恋愛というのは、私たちの心を揺さぶる最も身近なものですよね。
でも、せっかくの出会いも「いい人なのにドキドキしない」と感じてしまったら、本当にその人との未来はないのでしょうか?
ときめきがなければ恋愛も結婚も無理?
そんな疑問を持つ人へ、心理カウンセラーのわたくし千桜ミモザが、少し違った視点からお話をしましょう。
私たちはよく、「ときめき」を恋愛の判断基準にして会話をすることがありますよね。
けれど、「ときめかないけれど大切な人」と感じることももちろんあるはずなのです。
実は、そう感じる関係性が、長い目で見るととても価値あるものかもしれません。
もちろん、ドキドキするようなときめきのある恋愛は素晴らしいものですが、いつまでも穏やかな関係でいたいなぁと考えているのであれば、一緒に過ごした時間や経験が関係を築くような形も恋愛のひとつなのです。
信頼関係やお互いを思いやる心、共に過ごした大切な時間。
これらが積み重なって、私たちは相手の男性のことを「大切な人」と感じるのです。
恋愛の始まりに「この人が好きかどうか」を焦る必要はないのですよ。
多くの人が、「好き」から始まるときめく関係が恋愛として当たり前かのように憧れます。
そして、そのときめきが結婚へと繋がるイメージを持っているのではないでしょうか。
しかし、時には「ときめく恋愛をしなければならない」という呪縛に寂しさを感じたり、自分を出せずに苦しんだりする女性も少なくありません。
そんな時こそ本当に自分が望むパートナーは、一緒にいて安心できる人ではないでしょうか。
「ドキドキする恋愛」は確かに魅力的です。
でも、それがすべてではありませんし、自分の中にある「安心感」や「心地よさ」を大切にすることも、恋愛や結婚では重要なのです。
過去に恋愛で苦しんだ経験があるなら、それはときめきを優先する恋愛に向いていないのかもしれません。
恋愛は、自分を犠牲にするものではなく、自分も相手も大切にできる関係が本当の意味での愛なのです。
自分が一緒にいて安心でき、自分らしくいられる人が、あなたにとっての「大切な人」です。
恋愛は、自分自身の価値を高める経験ですから、ときめきも大切ですが、もっと大切なのは共に感動を分かち合える関係を得ること。
刺激よりも感動を重視する人生を望んでいるからこそ、私たちは「心に響くような関係」を大切にしたいですよね。
「安心感」や「心地よさ」を望むなら、必ずしも「ドキドキする恋愛」を追い求める必要はありません。
大切なのは、一緒にいるときに自分が本当に心からリラックスできるか、そして、自分らしくいられるかです。
これらの感情は、恋愛を深めていく上での土台となり、結果として長続きする関係につながります。
人生を共に歩むパートナーを選ぶ際には、一瞬のときめきよりも、長く深い信頼関係を築けるかが鍵になります。
一緒にいて自分を失うことなく、逆に自分を高め合える関係。
そういう関係性を目指すことが、結局は自分自身にとっても、相手にとっても最良の選択となるでしょう。
では、恋愛と結婚それぞれとときめきの関係性はどうでしょうか。
わかりやすく解説をしていきましょう。
恋愛においては、始まりがすべてではなく、どう続けていくかが重要なはず。
刺激を求めがちな恋愛よりも、お互いを深く理解し合い、支え合うことができる関係を築くこと。
これが、真に充実した恋愛への道であり、お互いにとっての幸せにつながります。
そして、恋愛は自分自身を見つめ直す機会でもあります。
あなたが恋愛から何を得たいのか、自分がどうありたいのか、どう生きたいのかを考え、その答えが導く人生のパートナーを選ぶこと。
それが、自分にとって最適なパートナー選びの第一歩となりますし、ときめきがなくても穏やかで充実した恋愛を経験することができるのです。
多くの人が抱く一般的な見解は、恋愛と結婚にはときめきが不可欠だというものです。
しかし、実際にはときめきだけが結婚生活を支えるわけではありませんよね。
なぜなら、結婚は幻想の中で生きるのではなくて、リアルな生活の連続だからです。
おだやかで互いを尊重し合う関係は、長期にわたる結婚生活においては、ときめき以上に重要な要素かもしれません。
結婚は、一時的な感情の高まりよりも、信頼の構築やお互いの成長を支え合うことによって成り立っています。
ときめきがなくても、お互いの価値観を尊重し共に歩むことを選ぶ二人ならば、充実した結婚生活を送ることができるのです。
ときめくことが恋愛の醍醐味のようにとらえていると、長い結婚生活を共にするために必要なポイントを無視することになります。
老後まで常に刺激を受ける生活がいいのか、おだやかで毎日が幸せだと感じる生活がいいのかにもよるでしょうが、恋愛も結婚も「その人といる自分が成長するかどうか」を大切にしたほうがよさそうです。
ときめきはちょっと横に置いて、いい人ならば一緒に食事をしたりお出かけをするなどして、二人の時間を積み立ててみましょう。
「一緒にいるのもいいかも」と思えるようになれば、関係性を深める合図ですよ。
Written by 千桜ミモザ