家族の幸せは、毎日の暮らしの中で感じる小さな喜びから作られるものです。妻の幸せは、家庭の明るさにとても大きく関わっているとよく言われますが、本当にそうなんでしょうか?
今回は、妻が幸せを感じることがどう家庭円満に繋がるのか、そしてその幸せを叶えるためにできることについて大切なポイントを押さえながらお話しします。
幸せな夫婦、幸せな家庭をめざすみなさんに、素敵な家庭生活を送るためのコツをお伝えします。
あなたは一緒にいる人が機嫌を悪そうにしていたら、自分までつらくなってしまったり、逆に一緒にいる人が楽しそうにしていたら、自分まで気分があがったりしたことはありませんか。
これは、人の気持ちが周りの人にも移ってしまうということで、心理学では「情動伝染」といいます。
家族は一番身近な人たちですから、この「情動伝染」はもちろん家庭の中でも起こります。
ということは、笑顔が増えれば、一緒に暮らす家族も笑顔が増えて家族みんなの仲も良くなるわけです。
だから、妻が幸せだと感じている時は自然と笑顔が増えて、それを見たり感じたりする家族も同じように笑顔が増えて幸せな気持ちになります。
夫の場合ももちろん同じですよ。 「疲れた」ばかり言っていると、妻も他の家族も元気がなくなってしまいます。
でも、「今日もお互いお疲れさま」や「ありがとう」などの言葉をかけて笑顔で帰ってくると、家族も嬉しくなって笑顔で迎えてくれるというわけです。
妻の幸せが家庭の幸せにつながるのは、妻の心や気持ちが家族の雰囲気や関係に大きく影響するからだということがわかりましたね。
妻は家庭の中心となって、夫のフォローや子どもの世話をしたり、家事をしたり仕事をしたりと、いろいろな役割を担っています。
実にオールマイティーで守備範囲が広いのが特徴。
だから、妻がストレスや不満を抱えていると、家族に対してイライラしたり冷たくしたりすることもなきにしもあらず。これは家族のコミュニケーションや信頼を傷つける可能性があるので、避けたいところですよね。
反対に、妻が幸せだと感じていると、家族に対して笑顔で話しかけたり優しくしたり、感謝や愛情を伝えたりすることができます。これは夫婦や家族の絆を深める効果があることがわかっています。
また、妻が幸せだと、自分のことだけでなく夫や子どもの幸せも考えるようになります。
こうした行動は、家族の協力や支え合いを促す効果があるわけです。
このように、妻の幸せが家庭の中でいい感情や行動として増えることで、家族の仲が良くなって、結果的に家庭が円満になると言えるのです。
「妻が幸せだ」ということは、なんていいことづくめなんでしょう!
ではここで、妻だけではなくて家族みんなが笑顔になるために、押さえておきたいポイントをご紹介しますね。
これを知っていれば実践に迷うことはないですし、笑顔がどんどん増えて家庭円満間違いなしですよ。
家族に対して、「ありがとう」や「すごいね」などの感謝や褒めの言葉をたくさん伝えることで、家族の絆やお互いの自信を強めることができます。
身近な家族だからこそ、大切にしたい言葉です。
家族との会話は、互いの気持ちや考えを知ることや、悩みや問題を解決することにとても役立ちます。
「おはよう」からはじまり、「いってらっしゃい」「いってきます」はもちろんですが、その日の出来事などをさらっとでいいので会話ができるように意識をしてみましょう。
「おやすみ」を言うまでに、笑顔で過ごすことができれば最高ですね!
家族はそれぞれ個人であり、自分の好みや価値観があります。
ついうっかり、家族の選択や趣味に対して否定をしたり口出ししたりするのではなく、尊重したり受け入れたりすることが大切です。
自分に自由な価値観があるように、家族それぞれにもあることを頭に入れておくといいでしょう。
子育てや仕事に忙しいと、夫婦の時間が疎かになりがちです。
でも、夫婦の関係は家庭の基盤であり、幸せな家庭を築くためには夫婦の時間を大切にすることが必要です。食事の時でもいいですし、休日が同じであればお茶を楽しむのもおすすめですよ。
家族といえども、時にはイライラしたり不満に思ったりすることがあります。
そのようなときは、相手を責めるのではなく、自分の気持ちを正直に伝えることが大切です。
「今ちょっと気分があまりよくないから、あとでもいいかな? 」と伝えれば、夫や妻はもちろんですが、子ども達も理解をしてくれるものです。
家族は互いに支え合うべきですが、自分の課題や責任を他の家族に押し付けたり、逆に他の家族の課題や責任を自分が背負い込んだりするのはよくありません。
家族の境界線を守りながら、自分の責任は自分で解決することを心がけましょう。
家族みんなが笑顔になるコツは、家族とのコミュニケーションや感謝、尊重、距離感などに関係しています。
夫や妻をはじめ、家族は一番親しい仲だからこそ境界線の意識が必要です。
家族それぞれが自分らしく生きながら、家族の絆を深めていくことが、家庭円満を築くための秘訣と言えるでしょう。
Written by 千桜ミモザ