しつこく干渉してくる彼女や、嫉妬心が強い彼女のことなどを、彼がうざいと感じる……というのは、当たり前のことで、今更ここでご紹介するようなことでもないでしょう。
今回は、ネットに割とよく出ている情報以外に、彼が彼女のことをうざいと思ってしまう時ってどんな時なのかについてお届けします。さっそく見ていきましょう!
「あなたのことは好きだけど好きじゃない」と言われた時、彼は彼女に対してうざいと思います。
例えば、彼はルックスがかっこいいから好き、でも、彼の収入は不安定で結婚向きではないから好きじゃない――このようなことを思っている彼女は、彼に対して「好きだけど好きじゃない」と言ったりしますよね? 彼女のその発言、彼にとってはとてもうざいのです。
彼は精一杯生きて「それ」なんです。精一杯生きているけれど、でもどうしても収入が安定しないのです。「そんなこと分かってる」というようなことを、彼女がしれっと指摘するからうざいと思うのです。
また、「やっぱり<甲斐性>がないと本気で好きになってくれないんだ」などと、「(あまり見たくない)本当のこと」を目の当たりにさせられるから、彼女のことをうざいと思ってしまうのです。
昨日まで「好き」と言っていた彼女が、今日になると「もういい! 他の男子と遊んでくるから!」などと言うのを聞いて、彼はうざいと思います。何も昨日の今日で、言うことを180度変えなくったっていいじゃないか、と彼は思うのです。
女子的には、例えば自分の思い通りの頻度でデートしてくれない彼氏に対して、「拗ねているだけ」なのかもしれないですね。でもあなたは「ちょっと拗ねてみただけ」であっても、彼にしてみたら「昨日と今日とで言っていることが180度違う」と思ってしまうのです。
そしたら彼は軽くパニックに陥るんですね。なんといっても180度言っていることが違うのだから! あなたにとっては「ちょっと」拗ねただけのことなのに、彼にとっては「大問題」になってしまうのです。
そして、その大問題に対処できるスキルを、大抵の男子は持っていません。だから、まるっと「うざい」と思うしかなくなるのです。
健全な若い男子は、健全な量の性欲を持っています。なので、彼女とデートするとなると、当然のように、今日はやれる(やらせていただける)と思います。
がしかし、そこで彼女がデートそのものをドタキャンしたら……彼はうざいと思うのです。
彼女の存在そのものや、彼女がデートをドタキャンしたこと自体にうざいと思うのではありません。やれる(やらせていただける)と期待していた、その期待を、どう処理するといいのか分からないから、うざいと思ってしまうのです。
つまり彼は、自分で自分にうざいと思ってしまうのです。彼にとっては、いわば最高のものが手に入ると思っていたにも関わらず、それが手に入らなくなったのです。期待が大きければ大きいほど、期待していた気持ちを持て余しますよね。
多少情緒不安定な彼女であっても、甘えん坊な彼女であっても、別にかまわないんです。そういうのは、彼にとっては「いいこと」であり「許容範囲内」のことなのです。だから付き合っているのです。
一般論として、例えば情緒不安定な女子は彼氏にうざがられるというのは、それはあくまでも一般論であって、外野は評論家気取りで自由に好きなことを言っておけばよろしい、というだけのことなのです。
彼氏にとっての本当に切実な問題は、彼女の移り気にあります。好きと言った次の瞬間、やっぱり好きじゃないと彼に言ったら、彼はやっぱり困るんですね。
彼が希望の頻度でデートしてくれないからといって「他の男子と遊ぶから、もうあなたには期待しない」などと言われると、やっぱり彼は困るんですね。
でも思うに女子の精一杯の気持ちとして、移り気な態度になってしまうのだろうと思います。そこはできるだけ話し合いで解決するようにしないと、彼氏に愛想を尽かされてしまいますよ。
若い頃わたしがあんなに気まぐれじゃなければ、今頃わたしはあの彼と結婚していたはず……こんな風に後悔している女子って、案外多いんです。
そうやって後悔している女子が生んだ言葉が「やっぱり一番最初の彼氏が一番いい」なのですよ。
Written by ひとみしょう