけるナホさんの恋愛体質は素晴らしいものだし、
それは変化というものを嫌う男たちが、最も見習わなければいけないものだと思います。
なので、性急な変化ではなく、互いを受け入れあうプロセスを感じながらの変化に
シフトしてみることをオススメします。
次の恋愛でいい関係が築けるよう、陰ながら応援しております!
・互いに変化しあっていくのは恋愛の醍醐味
・問題なのは、変化があっさり過剰に起こること
・受け入れあうプロセスを感じられるのが大事
Written by 桃山商事 清田隆之