突然ですが、あなたは「男性」が好きですか?「オトコ好き」という意味ではなく、素敵な恋がしたいと願う気持ちは、広い意味では「男性が好き」ということになります。そして、男性を好きならば、彼らが嫌うものを知っておく必要があります。あなたは、世の男性たちが、この世で一番嫌いなものをご存知でしょうか? 注射でもゴキブリでもピーマンでもありません。「話し合い」です。
お付き合いをしている恋人との間に、何らかの問題が生じたとしましょう。多くの女性は、「話し合い」による解決を求めます。その心理の背景には、話し合うことでお互い溜まったものを吐き出してスッキリさせ、心機一転新たな気持ちで交際に臨みたいという、とても真面目な気持ちがあるのでしょう。
しかし、男性は違います。これは決して大げさではなく、この世に話し合いを嫌がらない男性は存在しないと断言できるくらい、男性は「話し合い」という言葉を聞くと、一目散に逃げ出そうとします。話し合いをするくらいなら、注射やゴキブリやピーマンのほうがまだマシと思うでしょう。
なぜ男性は、そんなにも話し合いを避けるのでしょうか? 答えは意外と単純で、口数が少ないからです。トークが商売のお笑い芸人さんは別として、ほとんどの男性は女性のように多くを語りません。
太古の昔、集落に置いて狩猟の役割を担っていた男性は、ベラベラ喋っていると獲物に気付かれ取り逃がしてしまうため、おのずと口数が少なくなったとも言われています。一方、集落で留守を預かる女性たちは、コミュニケーションを円滑にすべく会話能力を発達させました。
その習性が現代人にも受け継がれていると考えれば、女性のほうが口達者なのは当然のこと。だからこそ男性は、女性がお得意のトーク術をフル稼働させるであろう「話し合い」を敬遠するのでしょう。
男性が、いかに「話し合い」が嫌いとはいえ、仕事となればそうとも言っていられません。会議やプレゼンなど、「話し合い」の場がしょっちゅう巡ってきます(彼氏がプータローなら話は別ですが)。仕事ですから、男性は一生懸命に「会議」という話し合いに全力投球するでしょう。だったら恋愛の話し合いにも全力投球してよと思うかもしれませんが、男性としては、プライベートくらい話し合いから遠ざかりたいのです。
「話し合い」が嫌いなら、では男性はどうしたいのでしょうか? 個人差はありますが、ほとんどの男性は、「軽く冷却期間を置き、その後は何事もなかったかのように元サヤにおさまる」ことを良しとします。「事なかれ主義」ってやつですね。何事もなかったかのように接しているうちに、自然と元通りの関係性へと戻っていく流れが心地良いのです。話し合いなんぞで、愛するカノジョの感情的な姿や雄弁をふるう姿なんぞ見たくないのです。百年の恋も一時に冷めるとはまさにこのこと!
目的は一つに絞り、シンプルに考えることが大事です。「話し合いで白黒ハッキリさせたい」のか、「彼氏との継続的な関係を希望する」のか……後者を選ぶなら、「ちゃんと話そうよ」という話し合い提案の言葉は封印しましょう。