食の東西を問わず、食事をする際には様々なマナーやルールが存在しています。人の品格は食べ方に出ると言っても過言ではなく、実際に食べ方の美しい人は育ってきた環境に恵まれている場合が多いです。今回は、育ちが良い人の綺麗な食べ方についてご紹介します。
皆さんは、育ちが良い人にどのようなイメージを抱いていますか? 言葉遣いが綺麗だとか、所作に品があるとかそんな印象があるかもしれませんね。
育ちの良さが表れる瞬間はいろいろありますが、なかでもよく耳にするのは食事の作法です。
食事に関するマナーは、各家庭の食事シーンが深く関係しています。きちんとしたテーブルマナーが自然と身に付いている人は、家庭環境が良かったことが伺えます。
実際、交際相手に対して食事のマナーがきちんとしていることを条件にする人がいるほど重要なポイントになっています。
では、育ちが良く見える食べ方とは、一体どのようなものなのでしょうか? 実際に育ちの良い人が食事の席でやっているマナーについてご紹介します。
料理に焼き魚があった場合、食べ方に苦戦する人は多く、できることなら人前では食べたくないと思う人も多いのではないでしょうか?
お頭つきの魚が出された場合は、どこから箸をつけるのが正しい食べ方だと思いますか?
焼き魚は基本的に、上身の左側から箸で一口分ずつ身を取って食べるのがマナーです。表面を全て食べ終わるとひっくり返してしまいたくなりますが、それはタブーであるため絶対にやってはいけません。
焼き魚の正しい食べ方は、教わったり自分で調べたりしなければ身に付かないものです。綺麗に食べられる人は、幼少期に両親からきちんと食べ方を教わった育ちの良い人かもしれません。
ハンバーガーは、バンズとバンズの間に具材がたっぷり挟まれていてとても食べにくいメニューです。上手に食べないと横から具材がはみ出してしまい、どうしても見栄えが悪くなります。
ボリュームのあるフィンガーフードを美しく食べるために、育ちの良い人はどのようなことをしているのでしょうか?
一般的には、バンズの下側を親指で押さえ、残りの指で上のバンズを押さえるという食べ方ですが、ハンバーガーを綺麗に食べる人は、人差し指と中指を上のバンズに置き、残りの指で下のバンズを挟むように持ちます。
この持ち方はまんべんなくバンズを押さえられるので、横から具材やソースがはみ出すのを防げるのです。
スープを飲むときは音を立ててはいけません。これは基本中の基本のマナーなので知っている人も多いとは思いますが、スープを飲む際には他にもマナーがあります。
意外とやってしまいがちなのが、息を吹きかけてスープを冷ますという行為。また、残りが少なくなったときは、皿に直接口を付けるのではなく、最後の一口まで皿を傾けてスプーンですくわなければいけません。
スープの飲み方にも育ちの良さは表れますよ。
育ちの良し悪しが出る食事のマナー、綺麗に食べる人がいる一方で、相手が引いてしまうような食べ方をする人もいます。次は絶対にやってはいけないNGな食事の仕方についてご紹介します。
思い当たる節がある人は、これを機に改善できるようにしましょう。
箸の持ち方がおかしかったり、器を持たずに食べたりと、食器の扱い方が間違っている場合、育ちが悪いのではないかと思われてしまう可能性が高いです。
器を持たないで食べる人は顔を皿に近づけるため、自然と猫背になってしまいます。周りから見るとだらしない食べ方に見えるので、食器は正しく扱わなければいけません。
食事の際、食べ物を口に入れた状態で会話をする人がいます。人と食事をしていると会話が弾むこともありますが、だからと言って口に何か含んだまま会話をするのはNGです。
最悪の場合、口から食べ物が飛び出たり、咀嚼音が聞こえたりするので、食べ物が入っている時は必ず口を閉じましょう。相手が不快な思いをしないためにも、そして自分が恥ずかしい思いをしないためにも、必要最低限のマナーは守るようにしてください。
今回は、育ちが良い人の食事の仕方についてご紹介しました。
食べにくいメニューやルール・マナーがある場合、その食べ方によって育ちの良し悪しが分かります。相手に良い印象を与えるためにも日頃から意識して綺麗な食べ方を心掛けましょう。いずれ自然と身に付くようになりますよ。
Written by 早紀