好きな人に嫉妬する男性心理とは?【ひとみしょうの男ってじつは】

好きな人に嫉妬する男がいるそうです。好きな彼女になぜ嫉妬するのか、不思議に思いませんか? 

男と女は別の生き物なのだし、男には男の生活があり、目指すところがあるように、女には女の生活があり、目指すところがあるのだから、なにも嫉妬することはないのではないか? と思いますよね。でも彼は好きな人に嫉妬します。

それはなぜなのかについて、今回はお届けしたいと思います。

キーワードは「言葉」「生活感覚」「もう一人の自分」

キーワードは「言葉」「生活感覚」「もう一人の自分」

男子は女子のどこに嫉妬するのかといえば、女子が自由そうにふるまっているところです。

もちろん、当の女子は、自分が自由にふるまっているなんて、夢にも思っていなかったりするはずです。一般的には、男子に比べてお給料が安いし、毎月生理が重たくてイヤだし……「あ~、男に生まれたかった」と思っている女子だって、大勢いますよね。

でも、男子は、女子のことを「自由でいいなあ」と思って見ています。

卑近な例でいえば、マッチングアプリ。これで「成功」する男子って、そう多くありません。多くは課金分ほどの悦びも手にできないのです。対して女子は……ここに書かなくても「成功」している女子ってわりとたくさんいますよね。

という卑近な例はさておき。

男子って、言葉の世界に生きています。と書くと、「え? 女子のほうが言語能力が高いのでは?」と思うかもしれないですね。たしかに言語能力は女子の方が高いのかもしれないですね。

LINE(ライン)における会話や、リアルにおける会話って、女子のほうが得意そうですもんね。対して男は無口!

ここでいう「言葉」とは、「べき」という概念のことです。男は「こうすべき」「これをすべき」という感じで、「べき論」で物事を考えがちなんですね。その「べき論」をより完全なものにするために、男は言葉を駆使します。

対して、女子はLINEにおけるなにげない会話や、リアルにおけるなにげない会話を思い出すとわかるように、生活に密着した会話、つまり、「べき」なんかどうでもよく、実際に見たり感じたりしたことを言葉にするのが超うまいですよね。そしてそれに歓びを感じていますね。

実は男子は好きな人に「もう一人の自分」を見ている

実は男子は好きな人に「もう一人の自分」を見ている

好きな人に嫉妬する男は、好きな人の心のなかに、もう一人の自分を見ているから嫉妬するのです。

つまり彼は、過去、たとえば幼少期には「べき論」でなんて生きていなかったんですね。生活に密着した会話をし、それを楽しみ、それゆえ、現実に起こっていることを、よく見、よく感じる、今のあなたのような生活をしていたのです。

それが、受験勉強やら親の圧力(!)やら、はたまた社会の「男はこうあるべし」という圧力なんかによって、会話を楽しめない人間になってしまったのです。

「べき論」で、かたっ苦しく物事を考える人間に成り下がってしまったのです。つまり、不自由にしか生きられない男になってしまったのです。

そういう男が、いまでも生活感覚を大切に会話や生きることじたいを楽しんでいるように見える女子を見たらどう思うのか? 嫉妬しますね。これが好きな人に嫉妬する男の心理なのです。

おわりに

おわりに

自分が過去になくした「もう半分の自分・もう一人の自分」を探すタイプの恋愛は、たとえば新海誠監督が上手に描いていますね。『君の名は。』など好例でしょう。

新海監督は、男子の主人公に嫉妬する役割を与えず、さわやかに描きますが、でもそれはアニメーションの世界だからと思っておくほうが無難かもしれないですよ。

リアルな人間って、みなさん人間くさいところを持っているので、やっぱり、実態はさておき「自由そうに見える」というだけで、男は好きな人に嫉妬してしまうのですよ。

Written by ひとみしょう

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