美容クリニック、マツエクetc…… これって、無駄遣い? 自分のために課金をすることは、投資か、それとも消費なのか、判断をすることは難しいですよね。自分のためのお金の使い方に悩む人へ、消費と投資の見分け方についてご紹介します。
お金の使い方は、「消費」と「投資」の2パターンしかありません。消費とは、必要不可欠なもののためや、欲を満たすための出費のこと。一方で投資とは、リターンを期待して使うお金のことです。
消費と投資の最も大きな違いは、お金を使うことで満足するタイミングにあると言えるでしょう。消費では、お金を使ったことで欲が満たされ、その場ですぐに満足することができます。
投資では、お金を使ったその場では満足しません。後になんらかの形で自分に戻ってくることに期待をしてお金を使うのが投資です。
ここではさらに、消費について掘り下げてみましょう。
消費とは、自分のために必要な出費のことです。たとえば、美しさを保つための出費、身だしなみのための出費、欲を満たすための出費があります。具体的には、
・ランチ(食事)
・マツエク、まつげパーマ
・ネイル
・ヘアカラー
・化粧品
・服
・趣味への課金
・付き合いの飲み会
などが当てはまるでしょう。
これらに共通するのは、効果が期間限定であるということです。例えばマツエクやまつげパーマは、1ヶ月もすればもとの状態に戻ってしまいますよね。ネイルにもヘアカラーにも同じことが言えます。化粧品や服は、身だしなみに欠かせないアイテムであり、消耗品です。
ストレス発散のための趣味への課金は、消費に当てはまります。
では投資とは、具体的にどのようなことを言うのでしょうか。
投資では、将来への期待を込めてお金を払います。今後の成長を期待したり、課金した以上の儲けを願ったり、自分へのリターンを求めて使うのが投資です。
投資では
・ジム通い
・脱毛
・美容クリニック通い(整形、美肌トリートメントなど)
・歯科矯正
・習い事
・資格取得のための勉強
などが当てはまります。
ジム通いをすると、体が引き締まって健康にもなります。人前に出る商売をしている人、人と接することが多い仕事の人では、若々しい見た目を保つことが仕事に直結することがあります。特に美容は、年令を重ねるごとにお金と時間をかけた分だけ効果が高くなるので、立派な投資だと言えるでしょう。
仕事のために必要な習い事や資格取得は、キャリアアップや収入増にも繋がりますよね。その他、飲食店に勤めている人の食べ歩きなど、情報収集のための出費は。自分に付加価値をつけるものとなり、投資になります。
消費も投資も、なんの目的もなくお金を使うのは、ただの無駄遣いです。自分への課金を有意義なものにするためには、お金を使う目的を明確にすることが大切です。
たとえば「英語を身につけるためにレッスンに通おう」などと割り切り、なんのためにお金を使うのか自分の中ではっきりさせておきましょう。
「自分のためだ!」と開き直ると、お金を使いすぎてしまいがち。その時は満たされたとしても、後から振り返ったとき「使いすぎたな」と後悔することになりかねません。せっかくスッキリするはずなのに、それでは苦い思いが残ってなんとも言えない気持ちになりますよね。自分に課金をするときは、ここまでなら大丈夫だという予算の上限を決めておくと安心。後味の良いお金の使い方は、満足度が高いです。
真面目な人ほど、「自分に課金するなんてもったいない」と節約して、ひたすら貯金していることがあります。確かに貯金は大切ですが、自分に我慢を強いてしまうことも……。「貯金が趣味」と言っていても、やりたいことを諦めていることも多いのです。ですから、ときには自分に課金することも必要なんだと認め、やりたいこと、欲しいものにお金を使ってくださいね。自分への課金に罪悪感を持たないことが大切です。
消費も投資もどちらも、自分のためにお金を使うことは、自分を成長させることに繋がります。ただ、だらだらと目的もなくお金を使うのは無駄遣いになり、得られるものもなく、虚しい気持ちになるのでやめましょう。目的を持って消費や投資をすることは、自分を満足させてくれるものであり、自分の成長にも有意義なものなので、ときにはしっかり自分に課金してあげてくださいね。
Written by さあや