職場やママ友の集まり、親戚の集まりなど、どこにでもひとりはいる「マウントおばさん」。
自分がいかにすごいかをアピールせずにはいられないその自己顕示欲や、とんでもなく上から目線の言動に思わずドン引きした経験、ありませんか?
今回は、マウントおばさんの強烈な言動やエピソードを一挙ご紹介。「これはひどい」「あー、あるある!」と共感を呼ぶ内容でお届けします!
「マウントおばさん」とは、他人よりも優位に立とうとする態度や上から目線の発言を日常的にくり返す中高年女性を指す俗語です。
たとえば、子どもの成績や夫の年収、住んでいる家などをさりげなく自慢し、ナチュラルに相手を見下すのがマウントおばさんの主な特徴。
こうしたマウント発言は、心理学的には「承認欲求の裏返し」であるともいわれています。
「誰かに認めてもらいたい」「すごいと言われたい」という気持ちが、結果として他人を見下す形で表れてしまうわけですね。
しかしそれが続くと、周囲との信頼関係はどんどん崩れていきます。気づかぬうちに「腫れ物扱い」されてしまうのが、マウントおばさんの悲しい末路なのだとか……。
マウントおばさんにありがちなのが、結婚のタイミングやパートナーの職業を他人と比較してさりげなく自慢する発言です。
しかしそもそも、結婚をするかしないかも、どんな相手と結婚するのかも、正解なんて人それぞれ。
聞いているこちらは笑顔で流すしかありませんが、内心では「いや、私には私の人生があるし!」と思ってしまうのが正直なところですよね。
価値観は人それぞれ。自分よがりな考え方を一方的に押し付けてくる相手とは距離を取ることをおすすめします。
子どもの成績や学歴に関するマウントも、マウントおばさんにありがちな自慢発言の一つ。
「うちの子、〇〇(難関の学校)に行く予定なの〜」とさらっと言われたときの、あのなんとも言えない空気感。おだやかな空気が一気にピリッと張り詰めたものに変わります。
もちろん、学歴は将来の選択肢を広げる手段の一つではあります。しかし、子どもの価値は必ずしも偏差値だけではありませんし、進みたい道も人それぞれ。
他人の子どもをむやみに気にしたり、比較して傷ついたりする必要はありません。
マウントおばさんは、普段から他人の持ち物にケチをつけがちです。
「そのバッグ、アウトレットよね? 私は正規品にしたの」。新しいバッグを持っているとすかさずチェックを入れてくるその鋭い視線、そして余計なひと言。
しかし本来、アウトレットであろうと定価であろうと、本人が気に入って持っているならそれで何の問題もないはずです。こういった発言は、余計なお世話以外の何物でもありません。
マウントおばさんは、職場の新人さんや同僚、部下に対し、無意識にスキルや業務量に関するマウンティングをしがちです。
しかし、「私は◯年目のときには完璧にできてたけど?」っていう台詞、聞いている側としては正直しんどいですよね。
スキルの習得速度や業務の処理速度は人によってそれぞれ違いますし、業務の進め方や環境についても、今と昔では全く違うケースが大半です。
このように否定のニュアンスが強い相手にアドバイスを頼んでも、全く参考にならなかったり、むしろ逆効果となったりすることも多いため注意しましょう。
「私の時代は毎日〇時間残業が当たり前だったのよ」なんて台詞、職場で聞いたことがありませんか?
業務の内容について話をしているつもりが、いつのまにか「自分の時代がどれだけ過酷だったか」自慢にすり替わっているケースも、マウントおばさんにありがちなパターンの一つ。
しかし、働き方は時代とともに変わるものですし、そもそも長時間やみくもに働いたからといって能力や評価が高まるとは限りません。
昔の苦労を語ること自体は悪くありませんが、それを現在の基準とやたらと比較するのはナンセンスでしょう。
「この部署は私がいないと回らないから」と言いながら周囲の人をさりげなく見下すのも、マントおばさんにありがちな言動です。
これは一見、自信に満ちた発言のようですが、裏を返せば「自分は特別」「あなたたちでは無理」といったマウントなんですよね。
もちろん、それほど悪気はなく、単に責任感が強いだけの人もいるかもしれません。ただ、仕事は一人ではできませんし、どんなに有能な人でも組織の一部であることに変わりはないはず。
むやみに周囲を萎縮させたり、チームワークを乱したりするようでは本末転倒です。
マウント発言をまともに受け止めて反応していると、だんだんストレスが溜まって心身ともに苦しくなってきますよね。
だからといって、マウント発言に正面から反論しても不毛な空気になるだけです。
マウンティングされても変に深堀りしたり真に受けたりせず、すぐにさらっと話題を変えるのが一番。余計なエネルギーを使わず、スルースキルを磨いて穏やかに過ごしましょう。
Written by 糸野旬