婚活市場で人気の高い職業の一つに看護師がいます。
『看護師』という立派な資格があり、専門職でどこの地域でも安定して働けるなどの理由から注目されているのだとか。
しかし、人気が高い一方で看護師の独身率も高いとされています。なぜ人気なのに独身率も高くなっているのでしょうか?
今回は、看護師が婚活市場で人気なのかに加えて、看護師と付き合うメリット・デメリットもご紹介します。
看護師は、厚生労働大臣から免許を受けて傷病者などの療養上の世話や診察の補助を行う職種です。
看護師には正看護師と准看護師というものがあります。
正看護師は、医療機関や福祉の現場で医師の指示に従って診察の補助や療養の世話をします。
国家資格となり、自らの判断で看護を提供できるのが特徴です。
一方の准看護師は、都道府県知事の免許を受けて医師や歯科医師または看護師からの指示を受けて仕事をします。
仕事内容に関して大きな違いはありませんが、准看護師は自分の判断で看護業務を行うことはできません。
看護師は病院、クリニック、介護施設、訪問介護、保育園などの場で働く機会が多いです。
医療や看護に関する専門的な知識を活かして、医師と共に病気やケガをしている患者さんの診察、治療をサポートするだけでなく、精神的なケアも行います。
病院勤務の看護師の場合、外来担当、病棟担当、オペ室担当など様々な場所で働いています。
どこで働いていたとしても、基本的には医師や他の医療スタッフと協力しながら患者さんの回復や健康、生命などをサポートしている存在です。
看護師は高いスキルを身に付けた職業であり、婚活市場でも人気の職業となっています。
しかし、看護師の未婚率の割合が国勢調査で判明しているのです。
2020年国勢調査においては、国民全体の未婚の割合を調べたところ、男性約30%、女性約20%の割合で存在していることが明らかになりました。
2017年に行われた日本看護協会の「看護職員実態調査」では、全ての看護師のうち約31.7%が未婚となっています。
この調査では、対象となった看護師の90%が女性であることから、女性看護師は一般の女性に比べて未婚率が高いことが判明しました。
看護師には男性もいますが、まだ人数が少ないため、このような調査では大きな結果につながっていないようです。
・参考文献:2017 年 看護職員実態調査
資格を持つ看護師とのお付き合いには、どのようなメリットがあるのでしょうか? ここでは、看護師が婚活で人気の理由がわかるメリットについて見ていきましょう。
「白衣の天使」という言葉を聞いたことはありますか?
この呼び名は、ナイチンゲールが清潔で真っ白なエプロンを着用して看護していたことがきっかけで浸透した言葉です。
この時にナイチンゲールが清潔な環境で治療したことから、傷病兵の死亡率が低下して看護師のイメージも変化しました。
このような印象もあり、看護師には献身的で優しそうなイメージが強くなっています。
看護師が婚活で人気なのは、白衣の天使というイメージから家族になった時も優しくて献身的に支えてくれそうな印象があるからです。
上記でも簡単に説明したように、看護師は資格を取得していないとなれない職業です。
専門性の高さから、地域や働く場所を問わずに働きやすい印象があります。
万が一、結婚後に転勤してもその地域の医療関係機関で働けるため、安定した収入や専門性を活かした仕事ができます。
また、家族や夫婦の生活においても専門職という資格が安定していると考えられているのです。
看護師の給与は、平均月収33~35万円とされています。
夜勤の多さなども月収に関係してきますが、男性の一般労働者の平均よりも若干少ない程度です。
女性の一般労働者の平均と比較しても、5~6万円程度多くなっています。
共働きの家庭では、夫婦で家計を支えるのが一般的なので、給料の安定や社会的信用度の高さなどがメリットとなっているようです。
看護師という職業柄、患者さんなどに対して気遣いや気配りが求められます。
相手に対して適した態度で接すること、そして相手への気遣いや気配りが家庭生活でも求められることから自然と反映されていき、結婚後に配偶者や家族への配慮や優しさなどが生きてきます。
仕事の忙しさもありますが、気遣いや気配りの気持ちが強いという印象が婚活市場で高い評価を得ているのです。
体調が悪い時は不安な気持ちになるだけでなく、病院に行こうかどうか迷うこともあるでしょう。
こんな時に看護師がいると気軽に体調の変化を相談しやすく、専門的な知識を持っているため、とても頼りになる存在です。
すぐに病院に行かない場合でも体調の悩みを話しやすく、家族全体での健康についてのアドバイスもしてもらえることから安心感があります。
この安心感がお付き合いのメリットとなっています。
素敵な職業である看護師ですが、メリットがある一方で付き合うことがデメリットになると考えられることもあります。
「看護師との婚活はやめておけ」と言われることもありますが、本当に「やめておけ」と言われるようなデメリットが多いのでしょうか?
看護師がデメリットに思われる理由として、仕事がハードで不規則な面が一番に挙げられています。
看護師の仕事には患者さんの介助なども含まれていて、病棟勤務の場合は入院患者さんの世話もしなければなりません。
さらに患者さんの容態を診つつ、通常の仕事もこなさなければならないため、様々な面でハードになってきます。
病院だけでなく他の職場でも同じですが、人間関係や上下関係の厳しさもあり、これが精神的な疲労を抱える場合もあります。
そのため、心身ともに疲れ切った状態で帰宅することも多く、結婚生活でお互いにイライラしやすい状態になり、夫婦仲が険悪になることもあると言われています。
世の男性の中には「結婚したら夫が帰宅する前に家にいて欲しい」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、看護師の場合は仕事がシフト制であり、不規則な時間の勤務も多いです。
夜勤の日は昼間から寝ていたり、休日や祝日も関係なく仕事だったりします。
また気軽に有休を取ることもできず、交際していても連絡や約束に気を遣うことも多いでしょう。
平日の昼間に仕事をしている人からみたら、結婚後も相手のタイミングに合わせなくてはならない不自由さなどを感じたり、結婚してこの生活がどのように変化するのか想像できなかったりするため、デメリットに感じることがあるようです。
看護師との婚活がデメリットに感じる理由として、夜勤の多さが挙げられます。
不規則な看護師と平日の昼間勤務とでは、すれ違いも多くなります。
昼間にゆっくりできる時間があったとしても、夜勤だから寝ていたいということもあり、一緒に出掛ける時間も限られたり、寝ている間は静かにしていたりと気を遣うこともあるでしょう。
クリニック勤務の看護師にはイレギュラーな時間は少ないものの、病棟勤務や老人ホーム勤務などの場合は夜勤が定期的に訪れます。
このような看護師の勤務形態を理解していなければ、付き合ったり結婚したりという関係においてデメリットに感じてしまうでしょう。
また、夜勤の看護師は夜中に連絡してきたり、急にLINEが途切れたりすることもあり、このような行動が地雷と思われるケースもあります。
休憩中も急患がいればすぐに容態を診なければならず、わざとこのような行動をしている訳ではありません。
しかし、サラリーマンからすれば理解できないとして、地雷呼ばわりされてしまうのです。
看護師とのお付き合いがデメリットになるとして、家庭での家事分担が挙げられます。
特に亭主関白なタイプにしたら、デメリットでしかないかもしれません。
しかし、現在は共働きの家庭が一般的であり、積極的に家事や育児に参加する男性も増えています。
ただし、それ以上に看護師として働く妻がいる場合は家事と育児を負担する可能性が高くなります。
積極的に家事や育児に参加できる場合はデメリットに感じませんが、そうでない場合はデメリットにしかならないと感じるでしょう。
婚活看護師は地雷と言われるほど、中にはきつい性格の女性も多くいます。
献身的で優しいイメージがある一方で、性格がきついと言われてしまうのは、元々看護師を目指している人の性格がきつい訳ではありません。
優しい性格や穏やかな性格の看護師が少ないこと、そして看護師という職業柄、どうしても性格がきつくなってしまうからです。
看護師は、常に命に関わる業務が多く、危険な状況に立ち会うケースも日常的に起こります。
このような状況でゆったりした判断はできず、1分1秒を争うことも頻繁に訪れるため、どうしても厳しい性格になってしまうのです。
その結果、性格も厳しくなってしまい、デメリットに感じます。
看護師の婚活はやめておけと言われる理由のひとつに、離婚率の高さが挙げられます。
看護師の離婚率が高いという根拠のあるデータはないものの、離婚の理由となるのが収入の高さ、専門的な資格、不規則によるすれ違いなどの内容が、看護師のデメリットにいくつも当てはまるからです。
厚生労働省による調査では、看護師の平均年収が500万円以上という結果もあり、准看護師、助産師、保健師などと比較した際に約100万円以上も高いという結果もあります。
看護師として働く以上収入に困ることがないので、離婚に対するハードルも低いといえるでしょう。
今回は、看護師の職業やお付き合いに関するメリットやデメリットをご紹介してきました。
看護師は、健康や命を預かる現場で働く仕事であり、看護師はその仕事に誇りを持っています。
とても立派な職業であり、専門的な資格や知識がないと看護師にはなれません。
このような立派な仕事を、「婚活やめておけ」や「地雷」という判断で片付けてはならないだけでなく、職業で相手と婚活をするのはおすすめできません。
看護師という職業で判断する男性は、誰と婚活してもうまくいかないのでこの考えを改めた方が良いでしょう。
職業に関係なく、お互いをリスペクトする気持ちを持って婚活をしてみてください。
Written by 早紀