完全に自分の過ちを棚に上げて、元カノに全ての原因があるように記憶を改ざんし、しかも自分はそんなことをされても優しいからよりを戻してやる、とするのがロミオメールのテンプレート。
ロミオメールの種類や対策方法を紹介するのでぜひご覧ください。
「ロミオメール」にもいろいろありますが、簡単に説明するとロミオメールは別れた女性と復縁したい男性が送ってくる女々しいまたは高圧的な、復縁要請メールのこと。
ロミオメールの「ロミオ」は有名なロミオとジュリエットの物語からきたもので、ロミオが求愛するシーンを思い起こさせるメール、という意味で使われるようになったのでしょう。
ロミオに対して、女性が出してくるメールは「ジュリメール」と呼ばれています。こちらもロミオメールと同じで、別れた恋人と復縁したい女性が送ってくるメールです。
まるでロミオとジュリエットのジュリエットになりきったような内容で送ってくるためついた通称でしょう。ロミオメールと同じように懇願系や高圧系などたくさん種類があります。
一口にロミオメールといっても、ロミオメールを書く人によって笑えるメールや頭おかしいとしか思えないメール、どこからコピベしてきたの? と聞きたくなるようなメールなどさまざま。
いくつか系統を分けてみましたが、実際には複数回のロミオメールが毎回違う系統のメールでくるといったこともあります。1つのロミオメールに色んなパターンを混ぜ込んでくるようなタイプも。
詩人になりきったような短いポエムを送ってくるロミオメール。
素人のポエムというだけでなかなか寒いものがありますが、内容がこれまた自己陶酔にひたりきったりしていて、見るに堪えないものが多いのが特徴。
受け取った女性が一周まわって笑えてくる、なんて反応になることも。とにかくキモい、自分勝手な内容でムカつくロミオメールです。
付き合っていた当時、結婚していた当時の思い出として女性の魅力を褒めているつもりなのかもしれませんが、内容がセクハラになってしまっているロミオメール。
夫婦の夜の生活の内容を赤裸々に書かれたりと、女性が困惑する代物です。
ロミオメールで相談したくても、他人に内容を見せたくないような内容だったりするし、見た本人も不快になるしで攻撃力は高めです。
ハネムーン系ロミオメールは、モラハラや暴力をふるっていた元カレや元配偶者が、行ったハラスメントや暴力について「心から謝罪するよ、もう一度やり直そう」など送ってくるタイプです。
モラハラや暴力を繰り返すタイプは、暴力をふるっている期間とそれを心から反省しているように見える期間を繰り返していると言われています。この反省した様子を見せて優しくしてくる期間をハネムーン期といいます。
ロミオメールを送ってくる男性の中でも、過去の行いを忘れて高圧的に「お前は〇〇すること!」といったような内容で送ってくるロミオメールです。
ロミオメールでありながらも謝罪するような内容はなく、お前が悪い、俺は悪くないとどう見ても求愛には見えません。
しかし、そんな内容でありながら「思い出の場所で待ってるから必ずくること!」といったように勝手な約束までしてくるパターンもある始末。もちろん従う必要はありません。
詩人気取り系と似ているのですが、歌詞といっても完全な自作ではなく有名なアーティストの曲から勝手に歌詞を変えたり、中には自作の歌をつけてくるといったつわものも。
このケースの場合、女性の好きなアーティストの好きな曲でやるパターンが多いです。ギター弾けるんだぜ系の男性だった場合は、歌を録音して送ってくることもあるということですから恐ろしい話です。
お金や介護要員など、相手の目的が見え見えのメールはたかり系ロミオメールです。
「ところでお前、遺産が入ったらしいな」とか「俺の払った慰謝料まだ残ってるだろ?」とか、とにかくお金にこだわったメール。
さらには男性の両親のどちらかが入院などして「一時は家族だったんだ、助けてくれ」といったケースも。お金や病気について書かれていたらこのタイプかも。
最後は、ロミオメールを出してくるのが元カレでも元配偶者でもなく、その兄弟だったりするケース。
そんなことあるのかと思うでしょうが、実際元パートナーの周辺からおせっかいメールが届くことはあるようです。
「〇〇も悪いと思ってるよ。今ならやり直せる」など、元カレや元旦那を擁護しつつこちらに妥協を求めてくるような内容です。
この系統の場合、相手はあなたがいなくなって困ったことになっている可能性が高いですが取り合う必要はありません。
ロミオメールはいつでもくる可能性があります。が、中でも来やすい時期というものはあるもので、代表的なのが「バレンタイン」、「七夕」、そして「クリスマス」だと言われています。
今まで何も言ってこなかったのに、いきなりこれらの時期にロミオメールが来たと思ったら定期的に届くようになった、というケースもあるくらいです。
日本ではバレンタインは女性から男性へチョコを贈る日、となっていますよね。
そのためか、職場や世間の雰囲気でバレンタインなのに自分がチョコをもらえないこと、かつてはもらえていたことを思い出したロミオがロミオメールを送ってきます。
「お前がくれた〇〇は美味しかった」とか、「手作りでほんとうに嬉しかった」などの思い出を美化した内容が多くなります。
少々はた迷惑なのが、七夕ロミオ。どんなロミオかというと、デパートなどに飾られている笹の葉に「〇〇が反省して帰ってきますように」などの短冊をつけてしまうというものです。
まったく関係のない赤の他人にも見えてしまうので、個人情報が書かれていたら大問題です。自己陶酔型のロマンチック系ロミオにありえる行動で、「お祈り系」とも。
クリスマスといえば、日本では恋人同士のイベント日や子どもがプレゼントをもらえる日ですね。
外にも恋人たちの姿があふれるのですが、その光景を見たせいか一人で過ごすクリスマスが寂しくなったのか、この時期にロミオメールを送ってくるロミオも続出します。
勝手に「思い出のレストランで待ってます」系のメールを送ってきたりすることも。
見るだけで不愉快になることも少なくないロミオメール。できるなら見たくないものです。そのため、早めにロミオメールをやめてもらうための対策方法は主に3つ。
対処を誤るとしつこくロミオメールが続いてしまうことがあるので、迂闊にロミオメールに返信することだけは、おすすめできません。どんな対策をとるか考えましょう。
まずは、はっきりきっぱりともう相手に気持ちはないことを伝えて、二度と連絡しないようにと伝える対策方法です。
この対策での注意点は、使う言葉を間違ったり相手によっては「ほんとは俺のことが好きなくせに~」と勘違いを生む可能性があること。
すでに新しい彼氏や配偶者がいるならそのことを告げると効果があったりしますが、中には逆上してしまうタイプもいるので伝えるかどうかは相手によります。
ロミオメールが来たからといって、返信する必要はまったくありません。むしろ反応を返すとエスカレートする可能性もあるので、無視することができるのならそれが一番でしょう。
何度も元カレや元旦那の名前をメールで見たくないな、という場合は迷惑メールにでも放り込んでしまうという手も。
相手の動向を知っておきたいなら、読んだ上で無視するのも手です。
ロミオメールの内容が脅迫じみていたり、あまりにもしつこかったり、実際にあなたの周囲で行動を起こしているまたは起こしそうな場合、身の危険を感じたらすぐに警察や弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談し、警察に一緒に行ってもらうという手もあります。普通の相手なら、警察や弁護士から連絡がくればそれで諦めてくれることが大半です。
このときのために、送られてきたメールなどは全てとっておきましょう。
ロミオメールは無視していればおさまることが多いです。しかし、中には無視すればするほど執拗になったり、行動がエスカレートしてくるというケースも。
ロミオメールを送ってくるような男性はすでにあまり冷静ではなく、自分の行動を客観的に判断できなくなっています。
しつこいロミオメール、身の危険を感じるようなメールなら早めにしっかり対策をとりましょう!
Written by 松本 ミゾレ