好きな人ができると、彼のことで頭がいっぱいになる女性は多いでしょう。好きな人の存在を感じるだけで毎日がハッピーになるため、それ自体は嬉しい出来事です。
しかし、その感情が大きくなり過ぎると、依存してしまうという状態に繋がり、相手への負担へと変わる場合があるので注意が必要です。
この記事では、好きと依存の違いや重要なポイントを解説しながら、幸せなパートナーシップを築く方法を紹介します。
好きと依存はまったく違うように見えて、実は「紙一重」。
「好き」は自分の心が惹かれる、相手のことを気にいっている感情やその様を指しますが、「依存」は相手にすべてを頼って存在している様のことです。
最初は相手に惹かれる気持ちや好意、愛情を感じる幸せな状態だったとしても、距離が近づくにつれて相手をコントロールしたいという感情が生まれる場合があります。
相手なしでは生きていけないという状態になると依存へと変化してしまうのです。
依存は、最初から依存するのではなく、「好き」という相手に対する純粋な愛情から変化していくことが多いとされています。
では、好きと依存の違いをチェックする方法はあるのでしょうか。
意外と、自分では「好き」なのか「依存」なのかが分からないことが多いので、不安に思う人はぜひ参考にしてみてください。
まず1つ目は、相手も自分も尊重できているかを見てみましょう。「好き」な状態であるときは、相手の時間や交友関係も自然と尊重でき、好きな人が楽しい時間を過ごしていることに不満を感じません。
また、自分自身の気持ちを必要以上に抑えることがなく、相手を大切にしながらも自分の気持ちを素直に伝えられるケースが多いです。
しかし、「依存」だと相手のすべてを自分のものにしたいという欲求が強くなり、相手の行動や考えを尊重することができなくなってしまいます。
2つ目は、好きな人以外との交友関係も大切にできているかを確認してみましょう。「好き」の状態の時は、好きな人と一緒にいないときは、友人や家族など大切な人たちとの時間も楽しめます。
ところが、「依存」状態になると好きな人と離れている時間自体が耐えられなくなり、好きな人以外の交友関係が雑になってしまう傾向があります。
そして3つ目は、好きな人のことを考えると幸せな気分になれるかどうかです。
「好き」な状態のときは、たとえ離れていても好きな人について考えるだけで胸がキュンとなり、幸せな気分に浸れます。
しかし、「依存」状態になると、好きな人の行動を監視したり、疑いや不安な気持ちが出てきたりする場合が多いので、違いが分かりやすいでしょう。
好きな人と良好なパートナーシップを築くためには、相手を監視したり疑ったりする「依存」ではなく、それぞれが自立した上で関係性が成り立つ「相互依存」であることが理想です。
お互いに自分だけでも幸せに生きていける土台がある前提で、一緒にいることで相乗効果を発揮し、さらに良い人生を送れるように補い合える関係性が相互依存です。
このような関係性を目指せば、理想的なパートナーシップを築くことができるのです。
それでは最後に、相互依存で良好なパートナーシップを築くための方法を紹介します。
好きな人と、ずっと一緒に幸せな関係性を築くためには、どのようなことが必要なのでしょうか。
まず1つ目は、自分軸で生きることです。依存状態になりやすい人は、好きな人ができるとその人のことばかり考えて、自分よりも常に相手優先の生活になりがちです。
そのため、まずは人生の主役は自分であることを常に認識し、自分はどうしたら心地いいのかを考えながら生きるようにすると、好きな人とも良好な関係性を築けるでしょう。
2つ目は、恋愛以外の楽しみも大切にしましょう。好きな人にばかり意識が集中すると、やがて執着へと変化し依存状態になってしまいます。
普段から友人や家族・趣味など、恋愛以外で楽しむ時間もしっかり確保することが大切です。好きな人を頭から離す時間があれば、好きな人との時間も新鮮に感じられ、大切に過ごすことができるでしょう。
3つ目は、お互いにとっての幸せを基準に考えることです。好きな人と良好なパートナーシップを築くためには、自分さえよければいいという考えでは成り立ちません。
自分も好きな人もお互いが幸せかどうかを常に考えて選択すれば、相手からもあなたの気持ちを尊重してもらえるようになるのです。
今回は、好きと依存の違いをテーマに、間違えやすいポイントなどを詳しく解説しました。好きな人の存在は、毎日を幸せな感情で満たしてくれて、いつでも考えていたくなりますよね。
しかし、好きな気持ちが偏り過ぎてしまうと、良好なパートナーシップとは程遠い「依存」状態へ繋がってしまうため、気をつけなければなりません。
自分では、意外と分かりにくい部分ですが、ここで紹介したポイントを参考にして、ぜひ好きな人と幸せな関係性を築いてくださいね。
Written by 久木田(くきた)みすづ