家庭内暴力は、身体的なものだけでなくモラハラや言葉の暴力による精神的なものもかなり多いです。
また、男性からだけではなく、女性からの言葉の暴力に悩んでいるパターンもかなり増加しているそう……。
そこで今回は、男女別にみる実際にあった言葉の暴力のエピソードをご紹介。
実際に悩んでいる人に向けて対処法もまとめたので、心当たりがある方は自分にあてはまっていないか一度確認してみてください。
「元カレと付き合っていたとき、
『本当見ててイライラするくらい無能』『お前に付き合えるのは俺くらい』
と毎日言われていたので、自己肯定感はいつも低かったです。」(女性/30代/派遣社員)
パートナーを無能扱いして、なぜか上から目線で言葉の暴力を振りかざすモラハラ男は多いです。
言い過ぎているという自覚もないため、日常的に相手をバカにして自信や自己肯定感を奪います。
「夫は怒ると言葉の暴力が激しくなります。喧嘩になると、
『お前は本当に嘘つきだ。誰からも信用されてない。周りの友達もみんなお前のことをそう思ってる。』
と罵倒されるので人に会うのが怖くなりました。」(女性/20代/フリーランス)
「なにげなく会話をしてるとき『お前の話をすると、友達みんなに別れろって言われる。』と笑いながら言われた。」(女性/30代/会社員)
言葉の暴力をする男性の中には、パートナーの人間関係を脅かす発言をする人がいます。
言われた側は、信用していた友達や家族さえも信じられなくなり孤独に陥りやすくなります。
「私の彼は、私が夜出かけようとすると不機嫌になります。仲のいい女友達としか会っていないのに
『俺の知らないところですぐ男に会おうとする。』『本当に尻軽女だな。』
など聞こえるように文句を言います。」(女性/20代/会社員)
彼女を独占したいあまり、言葉の暴力を浴びせるこちらの彼。彼自身が友達が少ないせいか、自分以外と飲みに出かけることが許せないそうです。
酷い言葉で束縛されれば、今後の付き合いまで考えたくなりますね……。
「子どもが生まれて当たりが強くなった妻。たしかに効率よく動けてなかったことは認めますが、
『本当に何もできないね。仕事も絶対できないタイプじゃん。』
と半笑いで言われたときは離婚しようかと思いました。」(男性/30代/会社員)
家事に育児も重なると、余裕がなくなり当たりが強くなってしまう女性は多いでしょう。
しかし、パートナーの能力を否定するのはNG。相手の自尊心を傷つける立派な言葉の暴力です。
「お小遣いの引き上げを交渉していたとき、
『あなたはATMなんだから不要にお金を使おうとしないで。』
と真顔で言われました。お昼もおにぎり2つしか買えないので、経済的DVだと思います。」(男性/30代/会社員)
こちらの男性は、物価高が激しくなってからもお小遣いを2万円しかもらえないため、自分のものはもちろんお昼ご飯さえも満足に買えないのだそう。
SNSでも夫をATM呼ばわりする妻はよく見かけますが、言われた方は稼いだお金を家に入れることさえ嫌になるはずです。
言葉の暴力を受けたとき、感情的に反応すると火に油をを注いでしまいます。
そのため、頭にくる言葉を投げつけられたとしても、いったんその場を離れお互いに冷静になるまで物理的に距離を取りましょう。
売り言葉に買い言葉がなくなると、不要な暴言がグッと減ることがあります。ただし、無視・無反応を貫いていると、相手の感情を逆なでしてしまうので要注意!
「言いたいことをまとめたいから少し時間が欲しい」などと言ってお互いに合意の上で距離を置くことが大切です。
言葉の暴力を1人でため込んではいけません。人格を否定する暴言は、どんなに強い心を持っていても自信の喪失や自己肯定感の低下につながります。
メンタルを維持するためには、信頼のおける友達や同僚などに相談することが必要です。
「あなたはそんなに酷い人じゃない」と否定してもらうだけでも心が救われ、自分の芯を持ち続けることができます。
モラハラをしている人のほとんどが無自覚です。言葉の暴力だって「ちょっと言い過ぎたかな?」くらいに軽く思っていることがほとんどでしょう。
酷い暴言を浴びせられたときは、言葉の暴力だということを伝えましょう。ただし、感情的になっている間は禁物!
落ち着いたとき、「あんな言い方されたら傷つくから、お互いにもう少し言葉を選ぼう。」と提案してみてください。
まったく聞く耳を持たず言葉の暴力を続けるようなら、別れることも視野に入れましょう。
今回は、実際にあった言葉の暴力エピソードを男女別にまとめました。どれも喧嘩になったとき誰しも言いそうになるものばかり。
たとえ言い過ぎただけでも、相手に深い傷を負わせてしまうので、どんなときでもパートナーへの敬意を忘れてはいけません。
また、言葉の暴力を受け続けながら一緒にいる必要はありません。精神的にきついと感じているなら、別れて自分の人生を大切にしましょう。
Written by sumire