彼氏がいる女性を好きなってしまい辛いです。彼女には、優しくて彼女をとても愛してる彼氏がいます。
その彼女から「正直あなたに気持ちがあるけど、付き合うことはできない」と言われました。
彼女とは何回も一緒に遊んでいるのですが、それ以上の関係はありません。
遊びたくてしょうがないのですが、このまま続けていても私が幸せになれる可能性は低い。
でも好きだから会いたい。葛藤しています。彼女の本命になりたいのですが、叶わない願いでしょうか。
(27歳/男性/建築士/神奈川県)
ご質問誠に有難う御座います。
ミナミの帝王という漫画をご存知でしょうか? ミナミの帝王とは1992年から連載されている漫画で御座います。
主人公の萬田銀次郎は大阪のミナミを中心に高利貸しを営む金貸しで、彼の視点から経済問題や社会問題に切り込んだ非常に面白い漫画なのですが、今回はその中でも「ミナミの帝王ヤング 阿久津商事編」のとあるシーンをご紹介させて頂きます。
さて主人公の萬田銀次郎は悪徳商社である阿久津商事を食い物にするために、阿久津商事中枢への潜入を画策します。
そのために銀次郎はまず阿久津商事社長の阿久津天勝への接触を試みました。
銀座の土地の買収に阿久津が苦しんでいることに目をつけ、その土地を阿久津の代わりに買収。そして土地を阿久津に提供し、阿久津からの信頼を勝ち取ります。
さて、そんな阿久津は有能な銀次郎を自社へと引き込むために銀次郎へアプローチを仕掛けます。彼のオファーは魅力的で今の利益の数倍の報酬を用意して銀次郎の引き抜きを始めました。
しかし銀次郎はこのオファーを断ります。阿久津の部下たちはそれを見て「引き抜き失敗」と見るのですが、そんな中で唯一阿久津だけはむしろ喜んでおりました。
「金で転ぶような奴は、今度は俺たちが金で裏切られる。だからこのオファーを飲むような奴は信用できん」
結局阿久津は銀次郎に騙されてしまうのですが、金で転ぶような奴はまた金で裏切るという阿久津の考え方は私たちも学ぶところがあるでしょう。
もしもその女性が「付き合うことが出来る」と言っていたのであれば、私はご質問者様に「そんな女はやめておけ」と言ったことでしょう。
彼氏様との関係がどのような状況かは分かりませんが、その女性は曲がりなりにも彼氏がいるのです。
そんな状況で「あなたと付き合えます」なんて言う女性と付き合ったら、今度はご質問者様が裏切られる立場になっていたことでしょう。
ですので今回のその女性の発言は極めて誠実な発言で御座います。
「自分には彼氏がいるから、あなたとは付き合えない」
しかも今回は「正直、あなたに気はあるけど」というオマケまで付いているのです。
彼氏持ちの女性から貰える言葉としては最高の言葉でしょう。この言葉を喜ばずして、一体どのような言葉に喜べるのでしょうか?
まさかご質問者様は「彼氏はいるけど、あなたと付き合う可能性もあるよ」なんていう誠実さの欠片もない言葉を待っていたのでしょうか?
そんな言葉を言う女性はやめておきましょう。たとえそれが本心であったとしても、彼氏がいる以上「あなたとは付き合えない」という筋すら通せない人間を信用してはいけません。
ご質問者様は今の状況を「叶わぬ願い」とお考えのようですが、私の見解は真逆です。
むしろ現状における最高のポジション。叶わないどころか、何もしなければ本命になれるレベルの好位置にご質問者様は位置しているのです。
もちろん「何もしなければ」というのは多少誇張しましたが、超好位置なのは間違いありません。
それでは今のご質問者様は一体何をすれば良いでしょうか?
彼と彼女様の関係を裂くような強硬手段に出る必要は御座いません。むしろそれは逆効果でしょう。
ただ待てば良いのです。彼と彼女様が不仲になるその日を。
すでに一緒に遊ぶような関係のようですが、お友達ゾーンに入らないようにその関係を継続すれば良いでしょう。
お友達ゾーンに入らない方法は簡単です。
「正直あなたに気持ちがあるけど、付き合うことはできない」と言われているということは、ご質問者様はすでに何かしらの方法で彼女様に好意を伝えていることでしょう。
その好意を持ち続け、人畜無害な人間にならなければ良いのです。
「諦めたよ」とか「女友達としてみている」というようなNGワードを言わなければ良いだけ。
そして定期的に二人で遊ぶ関係を維持していれば、彼女様がご質問者様のことを「友達」と見ることはないでしょう。
今のご質問者様は悲劇のヒーローで御座います。
ご自身に自覚はないかもしれませんが、客観的に見れば「好きな女性の幸せを願って身を引く良い男」にしか見えません。
そしてそんな自分の悲劇を嘲笑気味に悲観しつつ、どこかで自分に酔っている。そんな印象を受けました。
断言しますが、悲劇のヒーローはモテません。
ご質問者様のように身を引く男性に対して「それでこそイケメン!」とかなんとか言ってくれる女性はたくさんいらっしゃることでしょう。「良い男だ」と褒めてくれる男性もいるかもしれません。
しかし、そんな風に褒めてくれる女性は誰一人としてご質問者様と付き合ったりはしないのです。
悲劇のヒーローは決してモテません。
モテるのはいつだって悲劇のヒーローではなく、そんな状況を笑いながら「良いチャンスだ」とポジティブに考える男。楽天家でポジティブな男こそがモテるのです。
ご安心くださいませ。
ご質問者様は今、間違いなく現状取り得る最高のポジションに位置しています。
待っている時間が暇ならば、別の女性と遊びに行ったって良いでしょう。
そうして時間を潰しながら、ただチャンスを待てば勝手にご質問者様の夢は叶います。
Written by ラブホスタッフ 上野