年齢を重ねるごとに、同世代でも見た目に差が出てきたと感じることがあるかもしれません。その差は特別なケアよりも、毎日くり返している何気ない習慣から生まれていることが多いものです。今回は、知らず知らずのうちに続けてしまいがちな「老ける習慣」と、見直すためにできることを紹介します。
老ける習慣として真っ先に見直したいのが、天気によって日焼け止めを塗ったり塗らなかったりすることです。実は以前、曇りや雨の日は日焼け止めを省いていたのですが、夏の終わりに鏡を見て、頬のシミが濃くなっていることに気づいてがく然としたことがありました……。
紫外線は雲を通り抜けて肌に届くため、晴れの日だけの対策では不十分なのです。紫外線によるダメージはシミやシワ、たるみの原因になり、年月をかけて少しずつ積み重なっていきます。
仕事の合間の甘いカフェラテや、夕食後のチョコレートがやめられないという習慣も、老ける習慣の一つとして挙げられます。
体の中で余った糖が、たんぱく質と結びついて体を内側から変化させる「糖化」は、肌のハリや弾力を失わせる原因になると考えられています。甘いものそのものが悪いのではなく、毎日の「なんとなく」の積み重ねが影響しやすいと考えられます。
老ける習慣には、毎日の洗顔方法も含まれます。寒い季節にシャワーの熱いお湯をそのまま顔に当てたり、タオルで強くこすったりしていないでしょうか。
熱いお湯は肌のうるおいを守る皮脂まで落としてしまい、乾燥を招きます。洗い上がりのさっぱり感が心地よくても、肌にとっては負担が大きい状態です。こすることで肌に負担がかかり、くすみや小ジワにつながりやすくなります。
駅でも職場でも、つい階段ではなくエスカレーターやエレベーターを選んでしまうことも、老ける習慣として見逃せません。
筋肉は使わなければ年齢とともに少しずつ落ちていきます。筋力が低下すると姿勢が崩れやすくなり、代謝も下がって体型の変化を感じやすくなります。日々の歩く量の差は、数年後の体つきや歩き姿にはっきりと表れるものです。
忙しい朝や昼休みに、食事を数分で流し込むように食べることも、老ける習慣の一つです。
よく噛まずに食べると、口のまわりや頬の筋肉を使う機会が減ってしまいます。表情を支える筋肉が衰えることで、フェイスラインのたるみにつながることもあるのです。早食いは食べすぎにもつながりやすく、体重の増加を招く点にも注意が必要です。
日焼け止めを毎日塗るには、すでにある習慣とセットにするのが効果的です。朝の歯みがきが終わったら日焼け止め、と順番を決めておけば、天気に関係なく塗り忘れを防げます。
洗面台の歯ブラシの横に置いておくと、目に入るたびに手が伸びやすくなります。顔だけでなく、首や手の甲にも塗り広げておくと安心です。
甘いものを完全にやめるのは難しいため、食べるタイミングと量を決めることから始めてみましょう。空腹時よりも食後に、個包装のお菓子を1つだけ、というように自分なりのルールを作るのがおすすめです。
仕事中の飲み物を無糖の紅茶やお茶に置き換えるだけでも、一日にとる糖の量はかなり変わります。甘さが欲しいときは、ナッツや果物を少量選ぶのも一つの方法です。
洗顔は、手で触れて少しぬるいと感じる程度のお湯を使うのが基本です。洗顔料はしっかり泡立て、泡をクッションにして肌を直接こすらないように洗いましょう。
タオルで拭くときも、こすらずに軽く押し当てて水気を吸い取るだけで十分です。洗顔後は肌が乾きやすいため、化粧水や保湿クリームは時間をおかずに、なるべく早めになじませるようにします。乾燥を防ぐことが、小ジワやくすみの予防にもつながります。
駅では階段を選ぶ、ひと駅分だけ歩いて帰るなど、日常の移動の中で体を動かす機会を少しずつ増やしてみてください。特別な運動の時間をとらなくても、続けることで筋力の低下を防ぐ助けになります。
食事のときは、ひと口ごとに箸を置いてよく噛むことを意識すると、自然と食べるペースもゆっくりになるでしょう。
老ける習慣の多くは、一日だけなら何も変わらないほどの小さなものです。だからこそ気づきにくく、数年単位で見たときに大きな差となって表れます。すべてを一度に変える必要はありません。まずはできるところから始めてみてください。
Written by 佐和