決めておいた方がいい夫婦のルール5選│マニアックな心得も紹介

「親しき仲にも礼儀あり」

たとえ夫婦でも、秩序ある関係作りを心掛けなければ、やがて夫婦関係が破綻してしまいます。

今回は、夫婦で決めておいた方がいい5つのルールをご紹介します。

パートナーと良好な関係でいるために心掛けている、少しマニアックな心得も併せて紹介するので、良好な夫婦関係を築きたい人はぜひ参考にしてください。

決めておいた方がいい夫婦のルール5選

それではさっそく、決めておいた方が夫婦のルールを5つご紹介します。

1.基本的な挨拶

1.基本的な挨拶

当たり前のようで、実は意外とやらない人が多い「挨拶」。

「おはよう」「おやすみ」「行ってきます」「ただいま」といった挨拶をする人は多いようです。

しかし、「いただきます」「ごちそうさまでした」を言わなかったり、特に「ありがとう」を言わないパートナーに対して不満を募らせている人は多いようです。

挨拶は他者への敬意の表明であり、感謝の気持ちの表明でもあります。

あるいは「あなたと良好な関係を築いたり維持したりする意思があります」という気持ちの表明でもあるので、良好な人間関係を築くために欠かせない習慣でもあります。

筆者が特に意識しているのは、基本的な挨拶はもちろん、感謝の気持ちや愛を言葉にすることです。

たとえば「いつもありがとう」や「愛してるよ」「大好きだよ」といった言葉や、「いつも可愛いね」「今日も一段ときれいだね」といった好意的な言葉を妻に伝えるようにしています。

こうした言葉は妻だけでなく、子どもたちにも積極的に伝えるようにしていますし、もっと言えば友人や仕事仲間にも好意的な感情を伝えるようにしています。

基本的な挨拶は、良好な人間関係を育む上で欠かせない習慣ですが、思いのこもったポジティブな言葉は、人間関係をいっそう円滑にしてくれる潤滑油のようなものです。

「恥ずかしい」「照れくさい」なんて理由で機会損失するなんて、もったいない話です。

ポジティブな思いはどんどん言葉にして、できるだけ相手に伝えるようにしましょう。

2.敬意を忘れない

これも当たり前のことです。

しかし、親しい相手ほど一緒にいるのが当たり前に感じたり、やってもらって当たり前といった感覚に陥ってしまい、相手に敬意を払うのを忘れてしまう人が多いようです。

「パートナーに対してどうやって敬意を払ったらいいの?」と思う人もいるかもしれません。

前項で話した「感謝の気持ちを伝える」こともそうですが、筆者が一番重要だと感じるのは、意見の相違やすれ違い、考え方の違いなど、夫婦間で摩擦やすれ違いが生まれたときです。

たとえば筆者が「Aが正しいと思う」と感じるものに対し、妻が「Bが正しいと思う」と主張してきた場合、筆者は基本的に無条件で妻の意見を尊重します。

いわゆるレディーファーストの精神で、妻の意見を優先させるのです。

しかし、たとえばその決断が家族や周囲の人間に影響を与えるような、つまりは責任が生じる決断の場合、筆者はAを選択するメリットを、妻に対して理路整然と説明します。

すると妻は私の提案に納得し、Aを受け入れてくれます。

このように、お互いに敬意をもって

「譲れるところは譲り、譲るべきではないところはしっかりプレゼンなり相談なりをする」

ということが行えると、夫婦間で強固な信頼関係が築かれます。

逆説的には、どんなに頭にくるようなことがあったとしても、決して暴言を吐かない、相手を罰しようとしない、相手を支配しようとしない心掛けが大切です。

もちろん暴力などもってのほかです。

3.互助関係を築く

3.互助関係を築く

夫婦にはそれぞれの役割があります。たとえば我が家の場合、妻は専業主婦なので、洗濯などの家事や、子どもたちの朝の世話を担当しています。

筆者は働いていますが、自宅で仕事をしているので、時間に余裕があるときは子どもたちと出掛けたり、家のことをやったり。毎日の食事も筆者が担当しています。

とはいえ、たまには妻に料理を任せることがありますし、妻も「今日は家事の気分が乗らない」という日もあります。

そういうときはお互いにサポートし合ったり、「今日は手抜きの日にしよう」と二人でさぼったりします。

「細かいことは気にせず、気分が乗らないならやらなくて良い」という意識です。

実際、筆者はスーツやシャツを着て毎日出社するわけではありませんから、ぶっちゃけその日に着るものがなくてもさほど困りません。

ただし、その代わり仕事では納期や約束事をきっちり守りますし、妻も子どもの世話には十分なリソースを割いてくれています。

「手を抜いてもいいもの」と「手を抜いてはいけないもの」を明確に区別し、夫婦でその感覚をシェアしている感じです。

「今日も夕食は惣菜かよ……」「洗い物をしてから寝てよね……」

夫婦でお互いに責任を押し付け合い、相手がミッションを完遂しないと「どうしてやらないの!?」と責め立てるような関係は、息苦しいと思いませんか?

それよりも、

「人間誰しもその日のコンディションがあるし、気分が乗らないときもあるよね。別に死ぬわけじゃなし、気楽にいこう」

というスタンスの方が、お互いに優しくなれますし、QOLも上がるように思います。

4.プライバシーを侵害しない

お互いの交友関係やSNSの使い方に干渉するなど、プライバシーの侵害にあたるような行為はNGです。

パートナーがSNSで誰かと仲良くしていたら、焼きもちを焼いたり嫉妬したり、あるいは「浮気されるのでは……」と不安になったりする気持ちはわかります。

でも、だからといってパートナーのSNSを規制する権利があなたにあるわけではありません。

ここで重要なのは、パートナーの行動に制限をかけるのは、この問題を抜本的に解決する方法ではないということです。

この問題を抜本的に解決する方法はただ一つ、「夫婦間の揺るぎない信頼関係を築く」しかありません。

そして言うまでもなく、夫婦間の信頼関係はどちらか一方だけが努力して構築されるものではなく、お互いの協力が必要です。

「疑われるようなことをしているあなたが悪い」という他責思考では、永遠に相手の信頼を得られません。

自分の不満の原因を、ついパートナーのせいにしてしまいがちな人は、他責的で他力本願な自分の思考の癖を矯正するところから意識してみるといいかもしれません。

5.おもてなしの精神を忘れない

5.おもてなしの精神を忘れない

料理が好きな筆者。

我が家の料理担当をしており、たまにはフランス料理をコースで出したり、じっくりと時間や手間をかけて調理するなど、常におもてなしの精神を料理に込めることを意識しています。

魚をさばき、寿司を握り、蕎麦まで打つ筆者。

そういえば、料理といっそう真剣に向き合うきっかけとなった言葉を、妻からもらったことがあります。

あれは確か、昨年か一昨年の夏のことでした。

普段、子どもたちの要望をほとんど何でもかんでも受け入れる寛容な妻に対し、筆者はこうたずねたことがあります。

「子どもたちを甘やかし過ぎじゃない?」

すると、妻はこう応えました。

「甘やかしてあげないと甘え方がわからない子になっちゃうし、何より優しさを知らないと人に優しくできないでしょ?」

この回答を聞いて、筆者は「なるほど」ととても納得しました。

それ以来、料理でのおもてなしもまた食育の一つだと考え、一家庭の食卓ではありますが、いっそう気を引き締めて料理と向き合っています。

筆者はどちらかというと、何でも人を頼るのではなく、自分で物事を解決する経験や知恵や機転を養ってほしいと思うタイプなので、先述したように妻に提言しました。

しかし、最終的には

「それを教えるのはあなたの役目。私には私の役目。それぞれにできることをすればバランスがいいんじゃない?」

と妻に言われ、またしても「その通りだな」と納得したのでした。

筆者夫婦の少しマニアックなルール

筆者夫婦の少しマニアックなルール

我々夫婦は基本的にいちいちルールを作らないスタンスですが、筆者なりの心得や心構えのようなものはあります。

具体的には次の通りです。

・料理の一番おいしいところは妻に譲る
・自分の欲しいものを購入するときは、妻が欲しいものも一緒に購入する
・ケンカではなく意見の交換・議論を行う
・処罰欲求や承認欲求に支配されたコミュニケーションは行わない
・性行為を強要しない
・妻の美容や趣味への投資を惜しまない
・実両親でなく義両親でもなく必ず妻を味方する

とりわけ筆者が昔から一番大切にしているのが「妻ファースト」です。

つまり、妻の気持ちや意思を最優先するということ。

これは、「自分の機嫌は自分でとる」にも共通している意識で、要するに「妻が自分のためにリソースを割いてくれないことに不満を持たない」ということでもあります。

子どもが生まれると、奥さんがあまりかまってくれなくなって拗ねる男性が世の中には意外と多いといいます。

ですが、そういった男性には

「奥さんの一番大変な時期だからこそ、パートナーとして最大限に配慮し協力してあげてほしい。自分のことなんて二の次三の次。

最優先すべきは奥さんの気持ちや意思であり、だからこそ『子ども第一』でライフスタイルや夫婦の在り方を見直した方が良い」

というメッセージとともに、「自分の機嫌は自分でとった方がコスパが良い」ということも併せて主張しておきたいと思います。

夫婦の形は千差万別

今回は夫婦のルールについてお話ししました。

夫婦間のルールは、それぞれの考え方やライフスタイル、習慣や生活状況によって変わると思います。

「あそこの家ではこういうルールを採用しているから、我が家でもそうしよう」と思っても、他者のルールが必ずしも自分たちに適合するわけではありません。

ルールが先行して息苦しい関係になってしまっては本末転倒です。

自分たちに合ったルールを採用し、ストレスのない関係作りを心掛けましょう。

Written by はるお

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