職場で一目置かれる仕事ができる人。あなたにも思い当たる人が、1人や2人はいるのではないでしょうか。実はよく観察してみると、仕事ができる人にはいくつかの共通点があります。その特徴をおさえて真似することで、あなたも「仕事ができる人」に近づけるはずですよ。
ビジネスシーンに限らず、人生のあらゆる場面において求められるのが「決断」。仕事ができる人はこの「決断」ができ、かつ早いです。
そもそも世の中には、なかなか決断ができない人が大勢います。優柔不断で誰かが決めるのを待っている人、そこら中にいますよね? 何事も決められない、決断力のない人は間違っても仕事ができる人とは呼ばれません。
また、決断するスピードも重要です。のんびり熟考していてはビジネスチャンスを取りこぼす可能性がありますので、いざという場面でリーダーシップを取り、決断できる人はとにかく頼りにされます。
メールやメッセージの返信は、忙しくて仕事ができる人ほど早いと言われることがあります。レスポンスが早ければやり取りがよりスムーズに進むということもありますが、返事を待っている相手に対する気遣い、配慮があるとも言い換えられますよね。
メールを送った側からすると「きちんとメールが届いたかな?」「返事をくれるかな?」などさまざまな心配事があります。たとえすぐに質問に答えることができなくても、「のちほど回答します」とひとまず送るだけでも、送った側は安心するものです。仕事ができる人は、このように想像力を働かせるのもうまいのですね。
一見、仕事のできる・できないとは関係のないように思える身だしなみについてですが、これも実は非常に重要なポイントです。
ビジネスシーンにかかわらず、相手に与える印象はとても大切なもの。身だしなみが整っていればそれだけで「仕事ができそう」「信頼して任せられそう」と好印象を与えられますが、逆ではまとまる仕事もまとまらないでしょう。
いくら1人の能力が高くでも、仕事はみんなでするものです。時にはチームで協力して、1つの目標に向かって頑張ることもあるでしょう。
そういった場合、うまく周りをまとめてコミュニケーションを取りながら仕事を進めていけるのが「仕事ができる人」の特徴です。
逆に1人の能力がどんなに高くても、自分勝手でワンマンな行動ばかりとっていると周囲の反感を買い、人が離れる原因となることも。
さまざまな業務を並行して取り組まねばならないビジネスマンにとって、優先順位をつけることはとても大切です。
優先順位をつけるためにはそもそも手持ちの仕事をしっかり把握しておく必要がありますし、どんな順番で手をつけていくのがいいか判断できなければなりません。自分の業務を俯瞰して見られる、とも言えそうですね。
優先順位をつけることともつながりますが、仕事ができる人は「効率」を重視します。
これは何も、結果を求めて無機質な仕事をする、ということではありません。行動して起こったことに対して思考し、改善点を洗い出す。その改善点を踏まえた行動をして、今度はどうなるか試す……というように、より良い結果を求めるための最短ルートを常に模索する、というイメージです。
これができないと同じミスを繰り返したり、古くからの手法を思考停止でずっと継続したりと無駄が多くなります。
「人に頼むより自分でやった方が早いから」という理由をつけて、何でもかんでも自分で仕事を抱える人、いませんか?
確かに慣れていない人に仕事を頼むとスピードは落ちますし、「教える」というコストもかかります。しかしそれが本当に仕事ができる人なのか?といえば、決してはそうではないのです。
まず、組織は1人で回っているわけではありません。1人がたくさんの仕事を抱えると、その人が倒れたときに立ち行かなくなることを示しており、組織としてはマイナス要素になります。
また、いつまでも経っても1人が仕事を抱えていたら、後進を育てることもできません。これも組織としてマイナスです。
このように、自分1人でなんでもできる! と抱える人よりも、上手に周りに仕事が回せる人の方が結果的に「仕事ができる」と言われるのです。
仕事ができる人は、万年仕事ばかりしていればいいのでしょうか? いいえ、そうとは限りません。
ワークライフバランスが叫ばれて久しい昨今、「年がら年中仕事している仕事人間」よりも「ほどよく余暇を満喫しているバランスのとれた人」の方が憧れを集める傾向にあります。「休みなく働いているのはむしろ働き方に無駄が多いから」と思われることも多いです。
働くときはしっかり働き、休むときはガッツリ休む! というバランス型のビジネスマンの方が、結果的に仕事ができる人というイメージを持たれやすいようですね。
仕事ができる人に共通する特徴を紹介しました。全部をすぐに実践するのは難しくても、心がけ次第で今日からでも始められるものもありますよね。例えば筆者は、「レスポンスを早く」をとにかく心がけています。たとえすぐに本回答ができなくても、一旦「拝受しました、後ほど送ります」というように返信するのです。
自分が送る側になってみると、平気で返信が数日後というケースも少なくありません。このような場合、メールはちゃんと届いたか、相手は内容を読んでくれたのかとても不安で仕方ないんですね。ですのでレスを早くすることで、相手にまず安心してもらおうという考えで動いています。このように、まずはできそうなものから実践してみると良いでしょう。
Written by 七尾なお