織姫と彦星が1年に1度だけ会うことができる七夕。七夕は、日本記念日協会によって『恋の日』と認定されています。
「運命の人と出会うことができる日」とか「願いが叶う日」だとされている七夕ですが、どうしてこのように言われるようになったのか、その由来や七夕にまつわるエピソードについて解説します。
さらに七夕だからだからこそ訪れたい、縁結びにご利益のあるパワースポットについても合わせてご紹介します。
日本記念日協会によると、七夕が「恋の日」として認定されたのは、2008年のこと。
離れ離れになってしまった織姫と彦星が、1年に1度会うことができるこの日を、恋をするすべての人を応援したいと言う願いから登録されました。
2008年7月2日、様々なアーティストたちが歌う、愛や恋にまつわる楽曲を収録したコンピレーションアルバム『恋のうた』の発売がきっかけとなり認定されたと言われています。
CDには全16曲が集められ、大切な人を思う思いや、心に湧き上がる、感情を歌った恋愛ソングが盛りだくさん。
今から約20年弱前に発売されたアルバムですが、今もなお愛され続けている名曲ばかりです。
七夕といえば、織姫と彦星が1年に1度だけ会うことができる日ということは多くの人が知っていますが、なぜ愛する二人が離れ離れになってしまったのかそして1年に1度しか会うことができなくなったのか、その伝説の内容を知る人は、そう多くはありません。
まずは七夕の伝説についておさらいしていきましょう。
七夕の伝説は、中国に由来します。
天の川のほとりで機織女として真面目に働いていた織姫。脇目もふらず、あまりに一生懸命に働く織姫を見て、天帝が岸に暮らす牽牛(けんぎゅう)を引き合わせます。
たちまち二人は恋に落ち、やがて結婚しましたが、愛に溺れ、いつしか自分の仕事を忘れて遊び呆けて暮らすようになりました。
この様子を見た天帝は怒り、二人を再び天の川の対岸へ引き離します。しかしこのことでさらに2人は働かなくなったため、1年に1度だけ会うことを許したのです。
織姫のモデルは、日本神話の天の岩戸伝説に登場する瀬織津姫(せおりつひめ)であるとも言われています。
瀬織津姫は、饒速日(にぎはやひ)の正妻でしたが、運命によって引き裂かれてしまいます。
そのストーリーを、中国の七夕伝説に当てはめて、瀬織津姫が織姫だとされるようになったという説があります。
1等星のベガとアルタイルは、織姫星と牽牛星だとされていて、七夕の夜に1年で最も距離が近づきます。
七夕の伝説は、こうした星の動きにもリンクしています。そのため昔から、七夕の日に神事が行われることも多かったそうです。
夜空に浮かぶ星の様子から、ロマンチックなストーリーを想像することができるなんて、とても素敵ですよね。七夕の夜にこそ、ぜひカップルで星空を眺めてみるといいかもしれません。
大阪市内から車で約1時間弱のところにある神社です。
星野妙見宮がある交野の地には、天女が舞い降りたとされる羽衣伝説や七夕の伝説があり、天から北斗七星が降りたとも言われています。
特に七夕のお祭りは盛大に行われ、短冊や吹流しなどで境内はとてもカラフルに賑わいます。
ご祭神は、天之御中主大神(アメノミナカヌシノオオカミ、高皇産霊大神(タカミスビノオオカミ)、神皇産霊大神(カミムスビノオオカミ)の造化三神。神話の中で1番初めに現れる三柱の神を祀っているので、交際がスタートしたばかりのカップルや入籍したばかりの夫婦、パートナーと改めて良いスタートを切りたいというカップルには、特にオススメです。
住所:大阪府交野市星田9丁目60-1
公式HPはこちら
福岡県小郡市にある七夕神社は、別名で媛社神社と呼ばれ、織物の女神が祀られています。
この辺は、織物が盛んで、当時、女性にとって大切な仕事であった旗織物の神を祀ったことから、特に女性の信仰を集めたと言われています。
また、すぐ近くを流れる宝満川の対岸には老松神社があり、そこには牽牛社があります。合わせてお参りをするのがオススメです。
七夕神社は恋人の聖地として選定されており、告白やプロポーズの場所としても注目されています。大切な人と一緒に訪れると何か良いことが起こるかもしれませんね。
住所:〒838-0127 福岡県小郡市大崎1番地
参考ホームページ(小郡観光協会)はこちら
大切な人と1年に1度だけ会える。特別な日だからこそ、七夕は大好きな人とぜひ一緒に過ごしたい日です。
季節の風物詩を2人で一緒に楽しむことで、さらに絆が深まるかもしれませんね。
Written by さあや