若い頃はバリバリ働いたビジネスマンも、いつかは必ず定年退職を迎えます。
平均寿命も伸びた現代において、60代、70代はまだまだ元気な世代。セカンドライフ、人生の新たな章の始まりです。これまでの忙しい日々から解放され、夫婦でゆっくりと時間を過ごせる絶好の機会になるでしょう。
定年退職後という新しい生活のステージで、夫婦仲を深め、生活に彩りを加えるための過ごし方を紹介します。
まずおすすめしたいのは旅行です。
会社勤めをしていると、なかなかまとまった時間を取るのは難しいもの。たっぷりと自由な時間があるセカンドライフだからこその旅行を楽しんでみてはいかがでしょう。
国内外問わず、興味のあるさまざまな場所へ出かけ、新しい発見をし、共通の思い出を作ることで、お互いの関係をさらに深めることができるでしょう。
どんなに定年退職後を楽しみにしていても、体調を崩してしまっては元も子もありません。セカンドライフを目一杯楽しむには、健康な体づくりも重要です。
ゴルフ、スイミング、テニスなど、年齢を重ねてからでもできるスポーツはたくさんあります。ぜひ夫婦で楽しめるスポーツを見つけてみましょう。
ハードなスポーツはちょっと大変……という場合は、自宅の周りのウォーキングやジョギングで十分OK。健康維持に努めることで日々の生活に活力が生まれます。
二人で一緒にやることで継続しやすくなるのもポイントですよ。
アウトドアが好きな夫婦なら、ぜひハイキングや自然散策へ出かけましょう。
自然の中を歩き、季節の草花や景色の移ろいを感じることは、心身の健康にも良い影響をもたらします。
お金がかからず、必ずしも遠出しなくて済むのも大きなメリット。
晴れた日に、自宅近くの山や公園などを夫婦の会話を楽しみながら歩くだけでも十分楽しめますよ。
手軽に始められる趣味としては、映画鑑賞はとてもおすすめです。
映画館に出かけるもよし、思い切って自宅の一室をシアタールームに改装して楽しむなんてのも素敵ですね。
思い出の映画も最新作も、一緒に見れば楽しさは二倍。共通の話題も増え、きっと夫婦仲もより深まるはずです。
自宅の庭やベランダを活用して、家庭菜園やガーデニングを始めるのもいかがでしょう。
植物が育つ様子を間近で眺めるのは、とても癒やされるし楽しいものです。一緒に作業することで絆が深まり、「次は何を植えようか」なんて会話も弾みます。
収穫した野菜や果物を使って、料理を作るのも楽しみの一つですね。
というわけで、定年退職後には料理を始めてみるのはいかがでしょうか。
これまで妻がメインで担当していたという場合は、この際夫にも覚えてもらいましょう。そうすれば家事負担も軽くなります。
一緒にキッチンに立つことで夫婦間のコミュニケーションが深まりますし、お互いに対する感謝の心も生まれるでしょう。
また、新しいレシピに挑戦する、料理教室に通ってみるなど、ルーティン化している日々に変化が生まれるかもしれません。日々の食事がより楽しいものになるでしょう。
写真撮影という趣味はいかがでしょうか。
今はスマホのカメラでも十分高品質な写真が撮影できるので、新しく機材を購入する必要がないのも嬉しいポイントです。
夫婦で出かけた旅行や日常の何気ない風景を写真に残すことで、毎日に張り合いが出ます。
撮影のために二人で散歩に行ったり、カメラ教室に通ったり、はたまたお互いの写真を見比べたりしながら、たくさんの素敵な思い出を形に残しましょう。
地域で行われているボランティア活動に参加することで、友達が増えます。
定年退職後は人とのコミュニケーションが希薄になりがちです。社会とのつながりが遮断されるとさまざまな問題が起こります。
ボランティア活動を通して、社会に貢献する喜びを感じられることで、元気になったという人はとても多いです。
清掃や地域のイベントの手伝い、社会福祉施設での支援など、さまざまな活動がありますから、参加しやすいものから挑戦してみましょう。
定年退職を機に、長年の夢だった田舎暮らしや海外移住を実現する夫婦も少なくありません。
新しい環境での生活は、夫婦にとって新たな挑戦となり、日々を新鮮な気持ちで過ごすことができます。
事前の準備と計画をしっかりと行い、夢の移住生活を実現しましょう。
定年退職後の生活は、夫婦で新たな発見や挑戦を楽しむ絶好の機会です。
旅行やスポーツ、映画鑑賞、ボランティア活動から移住まで。多種多様な過ごし方を通じて、夫婦の絆を深め、第二の人生をより豊かなものにできるでしょう。
覚えておきたいのは、定年退職後に突然これらを始めようと思ってもうまくいかないということ。いざその時を迎える前から、夫婦二人での過ごし方についてよく話し合っておきましょう。
大切なのは、お互いの興味や健康を考慮しながらともに楽しむこと。
定年退職後も、人生はまだ長く続きます。夫婦揃って幸せを感じられる選択ができると良いですね。
Written by 七尾なお