付き合う前は必死でデートプランを練ったり、色んな心配りやプレゼントの用意なんかをしてくれていたのに、いざ付き合うと途端に態度が一変して、亭主関白を気取ったり、連絡頻度が落ちてしまうような男性ってのが、たまにいますよね。
こういうのを昔から「釣った魚に餌をあげないタイプだね」なんて呼んでいますが、この手の男性が釣った魚に餌をあげない理由は分かりきってます。
要は手に入れる前が一番楽しいんです。いざ手に入ってしまうと、クライマックスを通り越して、さほど盛り上がれなくなる。
たったこれだけのことで、恐ろしいことに本人にはその自覚すらなかったりするんですよね。
さて、釣った魚に餌をあげない男性との関係を続けるのは、実に味気ないものです。その上、この手の男性と付き合いを継続していくと、さまざまな弊害まで生じることになります。
今回はその弊害について、いくつか紹介していきましょう。
釣った魚に餌をあげない男性の何がダメかって、とにかく手に入れた彼女に対しての興味が一気に失せてしまうことです。
その興味の失せっぷりは傍から見ても相手が可哀想になるレベルなんですが、その自覚が当人には乏しく、「あんたもう少し彼女と一緒にいてあげなよ」とか指摘しても「俺は大事にしてるんだけどなぁ~(笑)」程度の反応しか返ってきません。
無自覚の無興味ほど残酷なことはありませんね。
で、こういう男性は年がら年中この調子なので、たとえば同棲なんかしても、早々に相手の女性に限界が来てしまいます。
興味がないということは、相手と協調性を養おうという気持ちも欠けているということになり、たとえば彼女が寝てるのに電気をつけっぱなし、音を鳴らしっぱなしでゲームをしたり、テレビを観ているなんてことが日常茶飯事なのです。
また、この手のタイプは日々の生活の中で次第に自分に対して苛立っている彼女の様子にも、当然鈍感です。一緒にいるだけで相手を徐々に病ませてしまう才能がある、と言っても間違いではないでしょう。
ですので、釣った魚に餌をあげないタイプと付き合う場合、同棲はオススメできません。
冒頭でも触れましたが、こういう男性は恋愛の初期の駆け引きにこそ、その楽しみを見出してしまうタイプですから、いざ意中の女性を射止めてしまうと、途端にやる気がなくなって燃え尽きてしまうことになります。
彼女がいるのは嬉しいものの、山場を越えてしまった関係だと勝手に捉えてしまうので、本人が無意識に恋愛の寿命をどんどん減らしてしまいます。
その上、性分はそのままなのですから、ほどなくしてまた気になる女性なんかを見つけてしまうこともしばしば。
そうなると今いる彼女には余計に目もくれなくなり、新たな獲物を探して釣り糸をたらすことばかりに熱中してしまうように。
こうして何度も釣り場を変えては獲物をゲットし、そうして餌もあげずに同じことを何度も何度も繰り返して満足する。
それが釣った魚に餌をあげないタイプの本性です。
まあ、彼等の考えてることって、男性ならある程度理解できるところではあります。
なんだかんだ、恋愛って初期が一番ドキドキできますし、初エッチを起点に、そこからボルテージは右肩下がりということが多いのが実情ですし……。
ただ、それにしたって釣った魚に餌をあげない男性たちはその変化が急と言うか、露骨で、女性にしてみると対応しきれずに戸惑うことも多いのは事実でしょう。
厄介なことに、こういう男性はいざ付き合ってみないとその本質を見抜くことは難しく、そうなってから「しまった! コイツ釣った魚に餌をあげないタイプだ」となっても遅いんですよね。
避けようがない地雷。それがこの手の男性なのかもしれません。
それに、こういう男性が心を入れ替えるための効果的な算段も、そんなに多くないのが余計辛いところですね……とにかく無自覚なんですよ。
自分が彼女を放置しているということにすら、彼らはなかなか気付くことができていません。
Written by 松本 ミゾレ