女性は社交的な場面でお世辞を言いがち。
場の空気を和ませたり、相手の努力を認める意図が込められていたりするお世辞は、円滑な人間関係を築くための手段の一つでもあります。
しかしあまりにも心のこもっていないお世辞って、言われた方も「あぁ、社交辞令だな」と気づくものですよね。
そこで今回は、バレバレな女性のお世辞を外見編と内面編に分けてご紹介。ぜひ今後のコミュニケーションの参考にしてくださいね!
「若く見えますね!」というフレーズは、女性同士の会話で登場しがちなリップサービスの代表例。
たとえば「年齢不詳ですね」「学生さんかと思いました!」「20代って言われても信じちゃいます!」など、人によって表現はさまざまです。
しかし、年齢を聞いてもいないのに「えっ、○○歳には見えません!」と驚いたふりをされると、バレバレなお世辞の可能性大。
さらに「同年代だと思ってました!」なんて付け加えられれば、むしろ年齢を意識していたことが丸わかりです。
ちろん本心から褒めている可能性もゼロではありませんが、あまりにもわざとらしいとかえって逆効果に。
相手を褒めるなら、年齢ではなく雰囲気や肌の美しさを具体的に伝えるほうが自然で好印象を与えます。
「絶対モテるでしょ?」も、女性がよく使うお世辞の一つです。実際には相手がモテるかどうかはあまり関係なく、主に話を盛り上げるためのフレーズとして使われがち。
会話の流れをスムーズにするための手段でもあるため、「いやいや、そんなことないよ」と否定される前提で口にする人も多いようです。
「お世辞とわかっていても言われると悪い気はしない」という人もいるようですが、言われた側が真に受けすぎると、後でがっかりすることも……。
相手と良い関係性を築きたいなら、あまり軽いノリで使わないほうがよいかもしれません。
「ナチュラル美人ですね!」という表現も、女性がお世辞で言いがちなフレーズの一つ。
この表現は、あまり化粧をしない人やシンプルな服装を選んでいる人に対して使われがち。
しかし、あからさまに「化粧をしていない」という事実を強調してしまうケースもあるため、褒め言葉としては少々微妙です。
さらに、相手の容姿やスタイルが「目立たない」「普通」といった意味合いが込められていることもあるため要注意。相手によっては皮肉にも取られかねません。
「美容院行ったばっかりですか?」というフレーズは、相手のヘアスタイルや髪のツヤを褒める際に使われがち。
しかしこの表現は、相手が実際に美容院に行っていない場合、お世辞だとバレやすいため要注意です。
たとえば、髪型が少し違うだけでなく見た目にあまり変化がない場合、「適当に言ってるな……」と思われて不快にさせてしまうことも。
どうしても髪を褒めたい場合は「今日の髪型、とても似合ってますね」といった具体的なフレーズにするほうがよいでしょう。
「性格めっちゃ良いですよね!」「悪口とか言わなさそう」といったお世辞は、実際はあまり好印象ではないようです。
このような言葉は、具体的なエピソードや理由がともなっていない場合、褒めているようでもまったく深みが感じられません。
内容がなくあまりにもフワッとし過ぎた褒め言葉は、相手に「本当にそう思っているの?」と思われて、かえって不快にさせてしまう原因になりがち。
本心から褒めたい場合は、相手の特性や行動をできるだけ具体的に挙げることを意識しましょう。
会話の流れや軽いノリで、「絶対メンタル強いよね!」といった精神面を褒めるお世辞を口にする人も意外と多いんですよね。
特に、ハードな仕事をバリバリこなしている人や、ワンオペで育児を頑張っている人は、表面上の印象から「強い」と言われがちです。
しかし、こうした褒め言葉は、内心で弱さや不安を感じている人にとってはむしろプレッシャーとなることも。
特に相手のことをあまりよく知らない場合は、軽い気持ちでメンタル面を褒めるのは避けたほうがよいでしょう。
「素敵です」というフレーズは割と使い勝手が良いため、会話をスムーズに進めるためになんとなく口にする人も多いようです。
しかし、こういった言い回しは具体性に欠けるため、相手に対して本当に感心しているのか、ただのお世辞なのかがわかりにくいのが難点。
「いったい何を褒められているのか?」と相手を戸惑わせてしまったり、「適当だな」と思われて信頼を失ったりする可能性大です。
「絶対いい奥さん(旦那さん)になりそう」というお世辞は、女子力高めな人や家庭的な雰囲気がある人が言われがち。
しかしこのフレーズは、結婚願望がない人にはあまり嬉しくないことが多いため要注意です。
さらに結婚が幸せの絶対条件ではないと考えている人にとっては、価値観を押し付けられているようでむしろ不快にさせてしまうケースも。
会話のノリやお世辞とはいえ、結婚を前提にむやみに期待をかけるようなニュアンスの言葉は避けたほうがよいでしょう。
相手との関係を大切にしたいなら、褒め言葉は慎重に選ぶことが大切。
多くの場合、軽いノリや思いつきで口にしたフレーズはまったく相手に響きません。
それどころか「適当に言ってるな」と思われて、むしろ不愉快な気持ちにさせてしまうことも多いため要注意です。
お世辞だと思われたくない場合は、より具体性の高い言葉やエピソードを交えるのがおすすめ。
相手側も「自分のことをきちんと見てくれているんだな」と実感できるため、真心からの褒め言葉だと感じてもらいやすくなります。
Written by 糸野旬