仕事やプライベートで、相手に何かをしてもらっても「ありがとう」が言えない人がいますよね。特に、おじさん世代の人たちは、ありがとうが言えないケースが多いようです。ありがとうが言えないおじさんは扱いづらく、人間関係がこじれてしまう原因になるので、困ることも。
この記事では、ありがとうが言えないおじさんの心理や対処法について詳しく解説します。
それでは、ありがとうが言えないおじさんの心理からお伝えします。
1つ目は、当たり前だと思っているという点が挙げられます。ありがとうが言えないおじさんは、相手から何かをしてもらっても、それをしてもらって当然だと思っているので、わざわざ「ありがとう」と伝える必要があると思っていないケースが多いです。
「このくらいしてもらって普通」「自分も相手にしてあげるときがあるのだからお互い様」など、そもそも「ありがとう」を伝える場面なのだという認識がないため、ありがとうが言えないのです。
2つ目は、感謝を伝える習慣がないということが挙げられます。ありがとうが言えないおじさんは、日常的に相手に対して感謝を伝えようとしません。これは育ってきた家庭環境による影響もありますし、自分自身が若手のときに叱責されながら仕事をしていたせいもあるでしょう。
特に職場だと、仕事の一環として行った作業に対して、1つひとつお礼を言っていたらキリがないと感じる人も多く、相手から何かしてもらっても、ありがとうが言えない原因につながるのです。
3つ目は、自分のほうが立場が上だと思っていることです。会社では、部下や年下の相手に対して「ありがとう」を言うと、何となく自分が負けたような、立場が弱くなったような気持ちになる人もいます。そのため、明らかに自分よりも立場が上の相手にしか「ありがとう」を言わないケースもあります。
このようなタイプのおじさんは、お店の店員などにも、あまり感謝の気持ちを伝えない傾向があります。
「ありがとう」などの感謝の言葉は、相手との関係性に関わらず、ごくごく普通のコミュニケーションの中でやり取りされるものです。しかし、おじさんと呼ばれる人たちの中には気持ちを言葉で表現するのが苦手な人がいます。
昔は、「男はしゃべるよりも行動で気持ちを示すもの」などの価値観が一般的だった時代もあり、感謝の気持ちはあるけれど、あえてそれを言葉で表現するのは気恥ずかしくてできないという男性も少なくないようです。
最後に、ありがとうが言えないおじさんへの対処法を紹介しましょう。仕事などでありがとうが言えないおじさんと関わる機会が多い人にとっては、やはりやりづらいと感じる場面も多いですよね。
そのため、一緒に過ごす上でストレスを最小限に抑える工夫をすることが大切です。
まずは、適度な距離を保って割り切って付き合いましょう。おじさんと呼ばれる年齢で「ありがとう」が言えない人は、よほど自分で自分を変えようと思わない限り変わりません。
しかし、特に仕事で関わりのある人の場合は、どうしても接点が出ますよね。そのため、「この人は、ありがとうと言おうとする気持ちがない人なんだ」と理解し、そのときだけ付き合う人という意識で接すると、こちらの気持ちが楽になります。
2つ目は、こちらからは「ありがとう」を伝えることも大切です。ありがとうが言えないおじさんがいて不愉快であったとしても、自分も同じようにありがとうを言わないと、逆にそのおじさんから指摘されて余計に嫌な気分になる場合もあります。
特に、ありがとうが言えないおじさんが上司の場合、このような状況になりやすいです。相手はどうであれ、こちらが何かしてもらったら「ありがとう」を伝えるようにしておけば、相手と同じ土俵に立つことなく、常識的に振るまえたという意識になります。
そして3つ目は、遠回しに指摘するという点です。もし、自分のほうが立場が上であったり、ありがとうが言えないおじさんに物を申せる立場ならば、遠回しに伝えるのも1つの方法として効果的でしょう。
例えば、「この前、◯◯さんのおかげで助かったからお礼言っておいてね」などの一言だけでも、相手に意識させることができるので、おすすめです。
ありがとうが言えないおじさんの中でも、そもそも相手に対して感謝の気持ちがあまりない人と、感謝はしているけれど、それを言葉で表現するのが苦手という2つのタイプがいるかと思います。
しかし、同じ場所で頻繁におじさんと関わりがある場合は、「普通はここでお礼の言葉があるはず」というときでも相手から何もないと、こちらとしても「せっかく善意でやったのに」という気持ちになってしまいます。
相手と無駄なトラブルを避けるためにも、今回紹介した対処法をぜひ参考にしてみてくださいね。
Written by 久木田(くきた)みすづ