人の意見を聞くメリットとデメリットとは

人生の教訓として「人の意見は聞いた方がいい」と言われたことはありませんか? 確かに人の話を聞くのがうまい人、いわゆる聞き上手な人ほど人間関係もうまくいっているイメージがありますよね。

しかし、時には聞いていて疲れたり、ストレスを感じたりすることもあって、必ずしもメリットしかないとは言い切れません。そこで今回は、人生において人の意見は聞くべきか、それとも聞かないべきかをメリット・デメリットから解説していきます!

人の意見を聞くメリット

まずは、人の意見を聞くメリットについてご紹介します。

相手のことを深く理解できる

人の話には、相手が物事をどのように考えているのか、どのようなことに興味があるのか、どこに価値観を置いているのかなど、たくさんの情報が含まれています。声のトーンや大きさ、話す速度、抑揚などから、ある程度の性格を推測することも!

また、ほとんどの人は言葉の表面だけでは表現しきれない感情を秘めているものです。人の話をよく聞くことで、言葉の裏に隠れた感情までしっかり読み取れるようになるのです。

自分の話を伝えやすくなる

「急がば回れ」という言葉がありますが、相手に自分の話をしっかり聞いてほしい時ほど、先に相手の話を聞いた方が良いです。

話したいことがあるのに、それを抑えて先に相手の話を聞かなければいけないとなれば、つい上の空で聞いてしまいがち。相手が満足するまで話したところで、自分の話を始めた方が、真剣に聞いてもらえる可能性が高いですよ!

好感を持ってもらえる

話の途中で口を挟み自分の話し始めたり、「その話はすでに知っているから」と話を止めさせたりするなど、人の話を聞かない人は嫌われることが多いです。結果として「この人とはもう話したくない」と思われてしまう可能性もあります。

反対に、話をしっかり聞いてくれる人には好感を持ちます。これは、自分のことを知ろうとしてくれている、尊重してくれている、という印象を受けるためです。

忍耐力を養える

例えば、あまり興味のない話を長々と聞かされている時や、自分も話したいことがあるのに相手の話がなかなか終わらない時などは、忍耐力が必要とされます。つまり、人の話を聞くこと=忍耐力を養うこと!

自分がすでに知っている話や、要領を得ない話を最後まで聞ける人には、自制心や忍耐力があると言えるでしょう。

自分の盲点に気付くことがある

物事の考え方は人によって様々で、自分にない知識や経験を持っている人もたくさんいます。人の話をよく聞くということは、自分が知らなかったことを知れたり、時には自分の盲点に気付かされたりすることも。

人の話を聞かずに、自分が持っている知識や経験ばかりに頼っていたり、自分の考え方に固執したりしていると、それ以上の成長は望めません。周りの人から学ぶ姿勢を持って話を聞くことで、人生の幅に広がりが出てきます!

人の意見を聞くデメリット

自分の盲点に気付くことがある

人の意見を聞くことでどのようなデメリットがあるのかも知っておきましょう。

疲弊する

グループの中でも人の話を聞いてくれる人より、自分の話を聞いてほしいという人の方が多いものです。みんなが順番に聞き役に回れば良いのですが、なかなかそうもいきません。その結果、希少な聞き役の人がずっと聞き役をやる羽目になり、自分の話をする機会が減ったり、聞きたくない話を聞き続けなければならなかったりして、疲弊することもあります。

依存されやすくなる

人の話を聞くのが上手な人ほど、友達や恋人に依存される可能性が高いと言われています。
なぜなら、依存体質の人は常に自分の話を聞いて理解し、認めてくれる人を探しているからです。

上記でも述べたように、話の聞き役に回れる人は希少なこともあって、依存体質の人に出会ってしまうとなかなか離してもらえない恐れもあるでしょう。

自分の意見がないと思われる

人の話ばかり聞いていて、自分の話をしなければ「自分の意見がない人だ」と思われてしまうこともあります。相手のことを尊重するあまり、「あの人は自分の意見がないから信用できない」と言われれば本末転倒です。

人の意見ばかりに耳を傾けるのではなく、自分の意見も発信していくことが大切です!

おわりに

自分の意見がないと思われる

今回は、人生において人の話は聞くべきか、それとも聞かないべきかをメリット・デメリットを踏まえて解説してみました。人の話を聞くことには、相手のことが理解できる、好感を持たれやすい、自分の盲点に気付けて成長のきっかけがつかめるなど多くのメリットがあるため、基本的に人の話は聞いた方が良いと言えるでしょう。

しかし、常に聞き役に回っていると疲れたり依存されやすくなったり、自分の意見がないと思われたりする可能性もあります。そのため、人の話を聞くだけではなく、自分の考えとの共通点や相違点を把握した上で、自分の話も相手に聞いてもらうなど、話す・聞くのバランスをうまくとることが大切です。

Written by 早紀

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