「シンデレラバスト」という言葉を知っていますか?
極端にサイズが小さいバストのことで、ランジェリー選びに苦労しているシンデレラバストの女性は多いんです。
今回は、シンデレラバストでもカワイク楽しく身に着けられるランジェリーブランドをご紹介します!
「シンデレラバスト」とは、ずばり「サイズの小さいバスト」のことです。AカップやAAカップが「シンデレラバスト」と呼ばれます。
日本では、「バストは大きい方がいい」という人が男女ともに多いのではないでしょうか。
シンデレラバストの人の中にはコンプレックスを感じている人も多いでしょう。
また、一般的なランジェリーメーカーではサイズ展開していないことも多いため、特定のブランド・メーカーに頼る人が多くいます。
童話・シンデレラの中で、シンデレラの履いていたガラスの靴は誰にも履けませんでしたよね。
このことから、シンデレラは足の小さな女性だったというエピソードがあります。
この童話を元に、サイズの小さい靴が「シンデレラサイズ」と呼ばれるようになりました。
この言葉は広がりを見せ、他の衣類においても小さなサイズを「シンデレラサイズ」と呼ぶようになりました。
バストサイズが小さいとマイナスイメージを持って語られることが多く、本人にとってもコンプレックスであることが多いですよね。
しかし、「シンデレラ」という誰もが憧れるお姫様の名前を冠したことによって、サイズが小さいバストのことを、マイナスイメージではなくプラスへとイメージを変化させています。
本人がプラスイメージを持ってバストのオシャレを楽しめるなら、「シンデレラバスト」はとてもいいことですよね。
一般的には流通が少ないシンデレラバスト用のランジェリー。総数が少ないため、利益を考えると一般企業では取り扱いがなかなかありません。
しかし、平均サイズがB~Cという日本人女性には、Aカップ以下のシンデレラバストの女性は一定数存在しているため、需要がないわけではありません。
では、シンデレラバストの女性たちに支持される、人気ブランドをご紹介しましょう。
一人の少女がツイッターにサンプルランジェリーを投稿したことから話題になり、人気ブランドとなったfeastは、少女のような可憐な雰囲気のランジェリーを取り扱っています。
レースやギンガムチェックなどの可愛らしいデザインをふんだんに取り入れ、ゴージャスすぎず普段づかいできるデザインがfeastの魅力。
「シンデレラバストでもセクシーなランジェリーを着たい」という人向けに、feast secretという姉妹ブランドもあります。
創業者はハヤカワ五味さんという女性デザイナーです。ハヤカワ五味さん自身もシンデレラバストの持ち主で、バストがずっとコンプレックスだったんだとか。
実際にランジェリーを買いに行っても、ショップではピッタリ合うサイズがなく、無理して大きいサイズを購入することも日常茶飯事だったそうです。
商品が即完売する人気ブランドである理由は、購入者と同じ立場の人が創業者ということも関係しているようですね。
デザイナーであり創業者のハヤカワ五味さんは、子供の頃から細身の体型に悩んでいたんだそうです。
「胸がないだけで、どうしてこんなに悩まなくてはならないのか」と感じ、大学1年生のときにブランドを立ち上げようと決意したんだとか。
サンプルを自作して自身のツイッターにアップしたところ、大きな反響があり、手応えと同時に「同じ悩みを抱えている人が多くいる」と知ったハヤカワ五味さん。
大学在学中に立ち上げたfeastは、今では水着やキャミソール、ルームウェアをも取り扱う人気ブランドへと成長しました。
ブランド名の「feast」は、「もてなす」「饗宴」という意味を持つ単語です。
洋服を選ぶ楽しみを知っている女性なら、色とりどりのキュートなランジェリーをいくつも並べて、その中から好きなもの1つだけを選ぶ楽しみは想像がつくでしょう。
品数そのものが少なく、サイズの合うものを見つけることで精いっぱいだったシンデレラバストの女性たちに、ランジェリーを選ぶ楽しみを提供したいという願いを込めて名付けられました。
「下着を選ぶ楽しみを」「ありのままの自分を好きになれる」というのが、feastのコンセプト。
色とりどりのランジェリーを並べてその日の1枚を選ぶなんて、贅沢でワクワクしますよね。
また、谷間ができなくても、大きく曲線を描かなくても、他人から褒められなくても、自分で自分の体を誇れるよう、バストをコンプレックスと思わないように、というコンセプトもあります。
HAVIENA(ハヴィーナ)は、インポートランジェリーのようなデザインで、レースにこだわったセクシーテイストのランジェリーブランドです。
シンデレラサイズ専門ブランドではありませんが、ノンパッドブラが多く、無理に谷間を作らなくてもバストを美しく見せられる商品は、シンデレラバストを持つ女性たちの厚い支持を得ています。
ファッション雑誌「VOGUE」やNHK番組「あさイチ」で取り上げられたこともあります。
創業者は柴尾陽子さん。アパレル商社を経て、2005年12月にランジェリーの輸入卸を始め、2011年にHAVIENAを設立しました。
インポートランジェリー専門店でノンパッドブラを始めて試着した際、「寄せて上げて大きく見せる」「盛って谷間を作る」ことをメインとした国内ランジェリーに疑問を感じたことから、ランジェリーの世界へと入ったんだそうです。
創業者の柴尾陽子さんが、1枚のインポートランジェリーを身に着けたことが、ブランド誕生のきっかけです。
輸入品ならではの美しいデザイン、ノンパットブラのフィット感、軽さと優しさに魅了された柴尾陽子さんは、「ブラが体に合わせてくれる」感覚に衝撃を受けたと言います。
そのときに感じた自己肯定感や安心感を他の人にも味わってもらいたいと感じ、ブランドが設立されました。
HAVIENAとは、「HANA」と「VIE」とを合わせた造語です。「HANA」は日本語の「花・華」を意味し、「VIE」はフランス語で「暮らし」という意味があります。
暮らしに花を添えるかのごとく、「女性の生活に華やかさと心の余裕を」といったコンセプトがあります。
また、ブランドロゴに添えられた「La porte du jardin secret」は「秘密の花園への扉」という意味があり、外から見えないランジェリーを秘密の花園に例えています。
HAVIENAのランジェリーは、「大人の女性に向けた上質なものを」というコンセプトで、上質なヨーロッパレースを用い、国内縫製にこだわっています。
そのため耐久性に優れ、数年持つものがほとんどです。
また、インポートテイストのデザインながら日本人女性にしっかりフィットするパターンで、気心地にもこだわりがあります。
バックスタイルのデザインにもこだわりがあり、動きを妨げず素材の良さを引き立てるシンプルなデザインも特徴です。
バストの大きさや形によって、似合うランジェリーとそうでないランジェリーがあります。
また、見た目だけでなく、機能面や着け心地という点からも、バストにぴったりなランジェリーを身に着けるのがベストです。
いくらデザインが気に入っても、着け心地がよくないと体に傷や跡ができることも考えられます。シンデレラバストに合うランジェリーのタイプを3つ、ご紹介します。
バンドゥブラとは、いわゆるチューブトップタイプのブラジャーのこと。
「バンドゥ」はフランス語、「チューブトップ」は英語という違いがあるだけです。
チューブトップとは、肩紐がなく、バストの中央に当たる部分の面積が小さくなっていないものを指します。
胸元にぐるりと1枚のタオルを巻いている姿を想像すると、分かりやすいでしょう。
シンデレラバストの女性が悩みがちな「谷間がない」「バスト中心に骨が浮き出ている」という見た目のコンプレックスを可愛らしく隠すことができます。
ブラレットとは、ノンワイヤーの三角ブラのこと。また、背中部分のブラホックがないものも多く、自然な着け心地が魅力です。
ブラレットはノンワイヤーのため、カップ数やアンダー数でサイズを決めるのではなく、大まかにS・M・L程度のサイズ展開しかありません。
生地の伸縮性によってバストを支えるものなので、シンデレラバストの人にこそ似合うとされています。
三角ブラとは、その名の通り、三角の形をしたノンワイヤーのブラジャーのことです。
三角ブラには立体的なカップがついていないので、バストを大きく見せたり高い位置に固定することはできません。
反面、余計な機能がなく、着け心地がいいという魅力があります。
シンデレラバストなら、三角ブラの中にバストがしっかり収まりますし、すっきりとしていてキレイなバストラインが作れます。
バストに重量がないため、ノンワイヤーでも肩紐だけでバストを支えることができます。
ホルターネックブラは、肩紐ではなく、紐を首回りに回してブラを支えるタイプのランジェリーのこと。
バンドゥブラを首に回した紐で支える形状のものや、首周りの紐とカップが一体化したものもあります。
ホルターネックブラの特徴は、布面積が大きく、オシャレなデザインが楽しめること。
洋服を選びますが、オシャレなものなら見せてしまうという着方もありますね。
バストの大きさや形は人それぞれ。シンデレラサイズの人がランジェリー選びに困るように、日本ではEカップ以上の人もランジェリー選びに苦労しているようです。
平均値を外れるとコンプレックスを抱いてしまう心理は分かりますが、大きくても小さくても、自身のバストを魅力的に感じるためのランジェリー選びは重要ですよね。
サイズにとらわれることなく、ありのままの自分の体を愛することのできる女性でありたいですね。
Written by KOIGAKU