モラルハラスメント、略してモラハラ――道徳・倫理に反したいやがらせで相手を精神的に追い詰める行為全般を指す言葉です。「モラハラ彼氏・旦那」「モラ男」といった言葉を聞いたことのある人も少なくないでしょう。当記事では、モラハラ男性の大きな特徴5つをピックアップしつつ、彼氏に実際にモラハラを受けたエピソードを紹介します。あなたもこんな目にあっていませんか?
まず、モラハラ彼氏の代表的な特徴を5つ紹介します。だいたいの場合、このうち1つの特徴が当てはまるというより、複数の特徴を持っていることが多いです。
恋愛には多少の束縛、独占欲はつきものです。でもそれにしたって激しすぎる、度を越した束縛で行動の自由を縛ってくるのがモラハラ彼氏の大きな特徴。
モラハラ彼氏の束縛は、「ヤキモチ焼いちゃって、かわいい♡」ではとても済まされないほどの激しさです。
好きだからこそ似てしまうとか、常に一緒にいたいとか、そう思うのは恋人同士ならある意味当たり前と言えます。が、これが「自然にそうなる」のではなく「無理やりそうさせようとする」になるとモラハラになります。
彼女の服装を自分好みに変えようとする、自分以外の人間と遊ばせないなどの行為がそれに当たります。
大声を出したり、物を投げたり殴ったりして相手を萎縮させるやり方です。
実際に恋人に手を出していなくても、恐怖心を植えつけて自分に従わせるやり方で、モラハラの典型的な特徴の1つ。もちろん、実際に暴力を振るうケースも少なくありません。
「自分の非を認めない、正当化する」のもモラハラ彼氏の特徴です。自分が間違っていた場合でも決してそれを認めず、逆に恋人に原因があったかのような言い方で責めたててきます。
「お前が馬鹿だから」「お前の話なんか誰も信用しない」などなど、自分を正当化するためなら恋人を見下す言葉も平気で吐くため、容赦なくこちらのメンタルを攻撃してきます。
実はモラハラ彼氏の怖いところは、意外と外面が良くて「いい人そう」に見える人が多いこと。
だからこそヤバさが伝わらず、不満を漏らしても「彼、そんなふうに見えないけどね」「そこまで怒らせることをやったんじゃないの?」と、かえって被害者側が責められることもあります。
ではここからは、それぞれの特徴ごとのエピソードを紹介します。ちなみにすべて筆者の体験談ですので、実話です。
ものすごく独占欲が激しかった彼氏は、自分以外の男性はもちろん女性と会うこともなかなか許してくれませんでした。
気のおけない友達との女子会に参加するだけで、何日も前からお伺いを立てて許可をもらう必要がありました。そのうえせっかく苦労して許可を取っても、彼氏の機嫌次第であっさりと却下されてしまうこともしょっちゅうです。
「彼氏がダメと言っても行けばいい」と思うかもしれませんが、強行すると、後で終わらない説教やひどい時には暴力が待っています。これがモラハラの怖いところですね。
恋人同士で意見が食い違うこともありますよね。そんなとき、普通の恋人なら話し合って歩み寄ったり、時には喧嘩して意見をぶつけ合ったりしながらお互いに納得できる着地点を探すことでしょう。
しかしモラハラ彼氏の場合、基本的に歩み寄ることをしません。なぜなら自分が正しく、相手が間違っていると思っているからです。そのため「お前が悪い、それをわからせてやる」と意味不明の正義を振りかざし、自分の意見を押しつけてきます。
筆者はアクセサリー類を壊されたり、せっかく作ってあげたマフラーを踏みつけられたり、直接暴力を振るわれたりと散々な目にあいました。
それだけのことをされるほど、どんな悪いことをしたのか。当時からまったくわかりませんでしたね。
彼はとんでもないモラハラ男でしたがとにかく外面が良く、家族との仲も良好で友達も多い方でした。
そのため彼の交友関係のなかに(望んでいないのに)混ぜられたりしていたのですが、やたらと彼の評価が高かったのです。女友達から「あんな彼氏がほしい」とまで言われたときは、背筋が凍るかと思いました。
あまりに納得がいかなくて、ほんのり「文句言われることも多いよ」と言ってみたりもしましたが、まるで筆者の方がワガママなのでは? みたいに言い返され、もう言葉を失いました。
暴力を振るうときも、二の腕や太ももなど外から見えにくい場所ばかり殴るので、被害が外から見えにくかったようです。
モラハラ彼氏の特徴と、筆者が実際に昔の彼氏からされたモラハラエピソードを紹介しました。
モラハラ彼氏に貴重な青春時代を捧げてしまった筆者から言わせてもらうことがあるとするなら、「モラハラの片鱗を見たら逃げるが勝ち」。一緒にいる時間が長くなればなるほどこちらが疲弊し、孤立していくからです。
恋愛はもっとハッピーなものであるべきだと思います。傷ついて悲しくなることはあっても、モラハラ被害のそれとはまた別ものですよね。
だからあなたがもし今、モラハラで苦しんでいるなら、もっと素敵な恋愛を探しに行くことをおすすめします。
Written by 七尾なお